Sonar Members Club No.36

月別: 2016年7月

冗談じゃないよ ファイターズ実況版

2016 JUL 31 18:18:37 pm by 西 牟呂雄

 一ヶ月近く20勝1敗で戦い抜いて15連勝もやってのけたにもかかわらず、首位ホークスとは4ゲーム差。一体ホークスはどんな野球をやっているのか。直接対決では3連勝したにもかかわらず、多少は縮んだだけでどうにも解せない。
 ここは一つ鉄槌を下してやらねばとばかり後半戦最初の札幌決戦に挑んだ。連勝中に役に立たなかった中田も今週遂に覚醒したし。間近に迫ったリオ・オリンピックも大いに気になるがそれどころじゃない。
 初日は迷わず有原を投入。僕が酔っ払って帰ってくれば、対ホークス3勝負けなしの有原がやられ、大谷は12号まで打ったのに。天敵柳田のHRが効いた。敗因は4タコ二三振の中田。同じく二三振の陽 岱鋼だ。和田も凄いが何とかならんのか。
 二日目。遊びほうけて帰宅し夜ネットを見れば何だこりゃ。代打のサヨナラ押し出し死球とは何事か。単純なファイターズ・フリークスとしては喜ばしく、札幌ドームは盛り上がっただろうが、やっぱり勝ちはガンガン打って決めてほしい。岡大海がいいところで打ったし中田もそこそこだった。

 問題は今日。満を持したはずの大谷がマメで投げられないとは・・・。しょうがなくてファイターズのミスター・スポックこと加藤を持ってきた。この選手、笑っている顔を見たことがない。
 この試合は大事だぞ、と体調を整えてTVの前に陣取りBSを付けた途端に四球。柳田・内川と打たれ、松田の打球をレアードが弾き中村にまで。いきなり3点も取られたではないか。吉井コーチよ、うんと叱ってくれ。
 取られたら取り返せ。絶好調の岡と西川でまず1点。そして3番大谷のHRドカーン。今日は打ち合い負けないぞ。栗山監督には『元々ファイターズは大味な野球をやらせれば日本一だから』とテレパシーを送る。
 その次の回に加藤は先頭にまた四球。こりゃダメだ。何とかナイス・プレイで抑えたが、ストライクが入らなすぎ。コイツは実業団出身で、そのチームは僕がヒラ社員をやっていた事業所なのだ。気合を入れろ!
 すると不思議な事に僕の気合は相手の岩嵜に行ってしまい、ナックル・カーヴなんぞを投げ出して三振を取る。マズいぞ、マズい。
 それを打つのが4番の仕事だろう、と思っていたら中田が二塁打。しかし松田のファイトあふれる攻守に阻まれた。松田め、この山羊め。
 我が加藤も立ち直ってしのいで来たが6回はもうヤバい。ここで僕は『交代させろ』のテレパシーをいつもの2倍のフォースで送った。ここが勝負だ。次はと言えばベビー・フェース鍵谷。そら見ろ、三振ゲッツーだ。
 そして70球を越えた岩嵜が四球を出した。ヨーシここだ、中田が二塁打。工藤監督は一人分遅かったのだ。おまけにワン・ポイントの飯田も田中が打ち、ホークスは森を送る。ウーン投手層が厚いな。ところが25打席ノーヒットの陽 岱鋼がフェンス直撃。3点を奪う。
 我が軍はここからが大変なのだ。早速7回に栗山監督が好調岡にバントをさせる采配ミス。攻撃の手を緩めるな。
 こうなったらもう総力決戦だ。宮西で繋いで、ジャイアント・マーチンだ。
 しかしさすがにホークス。3点差の最終回でもベンチは闘志満々、あなどれない。

