Sonar Members Club No.36

カテゴリー: 架空対談

架空対談 オリンピック直前 習近平VSプーチン

2022 FEB 1 0:00:08 am by 西 牟呂雄

プーチン(以下プ)「パズドゥラヴリャーユ・ス・ノーヴィム・ゴーダム(新年おめでとう)。オリンピックも無事開催できた」
習近平(以下習)「チンネンハオ。よくいらっしゃった。アメリカだのが外交ボイコットなどとほざいてるのでいらしていただけてありがたい」
プ「コロナも大変な時に開催とは素晴らしい。で?本当はどれくらい拡大してる?」
習「プーチン同志、信じてほしい。完全に抑え込んだ」
プ「抑え込んだ、とは秘密裏に隔離した、ということか」
習「大統領、冗談がすぎますぞ(笑)」
プ「フハハハ。お互い強制収容のノウハウは豊富だからな。まあいい。ところで一つ頼みがある」
習「何でしょう」
プ「北の刈り上げデブを煽ってもっとミサイル撃たせてくれないか」
習「ちょっと待ってくれ。打ち上げ花火じゃあるまいしオリンピック直前に止めてくれ。勝手にやりやがって少々怒ってる」
プ「こっちはウクライナで忙しいんだ。10万人派遣してるんだがアメリカに出しゃばられると困る。今でも猛烈なサイバー戦の最中だからな。もっと撃たせてバイデンの目を太平洋側に引き付けてほしい」
習「あそこは金が続くかな。コロナもあって内政はガタガタ、オリンピックにも来やがらないし。バイデンなら余計なことはしないだろう。特に我が国はあいつに息子も含めてタンマリ握らせてある」
プ「どうもよくわからない。トランプよりも強硬にも見える」
習「実は私もそう思う。変な振付師がいるんだろうか。まぁあのデブには頑張れとは伝えよう」
プ「ところで岸田どうよ」
習「お手並み拝見だ。あのハバツにはこっちの手に落ちたのがたくさん居たはずなんだが。カトーとかタニガキとか。今はハヤシを揺さぶってるがどうもアベが後ろからゴリゴリやって困る」
プ「シンゾーはいいやつだぞ。あんまり台湾や尖閣にちょっかいかけるからじゃないのか」
習「肩を持つのか。北方の島はどうするんだ」
プ「返す訳ないだろ。だがシンゾーとはうまくやってたんだ。ソチにも来た」
習「こっちも同じだ。コロナさえなけりゃ国賓待遇で行けた。惜しかった」
プ「そういうのをロシアでは『自分で蒔いた種』というがね」
習「それはコロナの今なら『自分で蒔いた株』だろう。いや冗談だが」
プ「念のため言っとくけど一帯一路もいいが一人だけ儲けようとするなよ」
習「そこは上手くやろう。あなたの国がアフガンやチェチェンで火傷したのを参考にする」
プ「言うじゃないか。そっちはウィグル相手に酷いことしてると北京でテロが起きんとも限らん」
習「我が国の公安は優秀極まりない。ご心配なく」
プ「イスラムを嘗めちゃいかんぞ。ISだかタリバンだか知らんが結構な数が入っているらしいからな。とにかく西の方と南の方を向いていてくれ。我が国との国境に2億人も住んでるが反対側の我が国はたったの800万人だ。竹槍で来られても守れない」
習「アムール川もウスリー川も今頃ガリガリに凍っていて自由に行き来している。心配なのか」
プ「落ち着かない。ウクライナだけじゃない。カザフの暴動に空挺部隊も出してる。あんな暴動こそアメリカの工作に決まってる。ふざけやがって。だが私が北京にいる今、攻撃はない」
習「攻撃はしないが猛烈な工作をキエフでやっているそうじゃないか」
プ「お互い様だ。CIAだってMI6だってワンサカ来てる。何度も言ってるがNATO加盟国と国境を接するのは絶対にダメだ」
習「しかしさすがにバイデンも派兵準備をしたではないか」
プ「フハハハ、たったの8500人だろ。何ができる。トランプだったらやらなかっただろう。主席も御承知の通り我がロシアの精鋭部隊はピン・ポイント攻撃のような生ぬるい戦法ではない。やるときは皆殺しだ」
習「それは承知している。ただし面倒だからオリンピックが閉会してからにしてほしい」
プ「なに、やらないさ。脅してやるだけで充分だ。さあ、競技を楽しもう」

