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某社会議でのプレゼン

2014 JAN 24 1:01:02 am by 東 賢太郎

昨日は某東証1部上場企業の「2014 年頭会議」が九段にて行われ、弊社もプレゼンテーションの枠を賜わりました。全役員と全国4000人の社員から選ばれた300人の職員がご出席という大会議でしたが、最後まで全部聞かせていただきディナーも参加させていただきました。

この会議の議題で「アメリカは日本の消費税を許さない」(岩本沙弓著・文春新書)が参考図書に上がっていたので読みましたがなかなか面白い本です。アメリカは消費税(付加価値税)がありません(小売売上税である)。消費税は輸入国で100%徴収されますが、輸出国の生産段階で徴収された消費税は還付できるというのがWTOの原則です。だから日本の消費税が上がるとアメリカ製品は高くなり、日本の輸出企業への還付金は増えるのでアメリカ企業は競争力を失います。TPPは米国が日本の関税を下げさせる目的ですが4月からの消費税3%上昇(来年さらに2%)がそれを相殺し非関税障壁となるというのが論点です。アメリカは当然それを知って交渉してくるのでTPPのハードルは高く、どこを攻めてくるかが焦点です。

スイス人の大手金加工会社CEOもプレゼンされましたが、日本では純金(インゴット)を買うと消費税がかかりますが、欧州でそんな国はないそうです。スイスでは1981年に消費税をかけたら3日後に取引がゼロになってしまった(あのスイスで!)ためすぐ廃止になったそうです。日本は貯蓄用にゴールドを売買すると消費税が乗ります。今なら5%、4月以降は8%だから3%高い。売れば回収(相殺)はできるとはいえ宝飾品、加工品はともかく利息の付かない貯蓄用の金保有に関してグローバルに見ると元本の投資効率は劣ります。これは日本人の貯蓄のハンディです。僕は一度円高のリスクがあると考えるのでドルと逆相関の金はそこが買い場ですが8%になってからというのはひっかかります。

会議からはいろいろ学ばせていただきました。消費税アップは日本の財政事情から不可避とは思いますが、それは大きな副作用ももたらすかもしれないということは要注意と思料いたします。

 

Categories:______グローバル経済, ______経済書, 経済, 読書録

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