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ノイの大戦果

2017 JAN 11 2:02:00 am by 東 賢太郎

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「ねこじゃらし」という植物は本名をエノコログサというが、猫をじゃらすことにおいて抜群の効能をもつ。猫に遊んでもらって種子を拡散しようという進化をしたかというと、地面に生えているままでは猫はこないのだからそうではないだろう。人間が摘み取って猫の面前にちらつかせての効能だが、そこまで見越しての進化だとすると大変な戦略家ということになる。

 

 

およそ動物というのは食えないものを追って無駄に疲れたりはしないものだが、猫ばかりはちがう。食えないもので大いに遊んでくれるし、犬のようにそれでご主人様とコミュニケーションをとったり気に入られたりという打算はない。ひたすら我が事として、自分の喜びとして全身全霊をかけて遊ぶのだ。

だから、それに対峙する人間の側も遊び半分ではいけない。そこには猫との間の一定のエチケットというものが存在する。あらゆる猫玩具のうちでも「ねこじゃらし」は最もクラシックであり、そうなったのも猫が喜ぶことにかけては最右翼だからなのだが、この遊びをとり行うに当たっては大事なポイントがある。

それは、猫につかまえられないことなのである。

噛みつけば食えないことがわかってしまう。あたかも生き物らしく動かしておいて、ひょっとしてという期待を裏切らなければ気迫が鈍ることはない。この点うちの家族はまだ素人であって、すぐ捕えられ、はたまた遊び終わって床に放っておいたりするものだから正体がばれてしまう。これでは猫はつまらない。一抹の神秘感を残してやることこそエチケットの要諦なのである。

僕は長年それを鍛えたプロであり、まず捕まるなどということはない。だから、いざねこじゃらしを始めると、猫が疲れるか僕が疲れるかの決死の大一番となるのである。

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我が家のノイにおいて、先日入手した超大型ねこじゃらしをうわまわるものは当面考え難いだろう。先端に本物の鳥の羽を装備したハイエンド・モデルである。バネによる高度な機動性能と風を切るサウンドのリアルな質感に加え、羽のかもしだす「食えるかも感」は極上と思われる名品だ。

 

 

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超高速で行われる戦闘をスマホで追うとピントが合わなかったりする。捕まりそうで捕まらない。上下左右にぶんぶんと逃げ隠れする羽を両手で何度も空振りする。やっとキャッチしかかって身を挺して噛みつこうとするとスルリと逃げる。この日はそれが30分をこえる激闘におよぶこととなったものである。

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しかし、ノイは若い。なめてはいけなかった。先に疲れたのはこっちだった。仕方なく左手に持ち替えたところ、虚を突かれ、ついに捕獲されてしまった瞬間である。

 

 

 

 

「老人と海」をもほうふつとさせる感動の大戦果を得たノイ。隕石が落ちてきてもワタシ放しません!という決然とした表情。なんと、この仁王立ちの姿勢で目が飛んだまんま、銅像みたいにかたまって動かなくなってしまったのだ。疲れがにじむが、踏ん張った足がどこか誇らしげでもある。

 

 

 

のい隊長の事件簿

ネコ三昧のいちにち(愛媛県・青島探訪記)

 

 

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Categories:(=‘x‘=) ねこ。

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