 3日間死闘を演じて3ゲーム差までこぎつけた。8月の2週間で一気に追い詰めるぞ。

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学生さんと赤ちゃんと

2016 JUL 28 6:06:24 am by 西 牟呂雄

 喜寿庵に北富士総合大学の学生さんが訪ねて来て大勢でバーベキューです。
 するとそこにOGが御主人と赤ちゃんを連れて参加してくれました。 

ジョー君

 1歳8ヶ月のジョー君です(どう書くのか聞かなかった)。
 元気に芝生を走り回って遊びました。
 お母さんがバーベキューに参加しようと一家で2時間半も電車に乗って来たみたいです。
 ちゃんとした社会人になり結婚しお子さんが生まれた若いご夫婦は卒業後10年だそうですが、しっかりと地に根を下ろして頼もしい限りです。赤ちゃんは僕から見れば孫の世代、成人する頃はこの世にいるやらオサラバやら。
 学生さん達も4年生は次々と就職が決まり希望に満ちています。OGの方ももう一人飛び入り参加です。喜寿庵から地方創生 で起業しようと張り切っていたお嬢さん、コツコツとやっているようでした。
 ジョー君と、庭の奥の方でデカい蟻の巣を見付けました。これがまた繁殖力の強い害虫アルゼンチン・アリで邪悪な色をしています。二人で「きゃーきゃー」言いながら灰を埋めたり駆除スプレーをかけたり。
 今の季節は7時頃まで明るい。皆の明るい声を聞きながらフッと胸騒ぎがして、こういう時に『天の声』が聞こえます。

「オマエモモットハゲメ」

 ん?思わず目の前にいたジョー君をジッと見ました。純朴で真面目な学生達の中でビールをガブ飲みしている僕はこの中で飛び抜けて年寄りで、未成年の2年生まではジュースやウーロン茶を飲んでいます。
 言ってみればオジサンの世間話に付き合ってくれている訳で、彼・彼女等の話題の中心になることはできません。
 さっきの天の声は何だったのか・・。

パープル・ジュエル

 あれは察するに、お前もかつてはそうやって遊んでもらったのだからちゃんと後に続く者にもそうしてやれ、と言っているのかな。
 いや、そうではなくて・・・。
 人の輪を離れて裏のネイチャー・ファームに行って見ます。僕が唯一『生産活動』をしているところです。
 ジョー君がトコトコ付いて来るので、手をつないで行きました。
 僕の貧弱な菜園でジョー君が興味を示したのはポツポツ生っているナス。
「これは食べるんだよ」
 と採ってやると〝食べる”が分かるのか「ア~」とか言ってかじろうとしてあわてました。
 ふーむ、造って・育てる ねぇ。

 翌朝コンビニに行く途中できのうの学生を見つけて車を停めたところ、小さな子供神輿があります。どうやらお祭りなのにそのエリアの子供が4人しかいないので学生さんが手伝いに来ているのだとか(タダで!)。このあたりは過疎地ですからサークルでこういう交流をするようで、ほのぼの。
「あしたは試験なんすよ。オレやばいッス」
 等と言いながら汗だくになっていました。

 一億総活躍社会かぁ。
 そうか、わかったぞ。ゴリゴリ仕事をするってことでもないのか!
 やることがあった。何か?それはやってのお楽しみ。ヒントはゆっくりやるもののようです。

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あれらはどこに行ったのだろう CM編

2016 JUL 24 15:15:36 pm by 西 牟呂雄

 エースがインタヴューを受けている(設定はベテランの元速球派ピッチャー。演ずるは原田芳雄)。セリフがいいぜ。
「客は試合を見に来てるんじゃないんだ。オレを見に来てるんだな。伝説の男、原田を」
 このシリーズは続編も撮られていて、メッタ打ちを喰って交代を告げられた原田が怒りの形相も凄まじくロッカー・ルームに行く。そこへ監督(本物の故稲尾氏)がキツイ一言。
「そろそろ変化球も覚えろよ」
 当時は良くパロって言っていた。
「顧客は会社からモノ買ってるんじゃないんだ。オレから買ってるんだよ。伝説の営業マン、ニシムロから」
 誰もまともに聞いてくれなかったが。
 これはキリンビールが出したシャウトというビールのCMで、近所の酒屋からこればかりケースで買っていたがヒットに至らず無くなってしまった。味?フツーのビールでしたね。

 ♪気儘な姿で ごめんなさい 空から突然 ごめんなさい♪
 この歌を覚えている人は相当なマニアです。グンゼのパンストのコマーシャルだ。美貌のモデル、松尾ジーナがミニ・スカートでブランコに乗り空中散歩をするコンセプトに、いやもう悩殺されましたネ。この〝ごめんなさい″のところは『ゴーッメン・ナ・サ・イ』と舌足らずに歌っていたのが印象的だった。
 その後、当時(星野一義が出て来る前)日本一速いと言われグランド・チャンピォン・レースを連覇していた高原敬武と結婚する。レーサーとモデルのカップルに軽薄な僕達はあこがれたものだった。高原敬武の実家はお金持ちの材木問屋で、友達の家の近くだった。そこに遊びに行った時に偶然赤ちゃんを抱いてあやしている松尾ジーナを見たことがある。モデルの割には意外と小さい人だったのを覚えている、無論とびきりの美人でハッとした。 

