Sonar Members Club No.36

月別: 2016年12月

僕の修行時代 インテリジェンス編 (今月のテーマ インテリジェンス)

2016 DEC 30 10:10:57 am by 西 牟呂雄

 その男は台湾生まれの日本人だった。
 台湾語も北京語も自在に操る語学力と滅法切れる頭、そして頑強な体力をもっていた。

 当時台湾は国民党が上陸してきて戒厳令を敷き白色テロが横行する不安定な状況だった。本気で大陸に反攻する気だった蒋介石はあれ程激しく戦った日本とは反共国家同士として国交もあった(田中内閣以前)。当時はまだ貧しくもあり、大陸からのスパイはウヨウヨしていたようで、それは国民党側も多数の人間を共産党内部に送り込んでいたから互いの手の内はスカスカな時代だったらしい。
 本当かどうか確かめようもないが、その男は香港・マカオ・台北に拠点がありその辺りをウロウロしていた。僕がその男と知り合ったのは遥か後年、台北の繁華街として日本人にも有名な林森北路(リンシンペールー)の飲み屋だった。カラオケに興じていたところ隣で古い演歌ばかりを歌っているオヤジがいて意気投合した。随分羽振りがいいものだから調子を合わせて二次会・三次会と飲み歩いて名詞を交わしたが、その時は日台の貿易振興NPOの名詞だった。僕より大分年上だからA先輩と呼んでいた。
 勃興する台湾経済がしきりに日本に秋波を送って、国際的に孤立しないように気を使っていた。台湾はASEANにも入っていないし、李登輝政権が民主的に出来る直前の話だ。
 当時僕も台北にはよく行っていた。たまに連絡をして(年に2回くらいか)飯を食ったりして遊んだ。その時に元自衛隊にいたことは聞いた。へ~え、と驚いたものの年から言って先の大戦とは無関係のはずで普通の就職先の一つという認識しかない。
 本人は物腰の柔らかい小柄な紳士だったが、時々「海南島」やら「金門島」の名前が出る。海南島は中国の領土で当時そう簡単に行けるところではないし、金門島は言ってみれば中台の最前線にも当たる要塞だ。
 更に蒋経国・蒋緯国兄弟(蒋介石の息子達)の名前が出たりして、国民党にも太いパイプがある口ぶりだ。 

 3年ほどして、あるきっかけでA先輩のバックに謎の組織があること(あったこと)が分かった。白団(現地語でパイダン)と呼ばれる。
 中華民国は国共合作をしたり反発したりしつつ日本とドロドロに戦争しながら、日本が敗戦となった後はもっとひどい戦乱国家となり、アメリカも強く支えず国民党が台湾に上陸する。その後も共産党に推されまくっているうちにあろうことか秘密裏に旧日本軍将校を中心とする軍事顧問団の協力を仰いだ。無論GHQの後押しあっての事だ。それが白団(パイダン)と呼ばれる秘密軍事顧問団であり、中心人物富田直亮元陸軍少将の中国偽名 白鴻亮 から名付けられたと言う。
 どうやらA先輩は若き日にはその組織と繋がっていて主に防諜を担当していたものと推察された。

 それから僕はA先輩にスパイダーというコード・ネームを付けて(だって本物のスパイかもしれない)秘かに見よう見まねで諜報活動・秘密戦の修行を始めた。
 だが、既にスパイダーはちっとも活動しないのである。『マカオに連れて行って欲しい』とか『台湾の民主化によって防諜はどうなるんでしょうか』としきりにコナをかけるのだがニコニコするばかり。一度尾行しようとしてこっちが道に迷って失敗した。
 結局肝腎なところは言を左右にして何も語らなかった。こんな具合だ。
『海南島で暗号通信を傍受したとするとそれを伝達するのには又別の電波を使う事になるでしょう?』
『いや、漁船で釣りをしてたら海が荒れましてな。高雄に帰港するのに二日かかったんですよ、ワハハ』
 これでは何も分からない。
 しかし、それでもたまにギョッとするような示唆をしてくれた。忘れもしない李登輝氏の選挙中に大陸がミサイルを撃ち、第七艦隊は空母を派遣したアノ時である。台北市は戒厳令下のようにネオンが消え人通りも絶えて緊張したが、スパイダーはこう言い放った。
『ありゃ空砲だよ。弾頭は空っぽだから心配しなくていいさ。リ・タンフイ(李登輝の事)もそのことを知ってるよ。』
 
