箱根駅伝よかった
2014 JAN 3 15:15:27 pm by 東 賢太郎
東洋大の圧勝でした。設樂兄弟が強かったですね。1区で3位、2区で2位、あとはずっと首位。駒沢は9区の大学界エース窪田までで2分以内ならという目算でしたが東洋大上村に23秒しか詰められませんでした。この上村がまだ2年生なのだから恐るべしです。
その東洋大のモットーが「その1秒を削り出せ」だそうです。いい言葉です。大事にしろでも稼げでもない「削り出せ」。勝負へのおそろしい執念を感じます。そのぐらいでないと世界へは出れません。
世界といえば花の2区で山梨学院大のケニア人オマンバが右足を負傷して無念のリタイアでした。個人技であれば自己責任で飛ばしまくればいいです。しかし襷をつなぐにはリスクは冒せずセーブも必要だからただの競争ではないというところが駅伝です。気の毒でした。6区の山下り、亡きお母さんへの思いを抱いた明大・広瀬は区間新にあと5秒。取らせてあげたかった。
見ていてここにハーバード大学や北京大学も出せば面白いと思いました。柔道と一緒で日本発のグローバル競技にしたらいい。アジアだけでも将来箱根なみに盛り上がれば仲良くなれるのでは。でも伝統のスポーツ、100年かかるかな。個人技でなくチームで記録を作るというのは和を持って貴しとなす日本ならではかもしれませんね。
ここで走る人たちは1万メートル30分前後です。どのぐらい速いのかなと思って自分と比べてみました。高校時代、ちゃんと計った時計は1500m5分15秒でした。これは時速で約17キロ、100mが21秒です。彼らは100m18秒だから、僕は100m走って14m28cm差を開けられる。1500mだと210mおいて行かれます。当時の実感として、差がよくわかります。
僕の全盛期だし二流だけど一応は体育会で毎日皇居1周7kmを走っていて、その5分15秒はクラスで1位でした。しかも1500mと20kmとは13倍も違う。100mだけでいいなら18秒の彼らを抜けますが、そこから距離を徐々に長くしていってどれだけ速度をキープできるかというのが長距離レースです。13倍長くして100mで14mおいて行かれるペースをキープできるというのは!う~ん、やっぱり人間ばなれしていますね。
ちなみに昨年のベルリン・マラソンで世界記録を更新したウィルソン・キプサング・キプロティチのタイムは2時間3分23秒でした。1kmを2分55秒で走っています。これは1万mを29分24秒だから、箱根を走っている上位の人たちとほぼ一緒。箱根は1区間20km程度だから、その2倍の距離を同じペースで走れればマラソン世界記録が見えてきます。それがきっと至難の業なんでしょうね。
今日走った子たちは6年後に脂ののりきった25-28歳。頑張れ。東京オリンピックで金メダルを取ってください!
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junichi nakamura
1/6/2014 | 9:43 PM Permalink
確かに東洋大の圧勝でした。箱根駅伝は正月の風物詩。いいですねえ。今年も感激しながら応援しました。駒沢大はちょっと選手層が薄かったんでしょうか。あれだけ離されては9区の逆転も無理でした。
箱根駅伝は素晴らしいのですが、気になるのはこの駅伝からオリンピックの金メダルが出ないことです。日本男子は戦後オリンピックのマラソンで金メダルを取れていません。女子は2回取っていますが。一番惜しかったのは早稲田の瀬古ですが。どうも大学を出て、違う環境に入ると失速する傾向があります。選手育成プロセスに問題がある可能性もあります。箱根駅伝は選手にとって選手生活のゴールではないのです。東京五輪に期待です。
東 賢太郎
1/7/2014 | 10:09 AM Permalink
そうですか、出ていないですか。山登りなどあって特殊な競技なんでしょうか。2区の区間賞の人になるのかな。あそこもケニアにかなわないか…..