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泥沼コロナ架空対談 トランプVS習近平

2020 MAY 13 10:10:05 am by 西 牟呂雄

トランプ(以下ト)『いいかげんにしろ。武漢ウィルスのバラ撒きの落とし前はどうつけてくれる』
習「冗談じゃない。こっちも被害者なのにいいがかりだ」
ト『武漢の研究所から漏洩したのは分かってるぞ』
習「何を証拠にそんなことを」
ト『あのなー。コウモリのウィルスを研究していた女がそこで間違ってバラまいたのはバレてんだよ』
習「それこそあなたのキライなフェイク・ニュースだ。その女性は感染もしていなければ亡命もしない。そちらから我が国に持ち込んだという噂はあるぞ」
ト『ガッデーム!それではどうしてこっちの死人の方が多いんだ?』
習「それはアメリカ人の衛生概念がないからだろう」
ト『ふざけんな。携帯解約件数1400万人だってな。隠しても無駄だ』
習「それがコロナの死人だと言うのか」
ト『ごまかしは得意なんだろう。新幹線を埋めたくらいだ』
習「そんなことはありえない。新幹線は埋めたのではない、掘り起こしていたところの映像だ。そもそも貴国は真っ先に我が国からの渡航を禁止したのに結局大流行になったのは何故だ」
ト『アメリカ国籍を持っているチャイニーズは数百万もいる。その一割はスパイで残りの半分はマフィアじゃないか。一体感染者を何人送り届けたんだ』
習「そっちこそ毎年インフルエンザで1万人も死んでるんだろう。その内のヤバいウィルスを我が国に蒔いたと言われているのを知らないのか」
ト『その1万人はほとんど自然死の範疇だ。間に合えば抗生物質で直るたぐいなんだよ。そっちの1400万人とはわけが違う』
習「人口比を考えろ。我が国はそっちの10倍いる。それでもインフルエンザの死者は我が国と比べてケタが違いに多いじゃないか」
ト『アッ、認めたな!人口比からみても、やっぱりコロナで1400万人死んだんだな』
習「バカ言え、交通事故やらの数が多いって話だ。そっちみたいに銃撃戦はないがな」
ト『銃撃戦の代わりに人民解放軍のなぶり殺しってことか。告発した医者もかわいそうに』
習「あれこそコロナの犠牲者だ」
ト『天安門の時だって何万人も撃ち殺したくせにエラソーによく言うぜ』
習「あの頃私は地方にいた」
ト『そんなこと関係ない。今度こそ世界の嫌われ者になってるぞ。北のアイツだって国境閉鎖したぐらいだ』
習「口頭親書で随分感謝されている」
ト『口頭親書なんか信じられるか。都合よく誤魔化せ、とオレが教えてやったのを知らんのか。ついでに教えてやるが日本に擦り寄っても無駄だぞ。シンゾーも国賓で呼ぶのはやめにするらしい』
習「干渉はやめろ。安倍は相変わらず是非着てくれ、と言っている」
ト『それは3月頃の話だ。今は違う。オレはしょっちゅう話してる』
習「私は上皇陛下にも会っている。日本の皇室とは関係がいい」
ト『オザワとかいうのにゴリ押しさせたんだろ。そいつはもう表舞台にはいない。シンゾーはそんなヤワじゃない。それよりコロナのせいにして貿易協定の未達はやめろよ』
習「協定でも無理な場合もある。経済復興が早いと言ってもコロナ以前にした約束はお互いに無理だろう」
ト『知ったことか。まず農産物を輸入しろ。それが無理ならまた関税を上げるだけだ』
習「たいがいにしてくれ。そっちも困る話だろう」
ト『隠蔽に怒ってるのはオレだけじゃない。イタリアもドイツもオマエと付き合うのはもうたくさんだ、となってる。WHOを金漬けにしてコントロールしたといってももう無駄になった』
習「我々には一帯一路がある」
ト『上等だ。プーチンは感染者16万人でキレたらしいな』
習「こっちにはアフリカと韓国、スリランカがある」
ト『そんなもんくれてやる。じゃあな』
習「再見」
ト『やだよ』

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シンゾー・ドナルド 訪日後の秘密電話会談

2019 JUN 1 0:00:35 am by 西 牟呂雄

ドナルド(以下ド)「シンゾー、世話になった。いや素晴らしい訪日だった」
シンゾー(以下シ)「こっちこそ忙しいところ有難う。ゴルフも楽しかった」
ド「アオキはやっぱり凄いな。貰ったクラブはメチャクチャ飛んで驚いた」
シ「天気にも恵まれたし。スモーはどうだった」
ド「迫力があって面白かった。でも本当はプロレスの方が好きなんだよな」
シ「アハハ。今度アメリカに行ったら一緒に見ようぜ」
ド「来月はオーサカ行くけど一緒に遊べなくて残念だよ。本当は他の奴等と会うのも面倒なんだが。シー(習)は嘘ばかりつくしムン(文)は役に立たないし。メルケルも嫌な奴だ。メイなんか来てもしょうがないだろ」
シ「ムンはオレも無視してるけど・・・、他は任せろ。それよりプーチンとおおっぴらに会えばいいじゃないか。疑惑は晴れたんだから」
ド「それそれ。シンゾー、どうやったらあいつとうまくやれるんだ。お前は外交の天才だろ」
シ「おいおい、心配ないさ。ドナルドとは気が合うはずだ。外見は強面だが結構冗談も言って大声で笑うんだぜ。北をどうするかに話を向ければ大丈夫だ。ウラジミールもキムを嫌ってるからな」
ド「それはいいことを聞いた。ところで増税止めろよ。景気が悪くなるとオレがシー(習)と揉めたせいにされる。やめた方が選挙にもいいだろ」
シ「そう来たか。さすがドナルドだ」
ド「それでその後、党則がどうだか知らないがもう1期やれよ。オレが再選した時にシンゾーがいなかったらやってらんない」
シ「フッフッフ。その前にカイサンをしなきゃならない。日程の問題もあるし。アッ、そうだ、貿易交渉の結論が8月だってバラしちゃったじゃないか。あれ、ヒヤリとしたぜ」
ド「おー、悪い悪い。モテギにうまく言っといてくれ。それからイランの奴等にあんまりオレを怒らせないように頼むぜ」
シ「わかった」
ド「それにしてもテンノーヘイカは素晴らしい。なった途端にあんなに貫禄がつくのはさすがだ」
シ「それが日本という国さ」
ド「コーゴーヘイカの英語なんか完璧だ。お前より全然発音がいい」
シ「当たり前だよ。ハー・マジェスティ・ジ・エンプレスはネイティヴだ」
ド「世界最古の国と最も若い国の俺達が組めば無敵だ。カガの装備にも驚いた。少しはオレの負担を軽くしてくれよ」
シ「おっと、簡単に任せろとは言えない。専守防衛しかできないぞ。だけどF35を100機買うじゃないか」
ド「わかったわかった。とにかくもう一期やってくれ。オレを一人にするなよ」
シ「オオサカで会おう」

