Sonar Members Club No.1

since September 2012

クラシック徒然草-紀尾井シンフォニエッタ-

2012 SEP 22 22:22:38 pm by 東 賢太郎

今日は14時より紀尾井ホール。ピノック指揮でモーツァルトのリンツ、クラリネット協奏曲(Cl協)、交響曲39番を聴きました。

全部好きな曲です。このホールもオケも指揮者も初でした。僕は古楽器演奏が大嫌いでバイオリンがノンビブラートでキイキイいうと鳥肌が立ちます。リンツはそれに近い音。弦は8-6-6-4-2なので管がやけに目立つ。ベートーベンの第1交響曲の初演評で「ブラバンみたいだ」とあったらしいが、この編成だとわかります。

ピノックは古楽の第一人者で有名人です。僕もCDをもっています。リンツの最後のアッチェレランド。こういう安手の演出はいらない。曲がよくできているので。CL協の独奏はメッシーナという人。楽器の調子が悪い。第2楽章でテーマの2回目をピアニッシモで吹く新機軸。アレグロはどうもリズムが先走ってしまう。ソロが休んでもオケにその癖が残ってどうもフレージングが落ち着かない。なんていい曲だろう。それだけ。

39番。僕の最愛曲のひとつ。1階席後方でアメかなにかをむくパリパリシャリシャリの音。いやに長い。苦戦しているらしい。いや、音もでかい。2階席にこれだけ聞えるとは。大判の手焼き煎餅でも取り出そうとしているのだろうか。やれやれ、音楽はどうということなく終わった。真っ先にホールを出る。このチケットがあったので同じく14時開始の横浜スタジアムへ行かなくてすんだ。深謝。

僕はモーツァルトが好きです。魔笛とレクイエムの自筆楽譜のコピーが欲しくなって、それを買うだけのために1人でウイーンへ行ったほどです。そのとき、僕はそういうことをまったく信じないのですが、心霊現象(と言うしかない)ことがあり、やっぱりモーツァルトは大事にしようと決めています。ウイーンはたぶん10回ぐらい行っていて、そのたびにモーツァルトが死んだ場所に行きます。墓がないので仕方ありません。

 

 

 

Categories:______クラシック徒然草, ______モーツァルト, ______演奏会の感想, ______演奏家について, クラシック音楽

▲TOPへ戻る

厳選動画のご紹介

SMCはこれからの人達を応援します。
様々な才能を動画にアップするNEXTYLEと提携して紹介しています。

ライフLife Documentary_banner
加地卓
金巻芳俊