 結局何も教わらないうちに僕は台北を引き上げ、ひとりでスパイ修行に励むことになる。強い愛国心と切れる頭、火のような度胸と冒険心で女にモテまくる、はずだった。

 結論から言えば今も修行は怠っていない。一人NSAのつもりで情報収集に努めているのだが、ロシア関係者からも日本当局からも一向にスカウトされないのはなぜか・・・。

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安倍総理 VS オバマ大統領 (パールハーバー)

2016 DEC 29 8:08:07 am by 西 牟呂雄

オバマ大統領(以下オ)「シンゾー、オレの生まれ故郷によく来てくれた。ヒロシマ以来だな」
安倍総理(以下安)「バラク、ありがとう。お疲れ様」
オ「いろいろあったが両国の繁栄を祈ろう」
安「互いの恩讐を越えるためにオレも祈った」
オ「うん。ところでオレもお前も一度しか会ってないがトランプどうよ」
安「面白いオヤジだったぜ。娘夫婦と一緒だったから紳士的だった。孫の話を出したらデレデレよ」
オ「うまいな。オレの時は随分上がってたみたいで口数が少なかった」
安「初めは民主党だったんだってな」
オ「そう。当初は自分の商売の宣伝のつもりで立候補したみたいだぜ。そうしたらアレヨアレヨと勝ち上がって来た」
安「出だし日本の悪口も言っていたが途中から中国とメキシコばかりになった」
オ「かなりのインテリジェンスを使ったんだろ」
安「大したことはやっていない。それを言うならロシアだ。ヒラリーはやられたな」
オ「共和党もまともなのはジョブ・ブッシュだけだ。他はあんまりトランプと変わらん。ティー・パーティーだったり嫌われ者だったり」
安「ヒラリーもなぁ。ガメツイのがばれてしまっているからあれだけはイヤ、という人も多かったと聞いている」
オ「まあな、それでも得票総数はヒラリーが多かったギリギリの負けだからね。参ったよ」
安「バラクはオレがロシアに行くのを嫌がってたけど、トランプになっちまって制裁も解除に向かうんじゃないか」
オ「奴、その後キッシンジャーと会ってるだろ。ロシアについてはクギを刺されてるはずだ」
安「フッフッフ、キッシンジャーはその後北京に飛んだ。米中密約の総仕上げかい」
オ「鋭いな。さすがシンゾーだがもう時代は変わった。この前の無人水中探査機をかっさらったので習(シー)もマズッた。トランプ内閣は海兵隊と陸軍ばかりだからそんなに我慢強くない」
安「センカクまでは安保の範疇だが、こちらも増強はしている」
オ「そうそう沖縄何とかしろよ」
安「慎重にやる。オスプレイには困ったぜ」
オ「全く、こんな時になぁ。イセ・サミットの時も直前に事件を起こしやがって」
安「どうも俺達が会う時になると在日米軍の不祥事が起きる」
オ「ひどいこと言うなよ。とにかく大統領は休まらないぜ。やれクリミアだウクライナだシリアだ・・・。プーチンはなんか言ってたか」
安「テタテ(相対のスラング)の時はやはりトランプのことを気にしてた。中東でイスラエルに肩入れされたらどうするか慎重に見極めるそうだ」
オ「ワハハ。娘婿が生粋のユダヤ教徒で娘も改宗してるもんな」
安「同席してたけどなかなかヤリ手に見えたな」
オ「子供達はみんな評判いいんだよ、娘なんか。息子達だってオヤジよりずっとマトモらしいぜ。それでホッポウヨントウはどうなるんだ」
安「非武装地帯にするしかなかろう。三沢の空軍も第七艦隊もあそこは出るなよ」
オ「今でもスクランブルはかけてないぞ。だがアラスカだって指呼の距離なんだからな。どうにもプーチンとはウマが合わなかった」
安「アイツはマッチョでパンクなんだよ」
プ「それじゃトランプと同じじゃないか」
安「ともかく色々あったがご苦労様でした。」
プ「頭が真っ白になったぜ。シンゾーは黒いな、カツラか」
安「ハハハ、本物だよ。染めてるけどね」
オ「これからもガンバレよ。とにかく『トラスト・ミー』からカンにノダ、地震もあったし日本に安定してもらわんと」
安「分かった。それからどうするんだ。回顧録書くかい」
プ「先にヒラリーが書くよ。オレは少し間を置いてじゃないと売れないらしいから。それじゃアリゾナ行こうぜ」