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もしもあの人が・・・

2019 APR 21 10:10:04 am by 西 牟呂雄

ビートたけしがトランプ大統領だったら
「オイラ、パレスチナのこと全部わかってっから。もうこうなったらゴラン高原もイスラエル領だって認めるっつーの。そんでもってみんな早く大使館をエルサレムに持って来い、ジャンジャン」

内田裕也が習近平だったら
「コノヤロー、おいキム!知らねーと思ったら大間違いだぞ。アメリカにヘコヘコしやがって上等だ。ロケンロールよろしくぅ」

矢沢永吉がプーチン大統領だったら
「あのよー。クリルがちっぽけな島だからってそう簡単に渡すほどおりゃー甘くねーからよ」

デスラー総統が安倍総理だったら
「フッフッフッフッ、(ゆーっくりと)野党の諸君。久しぶりだねぇ。また会えてうれしいよ。さすがつまらない質問だ、わくわくしてくるね」

菅原文太(仁義なき戦い)が小沢一郎だったら
「安倍、このくされ外道が。悪夢ゆうたらのう、うなされて目が醒めるんど。弾ぁあと一発残っとるがよ」

ラッシャー木村がメイ首相だったら
「テメー、メルケルこのやろう。今度こそEUから抜けてやるからなコラ。分かったんだろうなテメーコノヤロー。皆さんコンバンワ、テリーザ・メイです」

勝新太郎(悪名の浅吉)がメルケル首相だったら
「おゥ!イギリス!ワレ調子ん乗っとるやんけ。EU離脱なんぞやらすかい。いてもたるどワレ」

美川憲一がカルロス・ゴーンだったら
「何よ。あんなはした金。あたしにとっちゃお小遣いにもならないわよ。それが拘置所なんかに入れてくれて失礼しちゃうわよ、フンッ」

河村たかし(名古屋市長)が金正恩だったら
「な~に~トランプ、デラなめとっていかん。またミサイル飛ばしたるでよ。あわてても知らんぎゃ、このターケが」

田中角栄が李克強だったら(60歳以上限定)
「まぁ~その~、製造2025の問題。パーンパーンと大陸を分割して。いわゆる改造論ですな、これ。そこまでやると問題はニッポンであ-る(結局意味不明)」

長嶋茂雄が文在寅だったら
「そう~ですね~、やっぱり反日をするにもですね~、攻めの勝負、野球で言えばビッグ・ウェーブが玄界灘を渡るようにですね~(意味不明)」

夜桜銀二(筑豊のヤクザ)がレンホーだったら
「キサーン!アベ!嘘ばゆうたらいけんッチャ。そやけ国民が往生したばい。なして退陣しきらんと」

西郷隆盛が菅官房長官だったら
「そん質問はないごてか。おはん、無礼ごわっそ。政府はそげんこつバやいもはん」

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平昌オリンピック・インテリジェンス座談会(極秘)

