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株式道場-こういう株を買うべし-

2014 JUN 2 13:13:25 pm by 東 賢太郎

株式市場にやや停滞感が出てきました。今後どうなるのかご関心ある方は多いと思うので、持論を何回かにわたって書いておきます。

某証券会社からの資料にこういうグラフがありました。東証1部上場企業の配当利回り(1株当たり配当金を株価で割った率)と10年国債の利回りを比べたものです。

1997年までは配当利回りが国債利回りより高い企業はありませんでした。それが98年から急に現れていますが、平均すると全上場銘柄の30-40%ぐらいでした。ところがその比率は08年からさらに一気に70-80%までに増え、12年からはなんと90%に達しています

08年から国債利回りは一段と低下して12年についに1%を切り、逆に、配当利回りは一段と上昇して2%内外になっているからです。このグラフに13年の「アベノミクス効果」の影響は何もないことにご注目ください。アベノミクスはマネタリー現象を契機としましたが、マネタリー現象に影響は与えていないというのは大事なポイントです。

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さて、これはいったい何を示唆しているのでしょうか?

以前のブログで一部の大企業は10年国債利回り(0.6%)を下回るレート(0.3-5%)で銀行からお金が借りられると書きました。だから借金して国債を買えば0.3%の運用益が出るということです。未曾有の事態なのです。

ところが、自社の配当利回りが国債利回りより高い企業においては、国債買いでなく「自社株買い」をした方がもっと運用益が大きいということになります。そして、上のグラフが示すところによれば、なんと90%の上場企業においてそれがいえるということがわかるのです。

最近、トヨタ三井物産が自社株買いを発表しています。僕はこれがもっと広がると予想しています。なぜなら、自社株買い自体が市場に出回る総発行株数を減らすので株価にプラスですから、株主もウエルカムです。借りて欲しい銀行もウエルカム。総じてこれは日本株全体の株価にプラスになります。

個別企業の株価については業績や資産内容を精査する必要がありますが、10年国債利回りどころかREIT分配金利回り(3.4%)を超える配当利回りの銘柄が117もあのですこのうち、収益力が過小評価されている15-20銘柄は株価が大幅に上がる余力を秘めている考えてよろしいでしょう。こういう銘柄はほぼ純資産価値(解散価値)で株価がついていますから、下がっても知れています。複数銘柄をもってリスク分散しておけばあまり損するリスクは気にしなくてもいいのです。

シニアの皆さまはおそらく子供が独り立ちし、ローンもほぼ終了して大なり小なり銀行にお金を「退蔵」(ほぼゼロ金利の預金)されていることと思います。退蔵マネーである預金の半分ぐらいを上記のような15-20銘柄と金(ゴールド)にかえておくことは、利息が付かない金だけを持つよりも賢い方法です。株は売ったり買ったり、だましたりだまされたりするものだと思っておられる方は「宗旨替え」をお薦めします。株は安い時に買ってずっと置いておいて、配当をもらうものなのです。

ある本によると、日本人が死亡した時の平均資産は3500万円だそうです。そんな大金を働いて貯める時間なんかがあったなら(実際あったわけです)、元気なうちにご夫婦でクイーンエリザベス号で思い出づくりの世界一周旅行でもしたほうがよかったでしょう。しかし、利息の付かない、つまり使って減る一方の預金だけだと使う勇気も出ないでしょう。利息が付くものに替えておくことは、人生のゴールへむけて充実した一日一日を過ごすための勇気もくれるものだと思います。

 

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