安倍 VS トランプ ゴルフ対談

架空緊急極秘対談 トランプ VS 習近平


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酷な出題

2016 DEC 27 0:00:22 am by 西 牟呂雄

 遥かな記憶の中に残っている疑問がある。
 小学校の3年だったと思うが大変熱心な先生(特に名を秘す)が担任でおられて、当然のことながら僕は嫌われていた。
 それはどうでもいいのだが、ご自身で問題を作っては時々抜き打ちテストをやる。
 不思議なもんで、そのうちの一問が今も記憶にある。

問題 疲れたときにどうすれば回復するか次の中から選びなさい
   寝る お風呂に入る 水を飲む ごはんを食べる

 これは今から考えてもひどい、というかどうでもいい問題ではないだろうか。
 先生による正解は『お風呂に入る』で僕は正解だったのだが、例えば山の中で疲れたらどうやってお風呂に入れるのか、と憤慨した連中がいた。特に『寝る』と回答した一団は「眠るのはどこでも寝ることができるが、お風呂には入れるわけじゃない」と食って掛かっていた。
 これは実は理科の授業で、人間の動脈・静脈の話から先生が一生懸命考えた設問だったのだろう。血流が良くなると・・・といった流れだったかと思う。
 それにしても『設問』としては苦しい。

 同じように国語の問題で、長々と例文があってその次に漢字を書け、それからラインの引っ張ってあるところで『この時の主人公の気持ちを20字以内で書け』とか『次の中から選べ』といったパターンがあった。
 大概はあまりにもトンチンカンな選択肢だったが、時々『へぇ、これもありだな』といったのが混じっていて悩んだ。今更どうでもいいのだがこういう設問は変な迷いを生じさせて子供の性格を歪めるのではないだろうか。僕なんかはこの手でバツを喰ってはヒネくれた。
 その『これもあり』のストーリーを考えて面白がっていたらテストが終わらなかった(つまり時間切れ)ことがあった。これは六年生だったと記憶する。

 時代は少し進み生涯忘れられない恥ずかしい思い出がある、これは高校に行ってから。
 ある科目で全く勉強をしていないことについて論述せよ、との問題が出た。
 僕は初めから白紙で出そうと考えていた。
 しかしあまりにヒマなので『問題はさておき』と書き出したらスラスラとお筆先のように現状の不満やら将来の不安が湧いて出て、答案用紙一杯にドーデモいい駄文を書き連ねた。先生が採点が面倒になって20点くらいは取れるかと思っていたら、大きくバツがつけられて0点。これなら白紙で出せばよかったと後悔したが実にバカなことをした。これは問題がどうのこうのではなく、受ける側の僕の問題だが。
 ところが、後日分かったのだが別のクラスにもっと凄いツワモノがいた。秀才なのだがある時、今で言うプッツンして全科目白紙で出したのだ。本当の話だ、しかも女性である。
 さすがに学校は普段の真摯な態度と以前の得点の高さに留年はさせなかったが、大問題となったそうな。僕なら一発落第なのだがケロッと進級していた。この話はつい最近本人から聞いた。

 みなさん、真面目にやりましょうね。

おじさんが集って話す事

漫画ばかり読んでいた


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喜寿庵 冬入り

2016 DEC 25 20:20:38 pm by 西 牟呂雄

 既に11月の積雪があってすっかり冬枯れの庭になってしまった。
 掃き集めた落ち葉は手作り花壇に高く積もっているが、あまりに殺風景なので隅っこに葉牡丹を二株植えてみた。
 寒かろうと囲いもつけてやったところ、オォ!%e8%91%89%e7%89%a1%e4%b8%b9

 寒風の 中 健気にも 色添えて
    二株肩を 寄せ合って咲く

 この庭は一年を通じて楽しめるが、カレンダーは大体このように回る。

 芝焼き ⇒ 砂入れ ⇒ レーション ⇒ ファーム土起こし ⇒ レーション ⇒ 種蒔き ⇒ 芝刈り ⇒ 剪定・水遣り ⇒ 収穫 ⇒ 落ち葉掃き

 こういったローテーションだが、最後の落ち葉掃きはファームに捨てて土を被せておく。一部は焚き火にして灰も埋める。もう何年も続けているが、不思議な事にファームの土が盛り上がってはこない。土壌が流れ出しているのだろうか。
 年を取ると一年が早くなるという人がいるが、全然早くならない。また来年またこれをしなければと思うと「今度はああしなくちゃ。イヤ、これもやってない」とちっとも余裕が出ないのだ。%e5%86%ac%e8%87%b3

 今年の冬至はオリンピック・イヤーなので21日である。
 冬至の日に丁度重なった山入端(やまのは)の間に夕日が落ちる。
 この光景に惚れた僕の二代前、即ち爺様が喜寿庵をここに建てたという口伝がある。 

