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来年の日本株を予想する (My thoughts on Equity Market in 2014)

2013 DEC 25 1:01:55 am by 東 賢太郎

安倍政権の発足から1年たちます。誕生した12月26日の日経平均引け値は10,230.36円だったので、昨日(同15,889.33円)までで55.3%の上昇です。10万円で株を買った人は5万5300円の利益を得たということですね。

これは凄いことです。

どう凄いか? 現在の金利水準ですと円ベースで年間5%で回せばプロとして合格でしょう。55.3%の運用益はその年5%を9年連続したものに相当します。例えれば、「年5%で運用します!」と宣言しながら8年連続収益ゼロで「ドアホ!」とド突かれていたファンド・マネージャーが、9年目に一気に公約を果たしたという満塁ホームラン利回りです。道行く人の誰もがそんなことができてしまった。ちょっと品格を欠く例えで恐縮ですがパチンコのチューリップが開きっぱなしだった(古いか)、とにかく奇跡のような年でしたね。

今年の5月17日にブログにこう書きました。

 これから日本株はどうなるか?

結果はこうでした。

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ごらんのとおり、直後の3か月(6-8月)は経済環境の様子見で横ばいでした。最後の3か月(9-12月)にはまた18.7%上昇しました。

 

以下、上記ブログの文章をベースに解説します。

 

「コイツら本気みたいだぜという凄味があるからたまたま経済学どおりに事が運んでいるのです。円安がどこまで行くか、日本株がどこまで上がるかは、このドスがどこまで効き続けるかということを最大の決定要因としています。」

⇒ この前言はまったく覆す必要はありません。

「これはアベノミクスを受けて個人消費が意外に早めに好転している兆候と考えられなくもありません。ということは物価も意外に早めに上がってしまい・・・」

⇒ これは米国経済が予想より堅調なことと消費増税効果で相殺です。ですから円安は続きます。120円まで行ってもおかしくありません。

 「経済成長が鈍い、お金の需要が低いほうが株が上がるという「妙な上げ方」をしているのがこれまでの株式市場だと言って大きくははずれていません」

⇒  この前言も当面の所まったく覆す必要はありませんが、4月以降にその転換点が来ると予想します。素人がどの株を買っても儲かるのはそこまでです。

「私見では参院選を契機として7-8月ごろに前述のドスの効用がチェックされ、4-6のGDP次第で本当の勝ち組企業にマネーがシフトするはずです。とすると9-12でまた株価は上がります。」

⇒ たまたまですがそうなりました。まだ上がります。

 

株式市場ド素人の経済評論家、政治評論家と称する人たちがテレビや新聞で「日経ダウ1万6千円だ」と騒いでいます。口をそろえて、

アベノミクスの「第3の矢」が今後の相場のカギだ

などと言っていますね。こういう連中に騙されないことです。彼らはべつに騙す気はないでしょうが「もっともらしいことをテレビでしゃべる」ことだけの専門家であって、要は毒にも薬にもなりません。「もうかなり上がったのでこういう点は要注意ですね」などとリスクへの配慮を見せた方がどこか知的な人に見えるのでほとんどがそのトーンを装います。実はそういう人こそまったく知的でないのです。株式市場の原理など誰一人として知らないし興味もない。株を売買した経験すらほとんどの者がないでしょう。そういうのを日本語では耳年増と呼びます。

第3の矢である成長戦略などそもそも政府が考えるものではありません。名前からして「おためごかし」です。できるのは規制緩和だけですが、既得権益をつぶすようなやり方で自民党がやることはありません。なぜならその最大の所有者が官僚であり、アベノミクスは官僚、日銀の暗黙の支持を前提としています。既得権益者に睨まれてデフレに戻ったら自爆テロです。そんなことやるわけないでしょう。

第3の矢がなかったと騒いで安倍政権の足を引っ張りたい左派の連中と、原理的なことを考える能力の欠落している野党がそう言っているのです。それほど引っ張るところがありません。でも来年は国政選挙はありませんし、野党は「みんな」がコケてすべて瓦解しました。2大政党制であるなら強力な与党が出現すると国民に必要とされて形成されるのが強い野党です。それが瓦解ですから野党形成力すらない。そんなのが与党になれるはずもないのです。

安倍さんは歯牙にもかけていないでしょう。ドスのきいた眼はしばらくは曇らないのではないでしょうか

つまり日本株はまだまだ上がるでしょう。私見では東京オリンピックまで続きます日本国そのものが経済金融の20年の中期転換点を昨年に超えたことこそがその真の原因だからです。アベノミクスが成功したからではなく、それはその結果にすぎません。彼は成功すべくして成功したにすぎません。つまり、安倍さんを首相にした空気もその結果であり、まして第3の矢など何の関係もありません。来年に中国などの不測のファクターで世界株安のような場面があれば、買い場になると思料いたします。

 

 

Categories:______株式市場展望, ソナーの仕事について, 経済

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