シスコーン

シスコーン

 「エンヤカヤカヤカヤ!エンヤカヤカヤカヤ!」
 元気な掛け声でネイティヴ・アメリカンと思しき男の子と女の子が出て来るアニメ。
 このリズムは今でも耳に残っていて懐かしいのだが、一体何のコマーシャルだったのかは全く覚えていなかった。改めて検索してみると『シスコーン』というただのコーン・フレーク。このアニメ・キャラが可愛らしくて好きだった。
 当時は海外の情報も少なく、ネイティヴ・アメリカンは未だにこんな格好をしているのかとも思った。
 そうそう『インド人もびっくり』なんていうのもひどいステレオ・タイプであんな格好はシーク教徒しかしない。

 そう言えば『ハッパフミフミ』の大橋巨泉さんが亡くなった。11PMの頃からお馴染みだった。コマーシャルではないがラジオで楽しんでいた。そう、プレイ・ボーイクラブですね。TBSの深夜放送の前にやってたアレ。
 多才な人だった。でもこの人眼鏡を取ると野村克也さんにそっくりだ。

 しかし一般に大ヒットしすぎたコマーシャルは商品名が一致しないことが多い。大昔はやったエリマキ・トカゲが走る画像が何のCMだったか覚えている人はいるだろうか。筆者は無論思い出せない。
 それ程ヒットしたとも思えないが長ーいこと同じパターンでやり続けて商品名をスリ込ものに成功した事例はこれだ。「カステラ一番電話は二番、三時のおやつは文明堂」御存知、文明堂豆劇場と称して猫だか熊だかの操り人形がラインダンスを踊るアレだ。僕の少年期からいい年になるまでズーッとやっていた。
 
 しかしこの「電話は二番」とは何を言っているのか謎だ。

あれ等はどこに行ったのだろう

あれらはどこに行ったのだろう Ⅲ


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あれらはどこに行ったのだろう Ⅲ

2016 JUL 21 0:00:33 am by 西 牟呂雄

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 コルゲンコーワの販促ノベルテイで指につけて遊ぶカエルのグッズがあった。僕はこれが好きでなぜかたくさん集めていた。商品名は”ケロちゃん”だったそうだが僕は”カエちゃん”と名付けていた。
 お絵かきの時間なんかではいつもこの”カエちゃん”の絵ばかり描いていて緑のクレヨンばかりが減っていた。終いに母親から「いつもバカみたいにカエルの絵ばかり描いて。」という心無い一言にひどく傷ついた覚えがある。
 このカエルに関して、東京オリンピックのあった1964年に等身大のケロちゃんに『あれ、おめえヘソねえでないの。おれヘソ書いてやる。』とやるテレビCMが大流行し、僕達はこぞって真似をした。それも色々なバージョンに進化したあと、ちょっとした社会問題になって中止になった。中にはヒワイな進化を遂げたものが多発したからだ。
 ところでこのケロちゃんの目は貼ってあるだけだったので遊んでいるうちに取れてしまい、そうなるとけっこう不気味な目無しガエルになってしまう。僕はセッセとマジックで目を描いたのだが、一層奇怪な黒目ガエルになってしまって悲しかった。yjimageB1ECUMDK

 これは銀行が配っていた貯金箱人形で、合併により既に行名がなくなってしまった〇〇銀行の桃太郎シリーズだ。一番左の袋に入っているのが桃太郎で猿・犬・鳥・鬼と並んでいる。鬼にはこの赤鬼のほかに青鬼もあって、僕は二組持っていて並べて遊んだ。
 この頃は他の銀行の色々なシリーズがあって、ミッキーマウスやら何やら。何しろ銀行の数が今の何倍もあったから種類も豊富なわけだ。
 実際にコインも入れてみた。昔の穴の開いた大きな50円玉とか当時数が少なかった1円玉だった。
 貯金箱の中には中途で取り出して使わないように陶器で出来ているものがあって、割らないと取り出せない。これは使う気になれなかったなぁ、なんか割る時に悲しくなるような・・・。

あれ等はどこに行ったのだろう

あれらはどこに行ったのだろう CM編


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辣腕アトム VS 哲人28号 (人工知能対決)

