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「小保方氏実験なら厳格監視」報道について

2014 JUN 27 15:15:58 pm by 東 賢太郎

あくまで一井の庶民感覚ではあるが、どうもよくわからないことがある。

僕はアメリカ航空宇宙局(NASA)の地球外知的生命体探査(SETI project)に多大の関心を寄せる人間である。宇宙人を探してどうするんだ、税金の無駄使いだという批判は米国民に常にあるだろう。それでも研究を続けるのはアメリカ人のフロンティア精神の象徴として敬意を払う。

それと同じ理屈で、STAP再現実験は必要なら生命科学の発展のために何年でもかけてやればいいし、iPS細胞もそうして発見されたのだからSTAPだけやるなという理由などどこにもない。理化学研究所とはそのための専門家集団であり、国民がそれを是とするから公金で存在しているのである。

だから、「小保方さんが(実験を)やらないと、決着がつかない」(野依理事長)から実験が必要なのだという理屈が理解できない。「決着」とはいったい何のことだろう?「小保方氏実験なら厳格監視」(理研竹市雅俊センター長)、この奇怪なコメントはいったい何だろう?監視があろうがなかろうが、厳格であろうがなかろうが、それは実験の責任者である理研のご随意であって国民にお断りする必要はない。お断りすべきは「生命科学の発展のため」ではない実験をやっていいかということだ。

もっと本質的なことがある。その実験よりSTAP論文不正犯人捜査が先に必要ということだ。若山発表以来これが未だなされていないのは非常に不可解であり、小保方研究室の細胞の徹底的な第三者立入調査が絶対に必要である。どうでもいい再実験の監視などより小保方研究室が本当に封鎖されているかすぐに監視すべきである。

論文不正問題とSTAP細胞有無解明とは全く別の問題である。事の本質を曲げることはありえない。STAP細胞はES細胞(胚性幹細胞)ではないかという指摘が客観的事実に基づいてなされている、つまり公金を使った不正事件という重大な疑義が公に指摘されているにもかかわらず、なぜ事件発生現場の長が調査を行わないのか。

調査権がないのか。ないなら不正抑止力なしだからCDB解体は必然である。そうではないがやりたくないなら理由を国民に明示すべきである。それでいて調査委員会の解体勧告は行き過ぎなのだと主張して組織を守りたいといっている。犯人を特定しないでどうやって正しい人たちを守れるのだろう。組織の長の言行に納得性も論理的一貫性もない。だから調査委員会に解体せよと言われるのである。

理研に当事者能力がないなら誰が動くべきかは自明である。それが発動されないか、証拠隠滅を疑われる期間をおいて発動したとされることは、我が国の犯罪捜査の不備として世界に指摘される恐れがある。STAP細胞有無解明は科学者の仕事だが、これは公権力の仕事である。

 

 

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