2018 JAN 25 21:21:18 pm by 西 牟呂雄

「司会を務めるニシムロです(以下『西』)。ピョンチャンオリンピックまで後二週間ですね。南北会談により北の国がオリンピックに参加します。勿論オリンピックは平和の祭典です。願わくば非核化や拉致問題が進展することを望みますが、現実は到底そうはならないことは明らかです。本日はそれぞれ専門の違う各国のインテリジェンス・オフィサーにお集り頂きこのオリンピックを考えていただこうと思います。まず自己紹介をお願いします。」
「名前はご勘弁を(笑)。アメリカ人ですのでAでお願いします。ご覧の通り韓国系の三世です。ヒューミントが専門です」
「それでは私は韓国人のKです。対北のカウンター・インテリジェンスに従事してます」
「中国人です、Cで御願いします。対日工作担当です」
「日本の公安調査庁にいます。Jでよろしく」
西「突然のオリンピック参加表明から次官級会談とアレヨアレヨと決まってオリンピックに参加となりました。この背景をどう見立てておられますか」
C「制裁が効いてますよ。今までは『人道的』とか抜け道がいくらでもありましたが、トランプー安倍の本気度が違います。我が国も少々腹をたててますからね」
K「習主席は一度だけ先代が訪中した際に連れて行った正恩氏に会ったのでしょう。印象はどうだったのですか」
C「まぁその時は一方的に先代が喋っただけでほとんど会話はなかったと聞いています。それがまさかの兄殺しまでやりましたからね。習同志も手を焼いてます。我が国に向けては撃たないでしょうが北京も射程距離の中ですよ。そして偶発にせよ有事の際は大変なことになる認識は持ってます」
A「Kさんのところの大統領に泣きつかれて合同演習を延期しました。それでオリンピックに参加の芽ができたわけですが、そうすると我々の出番ですね」
西「アイス・ホッケーの合同チームが参加して応援団、大会スタッフ等を急ごしらえで派遣となると皆さんの仕事としては何が注目点でしょうか。そして今後はどういった展開を見せるのでしょうか」
K「我々としては国旗を掲げて入場できない、合同チームで選にもれた選手が気の毒という右派からの反発はあります。ただ選手は一生懸命競技をしますし、例の美女楽団や応援団も言われるがままにフリを付けるだけでしょう。問題はそういった人達を監視する役員ですね。さらに言えばあの国の監視体制はその役員を更に監視している工作員がいます。この機会にそういう連中を炙り出したい」
J「いいことを仰います。その工作員とは世界各国から自国の応援に来る観光客を装っているのです。過去の色々な工作には我が国の在住者が使われたことがある。また我が国民を装う事も可能です」
C「きょうは東洋人ばかりですが(Aを見て)Aさんなんか『日本人です』と言えばそのまま通りますね」
A「言いたいことは分かるが、諸刃の刃ですよ。Cさんの国にも半島出身者はいくらでもスカウトできるでしょう」
西「去就が注目された安倍総理は行く事になったようですね。狙いは何でしょう」
J「ウーン、色々説がありますがネジを巻きに行くんじゃないですか。大統領の五輪政治利用が目に余りますからね。制裁はやるんだろうな、慰安婦合意は見直さないぞ、位のことは言うでしょう」
K「韓国内の北への反発が出て、それを見た北がまたゴネだしました。内政への影響は大きい」
西「開催期間中は挑発行為はないのですか」
A「さすがに世界中が見ている中ではやらないでしょう。外に見える形で何かやるとすれば大会終了後の米韓合同演習とか文政権がまた制裁を進めた時に『約束を破った』と言ってやるかもしれません」
K「融和ムードが国民に広がってしまうと、元々融和的政策を掲げた文政権が制裁に及び腰になることも有り得ます」
西「それは今の枠組みとしては困りますね。慰安婦問題の合意の反故に加えて反日をがなりたてられるのも敵わない。Kさんの国も孤立は避けたいでしょう」
K「その時は私のような者も逮捕されてるんじゃないですか(笑)」
西「そうなんですか」
K「大統領の出身地は北ですからね」
J「陸軍の動きに目立ったところはないのですか。投降の映像が公開されましたが小競り合いめいたことは結構あると聞きましたが」
K「明らか北側の焦りを感じるようです。実質封鎖状態の38度線より海や北側の国境の方がヤバいんじゃないですか。脱北ルートに新しい施設も作りましたね、Cさん」
C「あれは人民解放軍の仕事で我々とは関係ありません」
西「テロ対策はいかがですか」
K「万全です。まぁIS残党だってこっちまで手が廻らんでしょう」
A「我が国及びヨーロッパも自国選手を守る為に韓国治安当局とは協力・情報共有はします。絶対に起こさせません」
西「すると皆さんの対象は工作員監視だけになりますか」
C「我が国はそれ程甘くないですよ。こちらからも観光目的の応援団は行きますからね」
K「それはお互いプロですから。どうぞいらっしゃってください」
J「ロシアも選手団を送れませんからね。個人参加だとスタッフに業界の人間は入れづらい。来るんだったら結構その方面にも人手を割かれたでしょうが今回はそれはない。もっとも我々はいずれにせよ専守防衛ですから」
西「北は本当に参加するでしょうか」
C「実は全くわかりません。ピョンヤンは以前からこの手の交渉を楽しんでるフシさえあります。『そう簡単に決めさせてやらない』とね。直前までゴネたりスネたり。どっちに転んでも韓国の孤立を招きかねない」
西「えっそうなんですか。」
K「今までも常にいいとこ取りされてます。大統領は何が何でも北を参加させたいので足元を見られていますよ」
J「Kさん、大統領が策に溺れた、というところはありませんか」
K「参加しない場合でも面子が潰れて国内での支持率には悪い方に転ぶでしょうから。我が国外交とは常に内政の延長というか、それに付随するものでしかないのが現状です」
A「うーん、実にマズいカードを切られたなあ。制裁が効き出したこのタイミングであの楽団のコンサートとか視察団の厚遇はないんじゃないですか」
C「どちらも腹の探りあいでしょう。このチキン・ゲームの神経戦はどちらかと言えば北に分がありそうなんで、こういってはナンですが格好のシミュレーションの対象です」
西「本日はどうもありがとうございました。平和の為に今後ともよろしくお願いいたします。そして仕事柄くれぐれも身辺にご注意ください。参加選手の健闘を祈りましょう」

そしてインテリジェンス業界の者は普段は目立たないように行動し、質素に暮らすのだった。

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新春架空座談会 (今月のテーマ インテリジェンス)

マカオの怪人

諜報機関SMC (今月のテーマ インテリジェンス)