 そうそう、そろそろスノボーを出さなくちゃ。

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秋・喜寿庵10月の花


 

 
    

贋作ジェットストリーム (レジェンド編)

2016 DEC 24 16:16:55 pm by 西 牟呂雄

ーエデンの東のインストルメンタルが流れて来るー
お久しぶりです、又空の旅でお目にかかれましたね。
パーサーのジェット・ニシムロです。

今回はいつもと趣向を変え
オールド・レジェンドの珍しい曲をお届けしましょう
ビーチ・ボーイズをご存知ですか
ビートルズが出てしまってややワリを喰いました
明るいアメリカン・ポップスの代表です
そのウィルソン三兄弟の最後の生き残り
バンド・リーダーでもあったブライアンがサイド・ボーカルに入った
ロネッツの第ヒット曲 Be My Baby 
お聞きください

その昔グループ・サウンズという日本のバンド・ムーヴメントがありました
夢中になった方も多いのではないでしょうか
タイガース、テンプターズ、ワイルドワンズとキリがありません
その中で、一際個性的なグループが横浜にありました
ナイト・クラブから飛び出した ザ・ゴールデン・カップス
魅力的な声のデイヴ平尾が率いる多少ヤバいバンドでした
私はこのグループが大好きで今でもカラオケでやったりします
そのお気に入りの曲をあのパンク野郎、忌野清志郎とカップスが歌っているのです
メドレーでお聞きください

ーエデンの東のインストルメンタルが流れて来るー
如何でしたか、懐かしく思い出と共に口ずさんだ方もおられたでしょうか
又空の旅でお待ちしております。
お相手はパーサーのジェット・ニシムロでした。

贋作 ジェット・ストリーム 

贋作 ジェット・ストリーム Ⅱ

贋作 ジェットストリーム (横浜編)

贋作 ジェット・ストリーム (セクシー編)

贋作 ジェットストリーム (アーバン・サウンド編)

贋作ジェットストリーム (女性バラード編)


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本年振り返り10大ニュース事件 (オレ・プライベート編)

2016 DEC 21 21:21:42 pm by 西 牟呂雄

 今年もあと10日あまり。振り返ればオレの身辺も色々あった。無理矢理10余りを拾ってみると。

1.スノボーがキツい
 いやはやついに足に来たか。毎年技量維持のため4~5回はゲレンデに通っていたのだが、今年はたったの2回で行く気がなくなった。
 しかし今更スキーに戻るにも靴も板もない。正確には30年前の固くて長い板はあるがどうしたものだろうか。ずいぶん前にボロボロのスキー靴が割れ散って恥をかいたことを思い出す  ゲレンデに砕けたスキー靴 。
 ゲレンデのゾンビ扱いされるのもいやだし・・・。
 滑った直後、38~9度の熱が続き本当に寝込んだ。ウチの男系は代々胸・気管支が弱い。大袈裟な咳に悩まされた。これ、寝れなくなるのだ。ここでも歳を実感した。
 還暦を過ぎてから年に一度、高熱を出すようになったなあ。

お地象さん

お地象さん

2.インドに行った
 今年は春先と秋口に二度行ってきた。だいぶこの国の理解が深まる。大東亜共栄圏ではないが安倍ー蔡(台湾)-ドゥテルテ(フィリピン)ーチャクラロンコン(タイ)-モディ(インド)のグレート・アジアン・カーヴ同盟は我が生涯の夢であるが、十分可能である事を確信できた。

3.ゴルフ上手くならず
 アプローチで前が開けている時に、7番アイアンで転がす技を研いた。
 それがですねぇ、スコアには全く反映されない。腕がピッチング・ウェッジのフンワリ感を忘れられなくて結果がショートしてしまうのだ。
 シャンクもしないのに上手くならん。

神津島

神津島

4.神津島まで航海
 通称ダイアモンド・アイランド行きの片レグだったが、夜間帆走で航海した。特に明け方、水平線上に朝日が顔を出した瞬間が見られたのは至福の時。
 伊豆七島の最西端に当たる神津島は黒潮がモロに当たる関係で海は誠に美しい。
 台風が北上してきて逃げ出すように(僕は飛行機で)帰ってきたので、みんなはもう一度やると言っているが。 

5.収穫に成功
 前回は惨憺たるものだったが、今年は違う。ジャガイモなんか1年分採れた。
 細いながらも大根も合格。茄子・ピーマン・育てた訳ではないが栗、と一人前の農業家になったような気がしている。
 問題は胡瓜で、丁寧に藁を敷き詰めてセッセと水をやったにもかかわらずヒネたのが二本採れただけ。
 来年は余計な物は造らずに大増産するぞ。

