本日、11月3日から旧暦の冬が始まります。
2013 NOV 3 10:10:05 am by
ここへ来て肌寒い日が続き、正に晩秋の気配が濃厚ですが、本日11月3日より、旧暦上では冬の到来です。
旧暦の冬につきましては、目立つイベントがあまりありませんので、あっさりと短めに記述いたします。
今年の旧暦の冬は、次の3ヶ月となります。
旧暦10月(神無月):西洋暦11月3日から12月2日まで
旧暦11月(霜月):西洋暦12月3日から12月31日まで
旧暦12月(師走):西洋暦2014年1月1日から1月30日まで
旧暦10月の特徴
新暦に慣らされた私たちの感覚ですと、冬というよりも晩秋という表現の方が、しっくりと来るかもしれません。紅葉が正に見頃となり、落葉も始まります。
旧暦11月について
最も昼の時間が短い「冬至」は、旧暦では必ずこの11月に入ります。朝晩の冷え込みもきつくなり、本格的な冬の訪れが感じられます。また、旧暦11月15日(今年の西洋暦では12月17日)は、「七五三」で、元々は武家の子女の成長を祝うイベントです。寒い最中にお祝いというのは、いかにも武家のイベントらしいとも思います。
旧暦12月について
「大寒」(西洋暦では2014年1月20日)は、旧暦の上では、必ず12月に入ります。その名の通り、寒さも極まり万物が凍る時期で、冬将軍の勢いが最も活発になります。赤穂浪士による有名な「討ち入り」が行われたのが旧暦の12月14日で、その日が大雪であったのも良く理解出来ます。このように寒さが厳しく、気温こそ最も低くなる時期ですが、この旧暦12月後半頃から、昼の長さも目に見えて長くなり始め、陽光も徐々に勢いが感じられるようになり、旧暦上の翌1月の1日(2014年1月31日)に元旦を迎え、新春となるわけです。
本ブログにて、旧暦の春から記述させていただき、今回で季節が一巡しました。江戸時代までの日本人が生活の拠り所にしていました「旧暦」に、少しでもご興味をお持ちいただければ、うれしく思います。 花崎洋
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西室 建
11/5/2013 | 10:23 PM Permalink
花崎様、西室です。
この旧暦ブログ楽しみにしていました。毎年ズレが変わるのですよね。
七五三の太陽暦12月17日は今年の実際の冬至の22日と5日程ずれているのですが、本来「冬至」を狙った設定なのですか?
何やら陰陽師のような・・・・。
花崎 洋 / 花崎 朋子
11/6/2013 | 11:40 AM Permalink
西室様、このたびはSMC社長ご就任、おめでとうございます。また、旧暦ブログへのコメントを有り難うございました。おっしゃる通り、毎年、ズレが生じます。「七五三」は昨年は12月28日でした。先の事は暦を見ないとわかりませんが、来年の「七五三」は12月6日、再来年は、恐らく「閏月」が入るために翌年1月の4日頃と推測いたします。確信しているわけではありませんが、西室様おっしゃるように「冬至」を狙った設定も大いに有り得ると、私個人は考えます。花崎洋
東 賢太郎
11/6/2013 | 2:39 PM Permalink
西洋ではキリストの誕生日は記録がないのであえて最も暗くて寒い12月25日にしたと聞いたことがありますが、そうだとすると武家のイベントに似た話ですね。
花崎 洋 / 花崎 朋子
11/7/2013 | 10:51 AM Permalink
東さん、コメント有り難うございます。キリストの誕生日の記録が無いこと、ずっと以前に聞いておりました。そのイベントのお陰で、キリスト教圏(特に米国)では、個人消費額の半分近くが12月に集中するという現状につながっていますね。花崎洋