架空緊急極秘対談 トランプ VS 習近平

2017 SEP 16 13:13:24 pm by 西 牟呂雄

トランプ大統領(以下”ト”)「また撃ちやがった!オイ、今度の制裁は真面目につきあってくれるんだろうな」
習近平主席(以下”習”)「共産党大会は一ヵ月後なのにこっちも面目丸潰れで頭に来てる。やるつもりだ。一部繊維製品の輸入を止めている。これは独自制裁だ」
ト「原油の輸出禁止までは言わずに寸止めしてやったんだからな。裏でなにやってるかも全部知ってるぞ」
習「フッフッフ、あの原油パイプ・ラインはよく詰まるんだ。知ってるだろ」
ト「で、どうするんだ。あのガキが泣きついてくれば話しようもあるが」
習「あいつとは私も話したこともないのだ。皆目わからない」
ト「我々の間ではディールできるんだろう?はっきり言って鴨緑江まで軍を進める気はない。そちらも38度線まで来るなよ」
習「分かっている。だが核の管理はだれがやるんだ」
ト「そこだ。南にやらせる訳にもいくまい」
習「それはこちらも困る。いっそのことプーチン同志にやってしまわないか」
ト「オレは構わないがシリアとウクライナで譲歩を押し付けろ。それが条件だ」
習「それでは説得は難しい。私からは言えない」
ト「イザという時に腰が退けてるな。よし、交渉できないんならシンゾーにたのんでみるから邪魔すんなよ。オレはやるときゃやるからな」
習「やるって交渉をか、武力行使か。武力行使だったらプーチン同志は瞬時にウクライナとシリアに手を付けるだろう」
ト「フロリデで教えたろう、シリアにブッ込んだのを。今度は核がからんでる。あの刈り上げがプッツンして北京にエラソーにしたらどうなる」
習「それはありえない」
ト「それじゃ国境あたりに人民解放軍を貼り付けとけ。こっちも陸上部隊は侵攻させないから」
習「人民解放軍は既に配置が終わっている。斬首作戦でもやるつもりか」
ト「あのデブが核の発射ボタンを持っているのは世界の恐怖だと思わないか」
習「アメリカだってあなたが持っているが・・・・。まあいい」
ト「単独の斬首作戦など意味が無い。いっぺんに千箇所を叩いて無力化する」
習「その時に発射ボタンを押されたらどうなる」
ト「無力化する時点で発射ボタンを押す人間は存在していない。影武者にすりかわっている」
習「そんなにうまいこといくか疑問だが。しかもその後はどうする。誰がどうやって統治するのか。丸投げなんかされても御免こうむるが」
ト「韓国との連邦制にでもすればいい。あくまでコリアンの統治でなければならんのが建前だ」
習「そんなことでは統治できるはずもないと思う」
ト「元々KGBが金日成を使って作り上げた国だ。下手にほっておいたら直ぐに内輪モメが始まる。忘れたのか、キム・ハンソルがいるではないか」
習「ホウッ、あんたが匿っているのか」
ト「悪いが答えられない。だいたいお前らが手抜きしてクアラルンプールで正男を殺られた落とし前はどうつける」
習「韓国や日本にウジャウジャいるという工作員が抑えられるのか」
ト「ガッデーム。そんなのはアメリカにもいるしお前のところは自治区だってあるだろう。そこを潰せ」
習「そんなムチャはできない。あれは日本が併合していた時に偽満州国(中国での呼び方)に日本パスポートで出稼ぎに来た奴等だが、今は中国人だ」
ト「ケッ、反乱起こされて吠え面かくなよ。無論制裁の効果を見極めてからの話だ」
習「B-1ランサーは相変わらず飛ばすのか」
ト「当たり前だ。オレを怒らせたらどうなるかわからせてやる。その間センカクとか南シナ海で余計な事するなよ。万が一が起こっても責任もてないからな」
習「我々の核心的権益だ」
ト「OK。それをクチで言っているだけなら許せる。繰り返すが陸上の侵攻はしない。韓国軍がどうするかだ。そっちも鴨緑江を越えるな」
習「もう一度言ってくれ」
ト「米軍は38度線を越えない。オレとシンゾーをなめるな」