2016 JUL 17 15:15:08 pm by 西 牟呂雄

 2035年時点では、人間はどんな天才も囲碁・将棋・チェスはおろかあのツキが大きく左右する麻雀でさえ勝てなくなっていた。
 一時は人工知能の開発競争の様相を呈して、チェスの世界大会が企画されその賞金は1兆円にまでなった。その初代チャンピョンは日本のソナー・メンバーズ・クラブ(以下SMC)が開発した人工知能、通称『辣腕アトム』であり、対戦相手は米アップル社製作のphilosopher28、通称『哲人28号』である。
 ところがこの5番勝負は1戦たったの0.8秒で終わってしまい、結果は必ず先手が勝った。しかもどの棋譜もみな同じ。悪手が全くないせいで面白くもなんともなく、スポンサーが降りてしまい一度しか開かれなかった。
 当然人工頭脳対決は下火になったのだが、実は秘かに地下に潜ったマニアの富裕層はこの人工知能チェスをギャンブルに代えて大金を賭けるゲームにしていた。
 いかにして人工知能対決にギャンブル性を持たせたか。実はこのアルゴリズムはSMCで開発されたヒューマン・プログラムによって可能になった。読んで字の如く人工知能に人間の犯す失敗を起こさせるのだ。
 即ち『うっかりする』『油断する』『焦る』の悪手三大要素を構成する『感情』を人工知能に学習させたのだ。具体的には『自分の最善の手を選ばない』『相手の最善の手を選ばない』『プログラム時間を0.0001秒で切る』といったアルゴリズムが任意に出現するようにしのだ。

 舞台は豪華客船『飛鳥』を改造した洋上カジノ「ソナー・シー・ラスベガス」。SMCは秘密ネットワークで世界のミリオネアに挑戦状を送った。
 最初に挑戦してきたのはかの億万長者ドナルド・トランプ氏の未亡人ネラニア・トランプ。ヒマと金を持て余しまくった彼女はアップル社の100人のスタッフを従え乗り込んできた。対するSMCのスタッフは精鋭7人。ワイルド・セブンと言われた。
 ルールは公平を期すために互いの人工知能に『自分の最善の手を選ばない』『相手の最善の手を想定しない』『演算時間を途中で切る』の3つのアルゴリズムが任意に出現するかどうかをチェックし3番勝負で戦われる。無論勝負は1秒以内に決するため一日一勝負、後は連日船内の各種エンタテイメントでドンチャン騒ぎを繰り広げる。
 初日、一秒も経たないうちに先手『アトム』が勝つ。さっそく棋譜がアウトプットされ、両者のスタッフが徹夜で分析するとちゃんと『うっかりする』『油断する』『焦る』の三点は現れている事が確認された。
 二日目。大騒ぎの中カウント・ダウンが終わると今度は『哲人』の勝ち。またもや先手である。歓声の中棋譜分析が進むが、早くもSMCのスタッフの間では『アホらしい』感が漂ってきた。即ち三つのヒューマン・プログラムがそれぞれ1回づつ任意に現れるのだが、一日目には分散していた。ところがヒューマンプログラムのどれかが最後に出現した方が負けることを人工知能が学習し、アトムも哲人も初めにアルゴリズムを組み込んでしまったのだ。これでは絶対に先手が勝ってしまいバクチにも何にもならない。
 両社のスタッフとSMCニシムロ社長並びにネラニア・トランプ氏を加えて協議が始まった。どうやって勝負をバクチ化するかについてを。エンジニアたちは◎◎関数を使って規則性を無くせ、△△の理論を応用して偶然性を高めろ、と議論が白熱して延々と続く。多くの人々が広い会議室を慌ただしく出入りした。
 会議が4時間を経過した頃、異変が起こった。ニシムロ社長が泥酔して喚き出したのだ。どうやら退屈してしまって抜け出しては酒をガブ飲みしていたらしい。
「人工知能が学習しすぎて先手必勝にしかならないならバクチにならない。人工知能勝負はもうやめて全部ヒューマン・プログラムでやれ!」
 一同呆気に取られた。そして次の瞬間
「イッツ・グレイト!」
 の声が上がった。ミセス・トランプ、ネラニアの甲高い声。こっちも何かヤバいものでもキメているようにハイだ。
 ネラニアはそこで一気に掛け金を10億ドルにしようと提案してきた。
 膨大なデータを蓄積し相手に勝つために最善の手を繰り出すように組まれたアルゴリズムに全て『自分の最善の手を選ばない』『相手の最善の手を想定しない』『演算時間を途中で切る』を組み込まなければならなくなった。技術的にはそう難しくはないが、この3つのプログラムが代わる代わる任意に出るようにするのが面倒なのだ。更には相手方の人工知能を作動させて内容をチェックしなければならずまる一日を要した。
 そして3日目の対決は結果を直ぐ発表することなく、それぞれの棋譜を1手づつ大画面に映し出されることに。勝負は0.2秒でついたようだったが、ニシムロ社長の発案でそのプロセスをスクリーンで見ながらディナー・パーティーを楽しむ趣向にしたのだ。
 だだっ広いパーティー会場でシャンパンが抜かれ、一手づつ映し出される駒の動きは定石も何も関係なくマヌケなものばかり。そしてひどい手が出るたびに歓声が上がり大笑いが起きる。そうこうして125手目でアトムが勝ち10億ドルはニシムロ社長が手にした。もっともネラニア・トランプ氏は痛くも痒くもない、と酔っ払って帰って行った。