6.ファイターズ日本一(特例としてプライベート編とする)
 夏前には宿敵ホークスにマジックが出かけてマイッたが、そこから15連勝が始まった。思えば中島(仮想)オーナー率いるホークスとの熾烈な戦いだった。
 何といっても大谷のリアル二刀流は本当にすごい。ビックリしたのは起用法に問題ありともされる”1番ピッチャー”で出てきての先頭打者ホームランだ。
 日本シリーズのカープも大谷の影に怯えて負けた感がある。
 まっ、メジャーに行くのは既定路線なんで来年又ユメを見させてくれ。

7.親友を失う
 何本もブログを書いて冥福を祈った。こいつは堪えました。
 書かずには彼の死をなかなか信じられない気がして綴ったものである。
 実は今年は近しい親族が何人も亡くなった。その昔通っていたピアノ・バーのオーナーも死んでしまった。
 今の心境は、逝ってしまった人々は現世からやっと解放されたのではないか、といった気持ちだ。
 そういう年回りになったんだ。 
 酔っ払っているうちにフワーッと天国に行くのがいいなぁ。今年は一度チャンスがあったが・・。

犬山城天守閣

犬山城天守閣

8.フラリと旅に出た
 春に国宝犬山城。小牧・長久手の戦いの際に秀吉が入城したとも伝わるが、天守閣は当時の物ではない。
 戦国エリアとしてこの辺りで残っているのは長篠合戦跡と関が原。来年の目標にしよう。
 秋に奈良に。印象としては奈良はまだまだ埋もれている観光名所(つまり誰も来ない)がある。
 車を走らせていて最も印象に残ったのは『相撲発祥の地』という看板だった。どうやら野見宿禰と当麻蹴速が垂仁天皇の前で戦った場所らしいのだが、是非行ってみたい。
 平城京の跡も電車で目に入ったが辿り着けなかった。旅は最低一週間は必要だ。

9.ゴールド免許
 今年、免許の書き換えで生まれて初めてゴールド免許を手にした。
 恥ずかしながら今までは必ず減点が消えずに、常に1時間講習を聞かされていた。
 一度なんかは60日免停を喰って2時間講習まで見させられた(今は無くなったようだが)。ご存じない方が多いと思うが、その内容は凄まじい。悲惨な事故現場から外科手術の光景(本物!)まで撮ってあって気分が悪くなること間違いなし。その時は講習を受ける方も歴戦のツワモノばかりで、一目で族だとわかるオニーチャンが大半。僕は浮いていた。 

10.恒例の九州遠征
 一年間戦い続けたホークスの(影の)中島オーナーとエールの交換に。
 来季の戦力分析では、やはりダントツでホークスだということで一致した。
従って我がファイターズの秘策としては、投手起用で工藤監督と達川ヘッド・コーチが仲違いするように、某略を巡らすことにする。果たしてフォースは効くだろうか。
 水炊きはおいしい!

 来年はいい年になる予感

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3分後の世界は見えているのか

2016 DEC 20 8:08:31 am by 西 牟呂雄

 新幹線をこのところ頻繁に利用している。
 東京駅の新幹線乗り場に立つと、3分おきに各種『こだま』『ひかり』『のぞみ』が発車・到着し続ける。
 最高時速270kmの猛スピードでひっきりなしにアレだけの車両が行き交っているのだ。俯瞰すれば物凄い密度であの重量が移動していることになるのである。
 乗っていれば車窓の景色はアッという間に後方に飛んでいって、約3分前に別の人が見た光景が目に入る。
 だが、フト気が付いたのだ。それは約3分間の時間にこの線路と自然がそのまま残っている前提に過ぎない、と。
 自然災害がこうハイ・ペースで起きると、なにやら心騒がしい。
 例えば新幹線でいつも見る富士山が本当に大噴火してしまえば、そして大きな火山弾が飛来して3分後に僕の乗った車両を直撃したとすれば、その前に通り過ぎた人と僕の明暗は大きく別れる。
 神戸で東北で熊本であれだけの地震があっても、新幹線の車両ダメージはあれほどの高速運行にしては少ない。とにかく乗客全員が死亡というような参事にはなっていないので極めて高い安全システムが構築されていることは分かる。
 そういう話ではなく、我々の3分先の運命は全く予見できないのだ。
 飛行機に乗れば更に3分後の位置は遠ざかり、不確実性は増すのか。
 実はこの理論はパラドックスがあって、『危機』に近づく確率と『危機』から遠ざかる確率は同じなのだ。そしてそれは取りも直さずジッと其の場所に止まっていても『危機』に合う確立と同じと推定される。
 そうでなければあれだけ世界中を飛行機で飛び回り、新幹線をしょっちゅう乗っている人の生存確率は物凄く低くなっているはずだ。