  -こう着状態が1年続くだろうー

トランプ大統領の言葉

安倍 VS トランプ ゴルフ対談


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追悼松方弘樹 架空対談 小林旭 VS 梅宮辰夫

2017 MAR 11 13:13:21 pm by 西 牟呂雄

小林旭(以下「小」)「とうとう松方も逝ってしまった。山城も文太も成田もみんないなくなっちまった」
梅宮辰夫(以下「梅」)「最後は小さくなってしまって・・・、健さんもなあ。淋しいもんだぜ、全く」
小「深作さんのシャシン(仁義なき戦い)の時にゃー皆まだ元気で活気があったがの」
梅「みんな広島弁になってな」
小「松方なんか何回死んでもまた出てきた」
梅「深作さんとの相性もよかったしな」
小「そっちは松方とは釣りなんかで付き合ってたんだろ」
梅「ああ。楽しい奴だったよ。オレもあいつも東映育ちで昔から気が合った。そのころそっちは日活だろ」
小「こっちが裕次郎と遊んでた頃だな」
梅「とにかく酒が強かった。ウィスキーの2~3本は軽く飲んだからね。女にもマメだったし、昭和の俳優だ」
小「オイオイ、女の事はお前さんに言われたかぁないだろ(笑)」
梅「そりゃねぇダロ(笑)。死んだ山城新伍にや負けるぜ。とにかく金払いは凄かった。あれは金銭感覚がないっていうか、バカ高いワインやボトルをバカスカ開けるんだ。」
小「そういうところは勝新さんに似てたなぁ・・・・。大勢引き連れてな。オレ達はタメ年でアイツが四つ下か」
梅「そうそう。北大路欣也と一緒だ。だからオレのことは『辰ニイ、辰ニイ』と呼んでた。オレ等との4年の違いって結構でかいんだよな。敗戦の傷が生々しい頃の4年だから」
小「そりゃもう何にも無かった」
梅「オレなんかハルピン生まれの引き揚げだぜ」
小「演技も上手かったが心底映画が好きだったよな。プロデューサーとしても随分がんばったんだが借金も増やしたんじゃないか」
梅「がんばって作り上げてもオクラ入りってこの業界じゃ珍しくも何ともない話だ」
小「勝つぁんも裕次郎もそうだったけど映画を作るという魔力に取りつかれていた。オレなんか頭が下がるよ。こっちゃゴルフ場の失敗で借金まみれになったりはしたが。それでその後みんな歌で何とかなったんだがよ」
梅「こっちは娘の彼氏の大借金だ(笑)。釣りにもケタ違いにのめり込んでた。アレのオヤジが釣り好きだったんだね。一度テレビの取材であいつとマグロを釣りに行ったんだけどオレの方にアタリが来ちゃってアイツはサッパリ。いやもう機嫌が悪くなっちゃって大変だったよ(笑)。おととし360kgもの大物を釣ったときは暫くうるさくてしょうがなかった」
小「たけしの番組に出たときゃタマゲたなぁ。面白かったけどよ」
梅「あれな。オレもその頃から料理の番組とかバラエティに出だしたんだけど、あそこまでキャラを立たせられなかった。やっぱり上手いんだよ」
小「特におネエちゃんとの絡みは天性のもんだった。別にラヴ・シーンの話じゃねえぜ(笑)」
梅「あ~あ、とにかくお前さんだけは元気でいてくれよ。オレより長生きしてくれ」
小「そりゃコッチの台詞だ。去年の安藤さんの葬儀の時は調子悪そうだったから心配した。気をつけてくれィ」
梅「お互いにな」

追悼架空対談 高倉健×菅原文太

方言の生きの良さ


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安倍 VS トランプ ゴルフ対談

2017 FEB 14 5:05:14 am by 西 牟呂雄

安倍総理(以下 安)「グッモーニン、ミスター・プレジデント」
トランプ大統領(以下 ト)「シンゾ!なんだい改まって。ドンと呼べよ」
安「OKドン。夕べは手厚いもてなし有難う」
ト「さあ、やろう。おっとシンゾがオナーか」
安「よし。アッ(チョロして)」
ト「オーノウ。ハハハハ。行くぞ(ナイスショットだ)やった!」
安「やっぱりプレゼントしたドライバーはいいだろ」
ト「そうだな。これに関税をかけるわけにはいかないな」
安「(歩きながら)TPPはしばらくしょうがないな」
ト「言っちまったもんしょうがない。中間選挙まで2年はかんべんしてくれ」
安「フフフフ。尖閣防衛の為には仕方ないか」
ト「(ファースト・パットを大はずしして)だめだ。移民のせいだ」
安「オイオイ。まあ内政には干渉しない(ワン・パットで入れる)。よし!」
ト「それはおれが送ったパターだろうな?」
安「オフ・コース」

ト「TPPはすぐにやらんがあんなもんなくても中国は封じ込めるぞ。安心しろ」
安「わかってるわかってる。マティースは凄い迫力だったからな」
ト「だろ?アイツは日本が好きだから選んだんだぜ」
安「さすがはドンだ。ドン・コルレオーネみたいだ」
ト「ワハハハ!違う、オレはドイツ系だぜ」
安「バイ・ザ・ウェイ。コッチに来る前にアキオ・トヨタと良く話しておいたよ」
ト「心配するな。自動車を名指しにしてるが標的は中国とメキシコだ。関税なんかかけられる訳ないじゃないか。油が安けりゃまた7千CCのアメリカ車が流行るさ。早い話が日本車が買えないと困るやつは多いさ」
安「ドンらしいやりかただ。よくわかった」

ト「ナイス・ショット!やるじゃないかシンゾ」
安「ベットはだめだぜ。世界最強のドンにはかなわない」
ト「ウワハハ。ところでプーチンってどんな奴なんだい」
安「以外とくだけてみせる。ユーモアもある、というか冗談好きだ。ドンとも話しは弾むだろう」
ト「なにしろ一月の間にアメリカとロシアの大統領に会えるのは今シンゾだけだからな。オレもそのうち会わなくちゃならん」
安「ISを潰すんだろ」
ト「ブッシュ親子がイラクをやってメチャクチャにしたのをオバマがほったらかしにしてあんなもんが蔓延しやがった。それプーチン乗るかな」
安「ドンのことだ、もうとっくに話をつけてるんじゃないのかい。でもその話マジ乗ってくると思うよ」
ト「そうか!」
ト「シンゾ、G7とかちゃんとオレの側にいてくれよ」
安「何だい?ドンらしくもない。みんな寄って来るよ」
ト「おい、分かってくれよ。移民の話でどいつもこいつもイヤ味ばかり言いやがって」
安「テロ反対とだけ言ってればいいんだよ」
ト「このあいだメイにあったけどつまんない女だぞ、あれ」
安「そんなこと言ったらメルケルの方がヤバいぜ」
ト「頼むよ。オレはこう見えて人見知りなんだ」
安「わははは。オット、ナイス・バーディー!(ハイタッチ)」
ト「センキュー!しかしホント。G7なんか行きたくないよ」
安「大丈夫だ。日米同盟を強調すれば誰も何も言わない」
ト「G20もか?シー・チンピンにも会いたくない」
安「絶対大丈夫だ。それじゃウラジミール(プーチン)をこっちに引き摺り込もう」
ト「シンゾ。このグリーンは仕掛けがあって物凄く逆目の芝だぞ」
安「アッ、本当だ。こんなにショートしてしまった」
ト「ヨーシ。こうなったらもう一泊しろよ。あしたもやろうぜ」
安「おいおい、そりゃさすがにマズい。じゃ、もうハーフやろうか」
ト「いいぞ!そうこなくちゃ。行こう行こう」

