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黒田、マエケンのどこが凄いのか?

2015 SEP 14 12:12:22 pm by 東 賢太郎

広島と阪神の3連戦、2勝1分けでなんとか3位に2.5ゲーム差につけました。スコアは2-0,2-2,3-0でした。

まず第2戦ですが、延長12回の田中のセンターオーバーのホームランが誤審で3塁打にされました。ビデオ判定もいい加減で、主審の場内アナウンスは「インプレーで2塁打とします」と、インプレーのつもりで走って3塁に行ってるのにわけがわからねー。これはほんとうにひどい。写真を見ると、ネットの内側に観客が乗り越えないように「ねずみ返し」が設けられていて、打球はフェンスを越え、それに当たってグラウンドに跳ね返ったことが判明。1勝損したのだから球団は提訴すべきだろう。

そういうハードラックがあったのですが、投手陣が最高のパフォーマンスを見せてくれました。その試合は先発が谷間の戸田だった。彼は速球はいいものがありますが、なにせコントロールが甘い。カウントが悪くなると激アマである。よく5回2点でおさまったという感じでしたが阪神打線が不振で助かった。7回の一岡、一死満塁で万事休すかと思われたが気迫で抑えました。大瀬良も疲れがあるのか、11回はサヨナラの危機で危なかったです。ぜんぜん期待しなかった今村は近来稀に見る快投で、軽く投げて148kmという全盛期を髣髴させるタマを投げました。とにかく負けなくてよかった。

さて初戦と第3戦です。初戦は黒田が8回を2安打完封。第3戦はマエケンが7回を2安打完封。ふたりともメジャーで20億円の投球でした。もう普通の投手とはレベルが格段に、図抜けて、違う。研究し尽くして二人を満を持して待ちかまえてる阪神打線に何も仕事をさせない。勝ち負けを忘れて酔いしれるばかりでございました。

何が凄いって、このふたり、絶対に打たれてはいけない、ひとつも負けられない試合でこういうことができるのです。ここぞに強い奴が常に勝つ

それとこれを比べるがいい。ここぞに弱い奴は常に負ける(カープ緒方、得意の負け犬采配)

この両者は、男として天と地の差であり、ライオン界であれば後者は全員が餓死である。二けた安打なしの球団記録を更新中のカープ打線と打撃コーチ。こんな連中に給料などやる必要もない。同じプロ野球選手として論じる気もしない。黒田、マエケンが20億円?当たり前でしょ?

黒田は嫌がってたのは福留だけでしたね。福留も生き残るライオンということ。あとは三振とゴロと凡フライで手玉に取った。鳥谷、マートン、今成(2つ)の見逃し三振、うーん凄い、凄すぎる。打っても芯に当たらない。どうすりゃいいんだという感じでしょう、阪神は。ああいう当たりは手が痺れます。その嫌な記憶が蓄積するだろうなあ彼の顔を見ると。何回投げても点が入る気がしませんでしたが、9回は中崎にスイッチ。中崎は左のインローのストレートとスライダーのコントロールが良くなった。それで鳥谷を遊飛に仕留めたのは進化を感じさせます。彼は頭が左に振れるからあそこはいいタマがいきますが左の外角がね。そこですね。

そしてマエケン。もう来年は見られないかと思い、じっくり見ました。少々彼のピッチングについて気がついたことを書いてみましょう。

彼は立ち投げなんですね、意外に。内野手がマウンドに上がったみたいに。ところがボールは並みの投手より「行ってる」から余裕をもって打者を観察し、それに応じて料理するという上級ワザが使える。この日は中4日でスピードはいま一つでしたが、とにかくコントロールがめちゃくちゃいいわけで、打ちにくい場所にいやらしい球道で合わないタイミングで投げられてしまう。しかもストレートと同じ腕の振り、ボールの軌道、からスライダーとシュートは手元ぎりぎりで50センチぐらい急に曲がってます。

黒田もマエケンもVTRを見ると球を離した瞬間に頭が動かない(だから守備もうまい)のが凄いです。そうじゃないと精密な制球は難しいのですが、スピードが犠牲になりますから普通はできることじゃない。頭が動くと目線がぶれます。だから実は打者を見てないんです。ところが二人は体が強いんでしょうか、それで150kmも出るんです。これはピッチャーとして絶対的なアドバンテージと思います(阪神、呉昇桓もそう)。ジョンソンもまったく同じですね。

