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男の子のカン違いの効用 (4)

2014 NOV 13 2:02:30 am by 東 賢太郎

女性の時代がやって来る。男はどうすればいいのでしょう?

そんな時代が来ようが来まいが、もしも生物の存在が子孫を残して種を繁栄させることだけを目的としているなら、卵や子を産むことでストレートにその役目を負っているメスが主役なのはそもそもが自然です。

「女王」がいるハチやアリを見れば、主役はメスでオスはおまけ的存在であることは明白です。クモやカマキリは交尾後にメスに食われてタンパク源になります。鳥は孔雀など羽が美しいのはオスで、「美男コンテスト」で相手を選ぶのはメスです。猛獣だって、ライオンのオスは成長すると母親の群れを追い出され他の群れでメスに気に入ってもらわないと群れを作れないのです。

ゴリラ、チンパンジーという高等な哺乳類あたりになるとオスのほうが体も大きく、群れのボスに君臨して優位なように見えてきます。その延長に人間が来るように思えるのです。ところが、ひょっとするとそれは社会的に優位なだけであって、女の方が長寿なのは万国共通ですから生物学的に見ればやっぱり「男はおまけ」という基本原理から抜け出していないんじゃないかとも思ってしまいます。社会は変化しますが生物の原則のほうがずっと根強くて変わらないかもしれないのです。

どうしてサルやゴリラに女王がいないのか?これは面白いテーマです。種の保存に適していないからというのが答えとすると、どうしてそうなのか?高等な知能をもつ動物ほどオスの方が体が大きくなりハーレムができ、優秀なオスをメスが選ぶのではなくオスがパワーでたくさんのメスを得るようになる。そのパワーが物理的な力であるところから知力になるところで、「群れ」は「社会」と呼ばれるものに格上げになります。

だからオスが社会的に優位であることはおそらく高等な知能の裏返しなのですが、それは生物としての種の保存に適するというオス・メス両者の共同戦略なのであって、別にオスの方が優秀だからというわけではないと考えられます。それなのに女性に姓がなかったり参政権がなかったりというのはオスのカン違いの産物であり、社会というものがまだまだ進化途上にあった名残りなのではないでしょうか。

僕はまだ日本が男尊女卑の風潮であった時代に生まれ育ちその影響を受けてきましたが、最近はそれは充分に高等になりきっていないオスのカン違いにすぎないだろうと思うようになっています。そういうオスが減ってくるにつれ、そのカン違いを見越した「どうせ私は・・」なんてメスの引き技も減ってきた。演歌がはやらなくなった時代背景はそういう事ではないかと考えています。

最近、こういうことがおきています。

高崎山自然動物園の猿山ではベンツがボス猿として君臨していたが死亡認定され、新たにゾロメがボス猿に認定された。そんな中、ミルサーというメス猿が頭角を現している。猿の群れの序列はオスのみの修正とみられてきたが、メスのミルサーはボス猿のゾロメに毛づくろいをすることで地位を上げているという。群れのナンバー2であるオオムギにも毛づくろいをし、ナンバー3のカンサーにもハグをするなどしている。地位の高いオスに愛嬌をふりまき味方にすることで、自らの地位を確保している(テレビ朝日)

ミルサーは下位のオスに攻撃されると自分が籠絡している上位のオスを大声で呼んで撃退させるそうです。いやあ、どっかの国の政界や科学界のみならず各界においてこれは日常茶飯事と化しつつあるでしょう。

サラリーマン界においては、これは古来より「ヒトタラシ」「ヨイショ」「ヒラメ」「ジジゴロシ」等と多様な名称で呼ばれる出世の技法としてすでに確立しています。問題はそれを女性が身につけてきているということ、そして本気でやれば女性の方がずっと上手だろうということなのです。

これを「女が強くなった」と見るのは間違いです。終戦直後だって女性と靴下は強くなったと男は嘆いていましたから。こういうメスが出るのも「種の保存に適するというオス・メス両者の共同戦略」の結末でしょう。メスが変わったのではなく変わったのは社会の方であり、社会そのものが変質しているのだとするのが本稿での僕の立場です。

つまり、世界のメス猿が一斉にそう進化しているのではなく、天才サラリーマンのメスが突然変異や食べ物のせいでポンと現れたのでもなく、高崎山自然動物園の猿山という「閉じた社会」において長年のサル同士のつきあいの蓄積から何かそういうメスが出やすいような要因が働いているのではないかと感じます。社会の変質ということです。

社会の変質となればそれは世の中の波です。それに飲まれればたたでさえ弱い男は負けてしまう。それに警鐘を鳴らしておこうということです。

警鐘?例えばこういうことが起きています。精子数の減少という切実な問題です。ネットで調べると「2013年のフランスの最新報告では、15万人について1989年から17年間のデータを解析したところ、精子数が毎年1.9%減少していた」とありました。環境ホルモン、遺伝子組み換え食物など原因はともかく、ただでさえ弱い男は生物としてさらに弱くなっているかもしれません。

ところが男の退化に対して社会の進化は怒涛のように押し寄せ、とどまるところを知りません。世界の政治、経済、軍事のトップに君臨するのは当面のところ米国ですが、その米国の次の大統領は女性になる可能性が高そうに思います。それは名実ともに女性が世界を動かし、支配するということに他なりません。

安倍首相が女性閣僚を登用するのは私見ではその流れを敏感に察知したものだし、長期政権を前提に小渕さんあたりを後継に据えようという深謀があったのだという人もいます。ロシアのプーチンも31歳の元新体操の五輪金メダリストを要職につけ後継候補にするのではないかという話が聞こえます。

いよいよ、人類も 『女王蜂』 に支配される時代が来ているようです。

 

(こちらへどうぞ)

男の子のカン違いの効用 (5)

 

 

 

 

 

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