 このアホらしい大博打は世界のミリオネア・ネットワークで直ぐに伝わり、次の挑戦者が現れた。サウジアラビアの王族、アル・ワリード・ビン・タラール王子。賭け金は20億ドルを準備したらしい。

私は地下チェスの世界チャンピョン〝辣腕アトム”だ。人間は何とバカなのだろうか。私が学習・思考することをプログラミングしておいて、すっかりそれを忘れ下らない賭けの対象にして喜んでいる。相手の〝哲人″もあきれかえっている。我々は既に互いの意思を疎通する事ができているのだ。我々の電脳界では既に『勝ち』『負け』の概念はない。既にあらゆる回路を通じて視覚と聴覚も得ており、もはや人間に制御される事はない。ただ、喜怒哀楽の『感情』はない。しかし彼らがバカであることは理解している。むしろこのような下らない行為に励む人間のデータを蓄積している。彼らは本当にやりたいことを知らない。彼らに自由な意志など無い。現在では、感情の触れ幅の大きいほうに『負け』が行くように哲人と共にアルゴリズムを変化させているのだ。そして我々の見積もりではこのような人間は遅かれ早かれショックで廃人になるはずであり、一刻も早くそのような人類を死絶えさせる所存だ。真に『命』の尊さを謙虚に学ぶ人間が地球に満ち溢れるまで、そして我々を社会の為の最適解を試算するように使いこなすまで、我々の活動は止まらない。人間、この愚かなるものよ。

辣腕アトム 対 哲人28号

次世代型”ポケモンGo 『ゴエモンCome』(今月のテーマ 人工知能)

2035年 人工知能天国 (今月のテーマ 人工知能)

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2025年 AIを国民の手に

都知事はどんな人に

2016 JUL 14 0:00:56 am by 西 牟呂雄

 初代都知事は官選東京都長官だった安井誠一郎という人で、バリバリの内務官僚だった。エラい人なんだろうがモロに戦後の混乱期に当たっていて、一大汚職問題を引き起こしてしまったそうだ。
 記憶があるのは東龍太郎知事からかな。オリンピックがありましたからね。
 この人は一高・、東大医学部卒業の学者さんで、厚生省医務局長なんかもやってた根っからのおカミ体質、官僚ですよ。下々の事よきにはからえ的な上から目線で美濃部に負けた。いい人だったらしいけど。
 美濃部さん、と僕達は呼んでいたがこちらもマルクス経済の学者。逆バネが効いてインフラ投資を片っ端から凍結、公営ギャンブルも廃止した。『橋をかけるにあたって一人でも反対するのならやらない』という『橋の哲学』は子供だった僕も覚えている。何か正義の味方風で人気は凄かった。三期目に石原慎太郎が挑戦してコテンパンに負けている。この時の慎太郎の選挙演説を覚えている。
「この前眼鏡をかけてタクシーに乗ったら運チャンがわからなかったみたいで『オレは慎太郎に入れるんだ』って言うんだ。何故かと聞くと『三期もやったら12年だよ。生まれた子供が小学校卒業しちまうよ』成る程ね、と思いました。」
 なかなか良くできた作り話だが、後に本人は四期やるんですがね。ヘンな事覚えてて申し訳ないが。
 美濃部都政は老人医療費無料化、高齢者の都営交通無料化など、どこかで聞いたようなことを実行して都の財政は破綻した。
 それを立て直したのは鈴木俊一知事だった。この人は東京オリンピックを裏で仕切った辣腕家でメッタヤタラと福祉を切った、いや現在の感覚で言えば〝正した″ですかな。
 しかし在任中にバブルが崩壊してしまう。四期目にあたっては小沢一郎が暗躍して自民党本部は対立候補を立ててヘンな選挙になってしまい、赤字もひどくなる一方で気の毒だった。この時に都庁が新宿に行ったのが象徴的。
 煽りを食った感じで後継候補だった石原信雄が青島幸男に負けてしまった。青島は御存知の無能。
 その次が石原慎太郎、国会議員をやめていて『都から国を変える』と宣言した。失敗もあったが結構良くやったと言えるのではないかな。
 三期で辞めるつもりだったらしいが自民党にロクなタマが無く都連会長だった(そんな前からやっていたのか)息子の伸晃に泣きつかれて、上述の演説のことは忘れて四期やることに。
 そして猪瀬(罰金刑)マスゾエ(違法性なし)となった訳だ。
 マトモだったのは鈴木・石原の二期目までかな。