アッ⁉️ミサイル撃っちゃった。‼️

安倍総理 VS オバマ大統領 (パールハーバー)

架空緊急極秘対談 トランプ VS 習近平


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最後の将軍と尾張藩主 Ⅱ

2017 JAN 15 3:03:36 am by 西 牟呂雄

徳川慶喜(よしのぶ)と徳川慶勝(よしかつ)没後対談

維新後の慶喜

維新後の慶喜 趣味の狩猟姿を撮らせた

徳川慶勝(以下 尾張)「上様。お久しゅう御座います」
徳川慶喜(以下 将軍)「尾張殿か。息災にしておるか」
尾張「こちらに来て130年でしょうか」
将軍「そちは余より30年ほど早かったのう」
尾張「色々と気苦労しましたので」
将軍「気苦労ならこちらも負けておらぬ。なにしろ徳川を終わらせたのだから」
尾張「大政奉還の頃の上様は全身に英気が満ちており溌剌とされておいででした」
将軍「余もあの頃が一番気力が充実していた」
尾張「最初の長州征伐の後、上様に上奏した折はひどく勘気を賜りました」
将軍「赦せ。余もヤル気満々であったから、話し合いで決着をつけたのが面白うなかった。あれ以来そちは余を避けるようになったな。鳥羽伏見の時も京都を動かなかった」
尾張「(いやな顔をして)まさか上様がすぐに江戸に帰られるとは思いもよらず、薩長の先遣隊を鎧袖一触で蹴散らされるとばかり朗報を待ち望んでおりました」
将軍「余は錦旗が揚がったのでもはや時代が変わったのだと考えたのだ」
尾張「それならばせめて弟達も賊軍と言われぬように扱っていただきたく、いや畏れ多い事を申しまして」
将軍「弟とは余の後に一橋を継いだ茂栄(もちはる)のことか」
尾張「お戯れを。その下の会津と桑名の弟でござる」
将軍「(涼しい顔で)容保と定敬には気の毒であった。あれは家臣共が悪かったのだ。それで江戸開城の後までも戦に追い込まれてしまった。余とて官軍が尾張を素通りはおろか、江戸まで無傷で来るとは思いもよらなんだ。そちの斡旋でもあったのか」
尾張「さて何の事でしょうや。各藩勤王の志ことのほど厚く」
将軍「もうよい。ところでそちも写真をやっていたであろう。余も生前いささか嗜んでおった」
尾張「おそれながら、上様のは毎日の記録でございましょう。わたくしは絵心をもって格別の思いを込めました」
将軍「余も晩年は腕を上げた」
尾張「何やら東京の写真専門本に採用されなかったとか、いや失礼つかまつります」
将軍「(ムッとして)そこへ直れ!・・・・いや二人ともこちらに来ておった。もはや時代が違う。それはそうと弟達は息災であったのか」
尾張「生前は四人で銀座で歓談したものです」
将軍「オォ!今度その席に余も呼んではくれぬか」
尾張「・・・・その儀はヒラに・・・・」
将軍「ムッ・・・・その方等、成仏いたせ」(もう全員鬼籍に入っている)

右から 尾張徳川慶勝 一橋茂栄 会津松平容保 桑名松平定敬

右から 尾張徳川慶勝 一橋茂栄 会津松平容保 桑名松平定敬

最後の将軍と尾張藩主 Ⅰ


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新春架空座談会 (今月のテーマ インテリジェンス)