 それでは宇宙ステーションに長期滞在することはどうか。
 なるほど重力の影響は少なく地震だ津波だという地表の『危機』からは遠いだろう。今の所宇宙空間での事故はないのだが、数が増えるに従って万が一もあるだろう。すると外の空間は真空なのだ。まず助かりっこない。おまけにスピードは地上とはケタ違い。とてものんびりと安全でございとはならない。

 そう考えている間にも最近東北・関東界隈で地震が起きた。要するに自然災害は避けられない。富士山が噴火したら喜寿庵にいればまず助からないだろう。
 即ち未来の予測は確実ではないというのが現実。
 私自身は還暦を越え、5年後10年後のある程度の姿も想像できなくはないが、そんなものはない。それは若い人も赤ちゃんも同じ事で、未来自体が無い物であることは変わらない。

 従って未来予測というものは、経済予測から国際関係の見立てがほとんど当たらないように、やってもしょうがない。あるのは目標値にすぎない。
 だからといってノンベンダラリンとやれないのがオトナの普通の感覚だ(それでテキトーにやる人はどうぞ勝手に)。
 人によってやり方もやる事も違ってくるだろう。

 僕は還暦を過ぎてから面白おかしく暮らすことにしているが、なかなかそうもいかないのだ。
 

矛盾を矛盾と感じるのは常識という感情

 

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安倍総理 VS プーチン大統領 IN 山口

2016 DEC 17 18:18:18 pm by 西 牟呂雄

安倍総理(以下 安)「良く来てくれた。スパスィーヴァ」
プーチン大統領(以下 プ)「遅くなってすまない。いいところだな。アリガトウ」
安「慣れてるさ。温泉はどうだ」
プ「ハラショー。素晴らしい」
安「さて、どこまで発表する」
プ「まあ待て。せっかちだな、トランプはどんな奴だ」
安「ふふふ、ウラジミール・ウラジミロビッチよ。あなたとは気が合うだろう。意外とマトモだぞ」
プ「そうか。オバマはつまんない奴だったからな。これから面白いぞ」
安「嬉しそうだな。心配するな、四島は安保条約の適用外で話はつける」
プ「なんだ、素早いじゃないか。さすがシンゾーだ」
安「さてそこからだが・・・・」
プ「まず元島民の自由往来までは大丈夫だ。そこまでは今回言うことにしよう」
安「わかった。トランプの出方を見つつ来年次の一手を発表しよう。ソチでの約束通りだ」
プ「トランプがいきなり制裁解除を言い出してくれれば簡単だがな」
安「二島の引き渡しか。後は国後・択捉のヒキワケが再来年ということか」
プ「おいおい、経済協力忘れるなよ」
安「大丈夫だ。施政権の分離とロシア軍基地の取り扱いも制度設計する。だけど択捉なんか治安も悪いらしいじゃないか」
プ「今はロクに税金も取れん島だから放ってある。イザとなりゃマフィアは島外退去にする。そっちもヤクザを送って来るなよ」
安「精鋭の警察KOBAN部隊を配置してもいい。こっちのコストでだぞ。共同統治の第一歩だ」
プ「そして2020年に平和条約という段取りか。ソチで約束した工程表通りになる。経済活動はうまくやろう。黙っていたがエトロフをタックス・ヘイヴンにするのはどうだ」
安「そして日本は択捉の主権を放棄する、がついてくるんだろ」
プ「ハハハ、お見通しか。まァ考えてくれ。上がりは山分けでいい」
安「それはそうと北の国はどうする」
プ「無くなられても困るのはお互い様だろ」
安「それはそうだけど、どうも南の方がゴチャゴチャして次の大統領は親北になりそうだからな。オレとしてはよろしくはない。こっちは国民を誘拐されているんだから」
プ「分かるさ。そうなりゃトランプが南をいびり倒してシンゾーとしてはマズかろう」
安「トランプには日米同盟はアメリカの国益にかなっている、と言っておいた」
プ「あの男、チャイナのシー・チンピンにもアノ調子で恫喝するつもりか」
安「うーん、どうかな。キッシンジャーにも会ったらしいし、そこでネジを巻かれた、おっと翻訳できるか(通訳を見て『わかった』)いままでの米・中裏の繋がりをレクチャーされただろうからどうだろうな。とっくに知ってるんだろ」
プ「おいおい、そこまでやってないぞ。ハッキングとか」
安「フフフ、そうか。中東どうよ」
プ「あれは頭が痛い。EUにもオバマにも言いたいことは沢山ある。そもそもウクライナくんだりにまで手を突っ込んでNATO入りなんて無茶をやった落とし前でクリミアを取ったんだ。暫くかき回したらおさらばするさ。イスラム過激派にはアフガンでもチェチェンでも懲りてるんだ」
安「トルコともヤバかったしな」
プ「シンゾーも会ってるだろ。エルドアンとかいう奴」
安「目がイッてる。笑うともっとアブナい顔になる。最近はちょっと距離を置いてるよ。今、思いついたんだが国後にカジノ作らないか。そこにトランプを呼んで三人でルーレットやろうぜ」
プ「ふはははは、悪いがオレは強いぞ、博打は」
安「じゃ、会見はいつもの仏頂面で頼む」
プ「任せろ。おまえはリマとは逆にニコニコやれよ」
安「分かってる。もう95分経ったな」
プ「よし。オレもハラ減ったしな」