顔が打者と正対したままフォローになってますから「投げた球に打者がどう反応したか」まできっちり見てます。だから次の打席でこうやれば崩せるなんて感覚が身についてくるんでしょう。マエケンには相撲のイメージを感じますね。先代若乃花みたいに立ち合いで相手の瞬時の動きを見て差す感じ。ベース板上の高低・左右だけじゃなく「前後」というタイミングのずれもあって、6つの投げ分けで打者に自分のスイングをさせません。こんなことができたら投手冥利に尽きるだろう。

ジョンソンは全球を捕手・石原のサイン通りに投げてます。黒田は合わない時があるがそんなに首は振ってません。マエケンは打者の構えの感じを見て、その日のスイングの感じも見て、たぶん狙いを読んで自分の「相場観」で投げてる感じが一番します。サインは首を振れますが、コースはどうしようもないんです。コースが嫌な時はプレートを外したり牽制球投げたりしますがそういうのがうまいですね。

ちなみにマエケンはwikipediaを見ると、水泳で西日本大会優勝してます。万能ですね。大阪のリトルリーグでの打率はたしか6割ぐらいで数年前ですがまだ破られてないと聞きました。中学で世界大会に出て優勝。PLではエース・4番をつとめ甲子園で16奪三振。高校通算で27本塁打。中京大中京高のエースだった堂林も甲子園で本塁打を打ったが、通算ではマエケンの半分の13本です。巨人の坂本が光星学園のショートで通算39本塁打。打者としてやってれば広島ならショートかサードで坂本ぐらいは軽く打てたんじゃないか(ちなみに日ハム大谷くん。両方やるほど甘くないと思うよプロは)。

大瀬良、福井、中崎、ヒース、戸田は頭が動いてます。スピードを求めてのことでしょうが、やっぱり二人に比べるとピッチングが青くさいですね。あと一岡、野村はいい時はあまり動かなかった。特に、今村ですね、おととしまでは動かず凄い球が行ってました。

さて、打線は昔から打てないのにその上塗りの段階に入ってます。特に丸がひどい。第3戦はせっかく阿部はヒットを打ったのにバントが小フライでゲッツー。丸くん、あれは目が切れてますよ、バントなのに。キミの気の弱さそのものだ。振っても腰が引けて、引っぱる感じで流しに行ってる。高めにバットが下から出てる。ゴルフだと全部がド・スライスですね。ゴルフだってスコアにならんでしょ、それじゃあ。

菊池、野間、田中、梵、石原がきれいに反対方向に打ってます(たまにだが)。エルドレッド以外は全員がセンター返し+外角は流せ、でいくしかないんじゃないですか、流すつもりなら長く見れますから。パワー不足という能力面はもうどうしようもないんです。柄にもなく引っ張りに行って早く目が切れて、だから外に逃げたりワンバウンドする球で馬鹿の一つ覚えみたいに三振と凡フライの山になるんです。

堂林。最後の打席、落ちる球を三遊間にタイムリー。その前の打席、二死一三塁でダブルスチールで加点しました。一塁走者エルドレッドが走って「まさか」だったのか投手がサイン見落としでカットせず、菊池が楽々のホームイン。打者堂林はどう思ったか。信頼されなかったわけですから。だからあの最後の打席、意地のヒットだったかもしれない、僕はそう思いたい。彼はボールを飛ばす能力があります。自信をつけてほしい。

ともあれ3試合とも仮に2点でも2勝1分けでした。100%投手陣の奮起のおかげです。黒田、マエケン、ジョンソンの3枚を持ってるだけで12球団随一です。7回まで2,3本しかヒットを打たれないし、ジョンソンにいたってはあわやノーヒットノーランを2回もやってる。これでAクラスを逃したら?そんな監督、コーチがのうのうとサラリーマンみたいに生き残れる球団など新規参入のないプロ野球界の既得権益で食ってるだけという強烈な批判になっていくだろう。

 
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Categories:______広島カープ, 野球

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