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旅する哲学 南イタリア・ナポリへその②ホテルとピッツァ

2017 JAN 25 2:02:31 am by 野村 和寿

ナポリのホテルの朝食

GRAND HOTEL PARKER’S NAPOLIという5つ星のホテルなんです。

旅行の現実は期待と違うという意見なら、わたしたちもしょっちゅう聞かされる。だからこそ主張する。現実はつねに失望させるものに違いない。だが期待と現実はもともと別物なのだと考えるほうが、より真実に近く、より役に立つのではあるまいか。(旅する哲学 大人のための旅行術 アラン・ド・ボトン著安引宏訳 集英社刊より)

ナポリ報告 ぼくの宿泊しているホテルは、GRAND HOTELPARKER’S NAPOLIという5つ星のホテルなんです。(でも僕の部屋は安い部屋なので海向きではなく)待望の朝食へ。おびただしいフロマージョ(チーズ)は、ブッファーロ系であっさりとしていて、いくらでも入るという風情。トマトは味が濃く、ミルクはそれだけで甘くといった感じで、最上階の食堂は朝の陽光がいっぱいにさしてきて、すばらしい朝食となりました。ハム類も、いろいろな珍しいハムばかりで、どれも癖が強くなくて美味しいです。また、自家製のミックス・ジュースの酸っぱく甘くなかなかのお味でした。

ホテル テラスの朝食

ホテル テラスでの朝食です。

 

テラス席は、このホテルが高台にあるので、6階といってもかなり高いところにある風情です。テラスをなめるように海に向けてレンズを向けてみました。陽光がまぶしく、南国に来たという観があります。まだ朝7時の光景、もしかすると、太陽が昇る今頃がいいのかもしれません。

ホテルのテラスから

ホテルのテラスからベズビオ火山をのぞみます

 

前メールのテラスからナポリ湾が一望できます。なにしろ、部屋がまっ暗だったので、最上階の6階テラスからみた、海の一望はとても印象的でした。左のヴェスヴィオ火山は常に、噴煙をあげておりまして、きょうは晴天なので、とても気持ちがよい朝です。ちょっとかなりの逆光なのですが、アップしてみます。

有名ピッツェリア ミケーレ

ナポリ・ピッツァの発祥の店といわれるミケーレの正真正銘本家のピッツァ・マルゲリータ。

ナポリ本場のピッツァ ピッツア・マルガリータをいただいてきました。スパッカ・ナポリにある、「ミケーレ」という超有名店です。ここは、あまりにも有名なのですが、なにも飾らずにひたすらピッツァだけを、食べさせてくれ、あとは水とビールくらいです。日本ではさしずめ、「香川のさぬきうどん屋さん」に似ています。とにかく飾らず、この大きさで、400円です。トマトソースは、まだトマトそのものといったお味で、これに、モッツァレラの白と、バジルの緑で、有名なピッッアマルゲリータの完成です。注文してものの5分ででてきます。奥では、ピザを丸く作る係、ピザ釜で焼く係とに分かれていました。もちもちとした食感と、トマトの酸っぱさ、ときに周囲の焦げ目のかりかり感も香ばしく、今まで何を食べてきたんだろうという、ビッツァの中の王様みたいです。やたらにこんでいて、相席です。

ピッツェリア・ミケーレ

ナポリ・ピッツァ発祥の店ピッツェリア・ミケーレの外観は味も素っ気もないくらいでした。

 

ミケーレという地元の人一押しのピッツェリアの外側です。こんなに間口は小さく、ちょっとなかなか見つけられません。しかし、中はすごい込みようです。ここの店もほかのなん軒かのピッツェリアと同じく、マルガリータ発祥の店と号しております。つまりマルガリータは、とくに1軒で、生まれたのではなくて、自然発生的に生まれたんだなと思いました。ほんとはね。

イタリア人のピッツァの食べ方

手前と先のピッツァの比較。先は老夫婦が残したマルゲリータです。真ん中だけきれいに食べています。面白い。

ピッツァの話。これはきのうのピッツェリア ミケーレのピッツァ・マルゲリータですが、相席の前の食べ残し方をごらんください。真ん中だけ食べて、周囲を残しているでしょう。こういうことを、ナポリでは、言葉がありました。言葉自体は記録していないのですが、ようするに、こういう周りを残して中だけ食べる人のことを、なんとかいって、それは、ピッツァを残す人=もう年寄りの人 という意味で使っているそうです。なにしろ、ピッツァは大きいですので、とても一人では食べきれません。それに周囲のこげている部分が香ばしくて美味しいのですが。

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