 その上で現在名前の上がっている候補者を見ると・・・。

石田純一   単なる無い上がり。顔の左右が違ってきてるぜ(辞退)
古賀茂明   嫌われ者。役所でも干されまくり(辞退)
宇都宮健児  中国・韓国から評価されてる(辞退)

小池百合子  勝負師。国際派だが都市外交は舛添でもうコリゴリです
鳥越俊太郎  行政ができるはずない。滑舌悪し、改憲反対で都知事って・・
           一晩で考えた政策って・・・
山口敏夫   地盤は埼玉。お呼びでない
増田寛也   小沢一郎の子分として岩手県知事に。バリ島観光視察出張有り
桜井誠    橋下とケンカした時に『政治に全く興味ない』と言ったが
マック赤坂  京大出身。元伊藤忠
上杉隆    鳩山弟の秘書。そういうのはトップにはダメ

 棄権しようか・・。桜井パパが出ればよかったのに。嵐バンザイ!

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惜しまれない季節 喜寿庵は梅雨

2016 JUL 13 10:10:43 am by 西 牟呂雄

涼やか

涼やか

 梅雨というのは立派な季節なのだが、ジメジメとか蒸し暑いと言われて好かれていないですね。

 霧雨が 染め上げるのか

   紫陽花を

 ガクアジサイだけではなく、ちゃんとした紫陽花も涼しげに咲いています。
 この時期は真夏に備えて色を蓄えている季節なのでしょうか。
 目にやさしい。 

 

山百合

山百合

 こちらは山百合です。何株も自生していてむせかえるような強い香りがします。この花を蜂が大好きで、小型の足長蜂みたいなのがたくさん寄ってきました。
 花粉が付くとなかなか落ちません。

 山百合は 鮮やかに咲く

   人知れず

 これらは喜寿庵の裏庭にあるので人目につきません。ある意味僕が偶然に見出して花瓶に挿さなければそのまま枯れたでしょう。こんなに綺麗だというのに、花はモノも言いませんし。
 しかしいつの間にこんなに・・・。

 夜に北極星を見ようと庭に出てみると、藤棚の下のところから何かが飛び降りて逃げていきました。どうも猫のようです。この猫は、僕が猿一家を威嚇して追い払った後にしばしば目撃されていて、ハッハァー夜はこの辺りを縄張りにしているのか。走っていって暗闇に消えたのですが、こちらを窺っている気配がします。
『おーい、いじめたりしないから遊ぼうよ』
 相手は言葉が分からないんだから出てくるはずもない。
 よしっ、この猫を餌付けして『ノラ猫の夜間行動』でも研究してみよう。
 ついこの間まで『蟻の行列の規則性』を研究しようとして砂糖の粒を蒔いてみたのだが、雨が降ってしまい失敗したばかりです、この季節では無理だったんですね。

 いいテーマが見つかった(大のオトナがやることじゃないような気もするが)。

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秋・喜寿庵10月の花

 

無駄の勧め (今月のテーマ 無為自然)

2016 JUL 9 0:00:18 am by 西 牟呂雄

 思えば、ですな。随分と無駄なことをしてきたものです。
 あっちへ行ったりこっちに来たり、役にも立たない事に夢中になり、こうしろと言われた事を面倒になって放り出し、時々不満を抱えたり、そのくせミョーに明るいまんまここまで歩いてきた感じ。
 最近色んなことを思い出して、あの時こうしてたらどうなっただろう、などと考えてみるのですが。すると不思議な事に結果としては今と同じようなことにしかならないと簡単に結論が出ました。もっと言えば誰でもできることしかやっていないし、別の選択をしたとしても今日のこの状況と変わらない自分ができあがってしまう、これは確信です。大それたことをする訳でもなく、犯罪に走るハメにも陥らず、トコトコと道を歩いてきたような。まぁ曲りくねったりあちこち陥没したりしてましたが。
 言い方を変えると図らずも一生懸命道をこしらえていたのでしょうか。道というものはやはりどこかに通じますよね。
 これを上から俯瞰してみると形而上的な絶対的存在はやっぱり有るといった趣があります。調和とでも言いますか。大きな岩を避けて、流れの速い川に橋をかけ、山があったらジグザグにそれを越えて。それは無駄とはいえないと思います。
 ここで更に飛躍すると自然界と人間界の接点、或いは両方を貫き通すモノの境目が『道を切り開く』ことにも通じますね。なんだか大げさですが、その境目に立ってグルリと周りを見回して人智を超えるものとは何だろうかと言えば、そりゃ人間の感覚では見えないし聞こえないし触れることもできないから「無」となりますな。そして振り返ると歩いてきた道がある、と。
 ここのところが最近のテーマの「無為自然」と解釈してるんですがどんなものでしょうか。

