ソナー・アドバイザーズ(株)創立5周年
2015 OCT 21 8:08:13 am by 東 賢太郎
昨日10月20日、というか帰宅したらもう日付が変わってましたが、ソナー・アドバイザーズ(株)の創立5周年を食事会で祝いました。
子供だと七五三ですが、3年目はまだ祝うどころではありませんでした。なんとかここまで来ましたのはひとえにお客様と社員の皆様のお蔭です。
特に社員(というか仲間)には責任感あるプロフェッショナルな仕事をこなしていただき、僕が自由好き勝手をやる精神的すき間を作ってくれました。昔からこの状態でこそベストパフォーマンスになる人間なので、非常に大きなことでした。
いま気がついた意外なことがあって、お客様と社員の全員が、僕が会社勤めを2010年に辞めてから新たに知り合った方々なのです。そう意図したわけではなく、もちろん従前のおつきあいをないがしろにしたわけでもありません。
これがどうしてか、考えましたが理由は浮かびません。昔に頼る間もなくどんどん新しい関係ができてしまいました。想像だにしなかったし、なにか生まれる前からのシナリオでもあって淡々と当たり前のように進んでしまった5年間という印象もあります。
起業しなければそのご縁は絶対になかったわけで、たとえ小さくとも、なにかを成し遂げようというマインドセットで生きることは大事と実感しました。ここからどうなるかわかりませんが、少なくとも死ぬ前に2010-15年を振り返って、あの5年はしんどかったけど楽しかったと言える気がします。
もう5年は全力疾走でいくつもりですが、そうすると65才であり、いまの具合から推し量るにどれだけ元気と気力が残っているか。巨大なストレスと戦う仕事でもあり、それは周囲からは見えないのですが、それをどうマネージするか。後継者をどうするか。これまで考えなくても良かったようなことが大事になってきそうです。
(追記、2月4日、61才の辞)
「お客様と社員の全員が、僕が会社勤めを2010年に辞めてから新たに知り合った方々だ」というのは、勤めてきた大企業の余禄ではなく、自分の看板オンリーでやってるということです。会社時代、僕の実像は同僚にも必要ないので見せておらず、それを天下に開陳するという作業は3年間書き溜めたブログによってほぼ終わりました。
そして本稿を書いてから2か月でソナー・アドバイザーズ(株)の仕事は質・量とも変貌しつつあります。それは大企業のご威光・肩書つきの東賢太郎の虚像が完全消滅し、実像が歩き出したということです。日々の業務とブログで僕は30余年かけてできあがっていた虚像を剪定、断捨離したのであり、それによって社会的に生まれ変わりました。
これは実像だから地に足がついており、怖いものがありません。自分ができることだけやり、できないことはやらなければいいからです。できることで負ける気はあまりしません。会社時代もこうやって生きればよかったかもしれませんが、その勇気がなかった。だから今はちょっとだけ人間が成長した気分がしているのです。
それは、子供のころに背が伸びたという感じの成長ではなくて、親にいただいてまだ顕在化していない能力を懸命に引っぱりだしたという感じでしょうか。出さずに人生終わったらその能力はなかったことになりますから、祖霊を敬って生きるという意味は、日々そうした努力を死ぬまで積み重ねることだと僕は思っています。
そういう意味での大人の成長というものは、仕事という局面でなければ絶対に味わえないでしょう。観客席で他人の試合を眺めてああだこうだと言うのは面白いが何も生みません。そういうものをやっていられるほど僕に与えられた時間はありません。自分がフィールドに立ってプロと呼ばれ、競争の最前線で切磋琢磨する必要があるのです。
お金を扱う仕事ですから、僕はお金というものを冷徹に見ています。公益サービスやNPOは別として、能力が発揮されればお金は必然的についてくるのが資本主義です。給料が安いと嘆く人がいますが、自分のしているのは競争に勝てる仕事ではないと悟った方が成長します。お金は目的にすべきではありませんが、お金は自分の市場での競争力の忠実なバロメーターです。
そのお金という商品をどう扱い、どう社会に貢献していくかがソナーの課題です。当座は必要でない人の預貯金を必要な人にどう循環させていくか、それが政府の言う第三の矢にどう連関していくか、国民経済的にどう影響していくか?日々考えています。
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