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安倍総理 VS オバマ大統領 (パールハーバー)

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本年の予言のハズれ振り

2016 DEC 15 21:21:25 pm by 西 牟呂雄

平成28年の10大お告げ

 これを書いた以上実際にどうなったかは検証しなければなるまい。

1.二月頃・・・テロの横行・・・ ハズレ 
 ISのテロは年初以上に酷くならなかった。ロシアが(トルコが緊張関係にはなったものの)アサド政権への肩入れをカヴァーにしてシリア国内をメチャクチャに空爆したのと、イラク軍・クルド勢力が攻勢に出てかなりのダメージを与えたため余裕がなくなったのだろう。ヨーロッパでもイスラム系市民への管理も強化された。悲しむべくことではあるが。
 ただシリア反政府勢力も極めて非人道的に攻勢を受けていることは予想外。

2.雪解け ハズレ
 韓国朴大統領はそれどころじゃない窮地に陥ってしまった。これで大統領弾劾にでもなったら『慰安婦合意』はナシにされるのだろうか。ありそうな話だ。
 現在の状況は既に次の大統領候補にどの勢力が押している人間が出てくるかに移っている。親北左派が虎視眈々と狙っているぞ。
 ヒラリーはたしかに序盤の支持はあったがトランプは全く失速しなかった。

3.桜の咲く時期・・・アメリカ利上げ・・・ ハズレ
 アメリカはクリスマス前には利上げをするだろう。
 消費税はアッサリ延期となった。しかしこれは政策的に正しい。
 色々あって現在$=117円 日系平均19千円越え。

4.初夏 半分アタリ
 伊勢サミットは大成功でありました。
 安倍総理、天晴れ!

5.梅雨時ともなると・・・プーチン来日・・・ 半分アタリ
 プーチン来日は本日になった。
 しかし北方領土は一歩づつ。大変いい雰囲気だったようだ。二人だけで約100分、元島民の自由訪問と二国間の『特別』な制度による経済協力、中々味のある表現だ。ガンバレ安倍総理。
 元島民以外も自由に行けるようになったら行くぞ。10月に逝ってしまった中村順一との約束だ、お前も連れて行く。

6.真夏・・・衆参同日選挙・・・ 大ハズレ
 同日選挙にはならず。自民党は勝ちましたが。
 ところが橋下元市長は政治に嫌気がさしたか引退してしまった。これ本当だろうか。
 又、復活してきたらいやだな。

7.赤とんぼが飛びはじめると ハズレ
 リオ・オリンピックは大統領がいなくても大成功。
 小池都知事が暴れているが、落ち着くところに落ち着くでしょう。こういうのは『間』が大事なんだと思いますがね。森元総理が怒っちゃった。
 東京オリンピックを盛り上げよう。

8.刈り入れ時 アタリ!
 まさかと思ったら国民投票で本当にEU離脱してしまった。
 そしてヨーロッパには右っぱねの勢力がどこもかしこも台頭してきて、何だかイヤーな感じが漂って困りましたな。
 オーストリアは踏み止まったがイタリアは右旋回。だけどほとんど破綻してるようなイタリアはどうでもいいんじゃないの。

9.紅葉が美しくなり ハズレ
 ヒラリーは嫌われて共和党の勝ち、と読んだのまでは良かったがまさかのトランプ。
 すかさず安倍総理は会談した。 Great friendship バンザイ!
 トランプはバカじゃない。今頃共和党の共和党のタカ派からガッチリとレクチャーされているはずだ。キッシンジャーとも会ったらしいし。
 トランプ外交のキーワードは中国と見立てた。 

10.年末にかけて ハズレ
 橋下も政治家引退したし、『憲法改正』『皇室典範改正』の国民投票はあと20年はかかるのか。
 こういった話も陛下の退位コメントで止まってしまった。
 ここへきて来年は景気が少し回復するような気配がする。

 今年は予言を外しまくったおかげで個人的にも大変だった。来年はいいことあるぞ!
 