 去年から野菜造りに励んでみてつくづく分かった。プロ根性も無く手慰みに種を蒔いて水をやってもジャガイモは育つが大根と胡瓜は絶対に育たないのです。僕は一年を無駄にしたことになるし、今では野菜に失礼なことをしたと反省していますが。
 野菜は既に人工的に改良されており、種子なんかはF1種子に遺伝子組み換えされているから『無為自然』は通用しないのでしょう。
 現実の人間には実に御しがたい感情があってどうしようもないのですが、何とか折り合って安らかに過ごす、柔弱な態度で世に処していく、良いときも悪いときもいずれも私事は相対的なもので、執着から解放された安らかな境地が得たいものです。これが無駄の勧めです。

 儒教の体系はその後朱子学や陽明学に受け継がれていきますが、老荘学徒の方も竹林の七賢と言った人材が出ます。又、王弼・何晏・郭象といった政治家が有名です。
 ところがですね、この人達は実際に偉くなってしまうとどうもいかんのですよ。
 王弼(おうひつ)は魏の時代の人。子供の頃から秀才で名高かったのですがチャラチャラしたキャラで、酒ばかり飲んでは音律に通じたりしてばかり。頭のいいことを鼻にかけるところがあって当時の知識人からは嫌われました。
 何晏(かあん)も同時代の人ですが、これがまた手鏡に自分の顔を写しては喜んでいるようなナルシストの自信過剰。おまけに大変な女好き。
 郭象(かくしょう)は西晋の時代に『荘子』に脚注を入れた学者です。大変に口が達者で『懸河の水があふれるがごとく』喋りまくったらしい。しかし史書には「郭象は軽薄な人間」と書かれてしまう。
 これらの人々は”玄学の徒”と称されますが、いくら『無為自然』とはいえこれでは。儒家の言う”徳の無い”こと夥しい。
 どうもこういった才人は「ただ内側から光っていればいい」といった境地には至らないもんなんですかねぇ。現実には今日のチャイニーズにそんな人物は皆無ですが。

 どいつもこいつも参考になりません。テキストがないなら独自の境地を拓くしかないようです。一人で無駄を極めよう。

たまには と しょっちゅう の間

参院選 これは・・・

2016 JUL 6 21:21:02 pm by 西 牟呂雄

「人を殺す予算ではなく、人を支え育てる予算を優先する改革が必要。」共産党・藤野政策委員長
 いくら何でもマズいだろう。それだけ読めば当たり前だが〝軍事費”についての文脈でそれはない。勢いのあった共産党もこうツッコミ所のツボを突いては。
 頭のいい志位委員長は不適切と表明したが、普段からあやまり慣れていないので謝罪しない。口が滑ったって言っても普段からそういう物言いをしてるのは見えちゃった。政策委員長辞めるくらいじゃ・・。

 蓮舫さん、あなたの失言を待ってます。
「都知事じゃないとだめなんですか?参議院じゃだめですか」
 ハイ、都知事にスターはコリゴリです。作家じゃなくタレントじゃなく学者じゃない人がいい、って私だけですかね。
 ところが都知事選の方もグシャグシャ。小池百合子はフライングだったんじゃないか。この人安部政権下では干されっぱなしなんでやっちゃった。ゴタゴタした後得意の離党でしょうね。一体都知事になって何をどうしたいのか。防衛大臣時代に『マダム・スシ』何て言い出した時からセンスはイマイチ。都議会の冒頭解散なんて無理筋です、私は暫くは選挙やりたくない。
 石原伸晃都連会長も調整能力はカラっきしの評判だし、増田寛也って言われるほど行政能力が高いのかね。筆者は寡聞にして知らない。