2017 JAN 12 17:17:45 pm by 西 牟呂雄

「司会を務めるニシムロです(以下『西』)。明けましておめでとうございます。本日はそれぞれ専門の違うインテリジェンスの大家の皆さんにお集りまして2017年を考えていただこうという企画です。まず自己紹介をお願いします。」
「名前はご勘弁を(笑)。アメリカ人ですのでAでお願いします。専門を強いて言えばハッキングです」
「それでは私は英国人ですからBですね。私はヒューミントが主です」
「中国人です、Cです。東アジアが担当で主に対日工作に従事しています」
「ドイツ人、従ってD。専門はロシアだ」
西「昨年世界は大きく動きました。皆様もそれぞれの分野で関わられたのでしょうが、ここで申上げておきたいのはどの方も、そして勿論私も愛国者だということです。いかがでしょうか。」
B「スパイと言ってしまうと007のイメージが強すぎますが、彼も含めて国家への忠誠心は高いのが一般的です。」
D「所属する機関にもよるがね。ロイァリティは高くなければ勤まらない」
A「それは二重スパイにも言えますね。ISにリクルートされた格好で潜入するエージェントなんか我が国への忠誠心が最も強い」
C「そうあらねば敵と味方の峻別ができないでしょう」
西「さて、昨年大きな話題になったパナマ文書については今後どういった展開を見せるのでしょうか」
B「あんなものもう展開も何もないですよ。(Aを見ながら)使い切った情報を表に出しての警告でしょう」
A「『使い切った情報』の前に、散々稼いだ、が付くんじゃないですか。タックス・ヘイブンはほとんどBさんの国の領土ですな」
C「(やはりAを見て)それより大物の名前が出なかった国を疑うのがこの業界では普通じゃないですか」
A「言いたいことは分かるが、諸刃の刃ですよ。Cさんの国で無期懲役になった令計画(リン・ジーファ)の弟が我が国でペラペラ喋ってるそうじゃないですか」
C「あれがいくら喋ってもどうってことありませんよ。幹部の腐敗についてバラしているのは知ってますが、既にAさん達が知っていることばかりでしょう。この業界の取引材料にはなりませんね」
西「ペラペラで思い出しましたがモスクワにいるスノーデンはどうしているんですかね」
D「あれこそ個人情報の流出程度の内容ばかりでしょう。それよりプーチンは二重スパイの疑いを強く持っていて彼を信用していない」
B「プーチンはこの業界の人間ですよ。あんなに有名になって映画にもなるような奴を使うはずがない」
西「しかしヒラリー陣営へのサイバー攻撃何かには役に立ったのではないですか」
A「チャンチャラおかしいよ。あいつが亡命した時点でセキュリティ・システムは既に変更済みです」
西「そういうものですか」
D「そういうものですよ。サイバー空間は既に日常的に『戦闘モード』ですからね」
西「するとAさんなんかはISとも戦っているということですか」
A「詳細は申上げられない。中東の情勢は複雑で一言では語りつくせませんが、例えばハッカー集団『アノニマス』は既にサイバー空間上で宣戦布告しています。事実ISのリクルート能力は落ちていますから。」
C「我々はサイバー空間どころか現実に防衛を強化せざるを得ません。ウィグル族にもIS戦闘員がいて帰国し始めている」
西「実際に防諜されているんですか」
C「対テロという意味では勿論やってます。ただヒューミントに関しては遅れていると言わざるを得ませんね。彼らは恐ろしく口が固い」
D「対イスラムという意味ではヨーロッパもロシアも何度も裏をかかれているので強硬になる。世論もそれを後押しします。予算が跳ね上がった」
西「北朝鮮は皆さんの対象ですか」
A「あの国はIT化が遅れすぎていてハッキングしてもサイバー攻撃しても全く効き目がありません」
C「ヒューミントについても同様ですね。物凄い密告社会になっていて直ぐに告発されてしまう。スパイ網が構築できない」
B「以前は在日からのルートがあったんですが、安部政権になってからガラリと変わりましたね。」
D「ロシア当局も頭を抱えている。ただ制裁は少しづつ堪えてきていることは確かだ。ところが朴槿恵があんなことになってしまって今は盛んに対南工作をしてる」
B「そういう時こそエージェント確保のチャンスなのだが。Cさん金正男の身辺はどうですか」
C「言える訳ないでしょう(笑)。健康であるとだけ明言します」
西「金正男がキーマンなんですか」
C「ニシムロさん、そのアタリの情報には近づかない方がいいですよ。あなたはとっくにマークされています(マカオの怪人)。」
西「えっそうなんですか。」
A「あんまりこの業界をナメてかからない方がいい。自分がエージェントに仕立て上げられている事に気が付かない人は多い。」
西「でもハニー・トラップなんかあった事ないですし」
D「それはあなたが重要人物じゃないからです。ロシア関係をウロチョロしたことも我々とっくに知っている」
西「・・・・。それでは今年のトランプ大統領就任で皆さん方がもっとも注目しているインテリジェンス・エリアはどこでしょうか。お一人づつお願いします」
A「イスラエルですね。イランとの核の妥協を物凄く怒ってます。トランプ側に猛烈なロビイングするでしょうから結果がおもわしくなければ先制攻撃ぐらいしかねません」
B「Cさんの前でナンですが中国です。トランプの強硬発言にピリピリしてますよ。習近平は経済がダウンして反党運動が起きるのにビビッてます」
C「私はむしろ日本です。安倍総理がプーチンとトランプを手玉にとるんじゃないかとインテリジェンスを研ぎすませています」
D「仕事柄ロシアだな。EUが潰れかけているのをプーチンが笑いを噛み殺して見ているからね。具体的にはバルト三国とウクライナは相当危ない」
西「本日はどうもありがとうございました。平和の為に今後ともよろしくお願いいたします。そして仕事柄くれぐれも身辺にご注意ください」

そしてインテリジェンス業界の者は普段は目立たないように行動し、質素に暮らすのだった。

本当だろうか 暗殺‼️

マカオの怪人

諜報機関SMC (今月のテーマ インテリジェンス)

大統領がスパイだったら・・(今月のテーマ インテリジェンス)


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