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2017年の予言のハズレ振り


 

諜報機関SMC (今月のテーマ インテリジェンス)

2016 DEC 13 23:23:53 pm by 西 牟呂雄

 インテリジェンスを単に情報と訳してはだめだ。これは既に多くの識者が指摘しているので私ごときが今更解説する必要はない。
 優れて秘密戦・政治的プロパガンダになり得るのである。
  そこでこの度、長年隠していた我が戦略の一環の一部を開示することにした。憂国の思い矢も楯もたまらず読者の覚醒を促すためである。
 私の組織したSMC(シークレット・マックス・カンパニー)は、国内・海外問わず各種情報を集めてデータ・ベース化して保管している。それは他の諜報機関と同様だが、我々の真骨頂は後方攪乱なのだ。
 あまり手の内をバラすわけにはいかないが、進んでスパイになるふりをして敵にウソばかり流し続け判断を誤らせるカウンター・インテリジェンスが得意なのだ。
 確かにこのブログも虚飾に満ちているが、プロの仕事はこんなものじゃない。
 
 最近でもアメリカ大統領選挙で、ロシアからクリントン陣営へのサイバー攻撃がなされ、一部メールの内容が暴露されてトランプに有利に働いたことが報告されている。逆に直前までヒラリー有利のウソを垂れ流していたのはSMC北米駐在員を中心にした我々の手の者たちだった。
 同じような動きをしていたロシア系の工作員がいた。彼らと我々の諜報員は秘密ネットワークを創り上げ、具体的には民主党の運動員になりすまし『ヒラリー有利』のニセ情報を垂れ流した。
 ここで強調しておきたいが、我々と手を組んだロシア系機関のネットワークとの間に金銭的なやりとりはない。こちらの虎の子の情報を出し先方もそれに値する機密を知らせて目的が同じだったので協力するに至った。

 我々の編み出した手法の一端を紹介しておく。ネガティヴ・ネガティヴ・キャンペーンというものだ。
 実際の秘密戦において、膠着状態は実は悪いものではない。スポンサーはたまらんだろうが、互いの打つ手が効いているかどうかじっくりと確認できるいい機会なのだ。問題はその状態を耐えられる胆力と兵站が続くかどうかの見極めだ。
 安保関連法案が通るか通らないかの瀬戸際に某保守勢力からの要望で
➀反対陣営に人を送り込み国会前で大騒ぎを繰り返し ➁ネットに大量の書き込みをして、あたかも反対の世論が盛り上がっていると思い込ませ、返って健全な保守層をウンザリさせて野党の支持を下げたのはSMCの仕事だった。

 プロであるSMCはオファー金額によってはある種の工作に携わるが、基本は情報の等価交換である。特にSMCの場合、全員が愛国者の集団であるからむやみやたらと引き受けることはしない。金に転ばない傭兵部隊と言ったところだろうか。
 折角の機会であるので現在の工作を一部明らかにしよう。
 北方領土交渉について、目下のところ2島の引渡だけで後は金をむしり取られるだけ、という強烈なネガティヴ・キャンペーンが張られている。そしてそれに対して『もうそれで充分ではないか』と『以ての外の外交敗北だ』の両論が盛んに飛び交っている。これは実は某筋からの依頼と私の愛国的判断から我々が仕掛けている工作だ、とだけ言っておこう。

 ところで、日頃のつきあいでCIAに代表される同業者との情報の共有は常に危険と大変な苦労をしている。なぜなら機密情報は相互対等の原則なので、こちらの出す情報に比例して先方からも同等の内容を得る事ができる。CIAとMI6の関係を見れば一目瞭然。
 その点、残念ながら我々SMCの情報は甚だ見劣りすると言わざるを得ない。ヒューミントのリクルートについても芳しくない。もっと言えば尾行技術・盗聴技術も心許ないこと夥しい。

 念のためであるが当該ブログを掲載しているソナー・メンバーズ・クラブとここでいうSMC(シークレット・マックス・カンパニー)は何の関係も無く、会員メンバーの誰一人として係っている者はいない。

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