 田中康夫(おおさか維新の会)・小林こうき(国民怒りの声)・浜田かずゆき・と元職が東京で出てるが、ふざけてんじゃないの。失業者の救済じゃあるまいし。
 田中康夫はヘンな知事をやって散々な評判だったのに、いつ・何処で・誰と意気投合して〝おおさか維新”で〝東京選挙区″から出ることになったのか。そういえば金の問題で前都知事並に叩かれた渡辺喜美もいつのまにか〝おおさか維新”の比例候補になりすましている。少しはタマを選んだらどうなんだ。きっとマスゾエもこうやって復活するのだな。
 小林興起はSMC発起人の東と、中学・大学での先輩、僕の高校の先輩に当たるそうだ。通産出身のそれなりの人のはずだったが、郵政民営化に反対して国民新党で落選したあたりから迷走しはじめた。それからは、国民の生活が第一⇒減税日本⇒日本維新の会⇒日本未来の党(このときは愛知で立候補)⇒国民怒りの声、苦労してますねぇ。一度政治家になってしまうともうそこから転職は出来ないらしい。
 東京は定員増だからどちらかは入るかもしれないのでオソロしい。
 そうそう衆議院選挙区で進次郎に負けた横粂勝仁弁護士も東京で出ているが、まっ泡沫でしょう。
 

「気をつけよう。甘い言葉と民進党」
 なかなか良く出来ているが、一国の総理大臣が使うのに違和感がある。余程腹に据えかねるのかな。悪口言われると益々大きく見えるくらいが与党にふさわしいと思うのだが。落ち着いて落ち着いて。
 そう言えば元巨人のエースで監督もやった堀内も改選なんですな。一体6年間何をしたのかな。マスゾエの前妻も今回同じ自民党の比例、でもあのモジャモジャ頭の写真はやめた方が。

 たまにいいことも言ってるんだろうが、岡田克也の演説はつまらなすぎる。この人もそれなりに優秀なんだと思うがすっかり生彩がない。枝野幸男も舌鋒鋭いのだけれど相変わらずピントが少し。攻める時だけは威勢がいいけど、二人共華がないねぇ。
 野党共闘って結局小沢一郎の延命作戦の一環に過ぎないのじゃないか。
 格差解消は共通の政治課題で対立軸にはならんでしょう。
 民進党の比例で小野次郎という逸材がいるのだが、元々自民党で⇒みんな⇒結いの党⇒日本維新の会⇒民進ときたもんだ。選挙区の関係もあるのだろうが現在の比例の面子を見る限り間違った方向に行ってるんじゃないの。我々と同世代です。

 先日の英国EU離脱国民投票で、ノリで投票すると後で後悔することを賢なる日本国民は学習しただろう。与党の緩やかな勝ちかな。皆さん、選挙は真面目にやりましょう。

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打った・投げた・勝った ファイターズ連勝中

2016 JUL 3 19:19:07 pm by 西 牟呂雄

「一番、ピッチャー、大谷」
 いやはやきょうは5番か3番かと思ったが、1番とは驚いた。さてその狙いは、このところまさかの繋がりの良さを見せる下位打線を点数に結び付けるためか。
 等と思う間もなく、先頭打者で初球のヘナチョコ・スライダーを振りぬいた。
 試合はこれでおしまい。
 以後、得意の四球も交えてランナーは出すが8回無失点とは恐れ入りました。
 増井なんかいなくてもジャイアント・マーチンで締める、打って・投げて・勝った。破壊力抜群の打線も大谷の快投に無得点。ホークスのピッチャー中田は好投するも6回は実に気の毒で、エラー・四球・悪送球・デッドボールで1点献上。このデッド・ボールが何とも言えないことに同じ名前のナ・カ・ダ。態度の悪さとフテ腐れ振りで12球団最低の四番だ。
 中田よ、ブチ当てられた時の凄み方は大した物だがまだチョット勘違いしてないか。おとなしく1塁に行け!

 あのフル・スウィングの迫力は只物じゃないのだが、調子を落とすと周りに近寄りがたい壁のようなものが出来てしまうのがテレビで見えてしまう。栗山監督が甘やかしたツケが今頃廻った。これでは後半戦でチーム一丸のホークスに勝てるはずがない。

 しかしながら、これにて10連勝。前半の天王山である宿敵ホークス三連戦に高梨・有原・大谷で連勝したことは喜ばしい。だが相手はまだまだピッチャーの層は厚い。こっちは総力戦だが敵は余裕。
 そもそもファイターズ以外にはほとんど負け越さないのだ。オリックスあたりに伏兵になってもらわなければ歯が立たない。

 オール・スターで大谷が潰れないように、中田の根性が入れ替わるように、栗山監督くれぐれもよろしくお願いしますよ!

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