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スタン・ゲッツ 「Voyage」

2016 AUG 12 2:02:26 am by 東 賢太郎

思えばこれまでの人生、いろんな物事に熱中してきたが、死ぬまで好きでいられるかというとどれも自信がなく、間違いがないのはクラシック音楽と野球と猫だけだろう。我が3種の神器である。

3つは同等の重みがある。最もバランスが取れていたのは高校時代で、家には猫が3匹いて、暇があればクラシックを聴き、学校へは野球をやりに行っていた。これぞ僕の黄金のトライアングルで、3つが正三角形で安定していると4つ目の何かがうまくいく。それが学業であったり仕事であったりしたわけだが。

ところが欧州に赴任すると、猫と野球が取り上げられてしまった。これは大変に痛い。精神のバランスを欠く状態であり、いきおいクラシックに頼りきりになった。子供が3人生まれなければその均衡も危うかったが、正直のところ、「一に音楽、二に仕事」でやってきたことを認めざるを得ない。

外資から3度お誘いをいただいた。30才ぐらいのとき年収7千万円というのもあった。行かなかったのは外国が本拠になるのが嫌だったからだ。というのは、野球はメジャーでなくNPBと高校野球でなくてはだめで、猫というとシャムやペルシャは全くだめで和猫の必要があるからだ。

もし僕の音楽がクラシックでなく歌謡曲だったりしたら破滅してただろう。幸い欧州は野球と猫をあきらめた分以上のものを音楽で返してくれた。ところが香港ではその音楽まで取り上げられ、いよいよ最悪の3重苦になってしまった。ゴルフにのめりこんだのは安定剤のない緊急避難の結果にすぎない。

それがやっとこさ今になって、猫が1匹いて、音楽、野球はご自由にという理想郷になった。この状態でリタイアしても十分満足だが、音楽、野球が好きであり続けるには適度な距離感があるほうがいいと思っている。深入りするほどのものは持っていないからだ。入っていいのは猫だけだ。

クラシックはほとんどの曲は聞いてしまって、知らない曲は興味がわかない相手なのだということも知ってしまった。飽きて聴かない曲でもブログにする意味は感じているが、人生のスパイスになることはもうない。そこで最近はネットサーフィンでジャズ、フュージョンなど他ジャンルを聞き漁っている。

先日のブログでスタン・ゲッツのボサノバを書いたが、彼のサックスは好きだ。たまたま知っただけだが、このアルバム「Voyage」は大変に音楽的な価値を感じる。こういうメンツだが、見事というしかない。

STAN GETZ(ts), KENNY BARRON(p), GEORGE MRAZ(b), VICTOR LEWIS(ds), BABATUNDE(congas)

 

 

 

チャーリー・ヘイデン/ケニー・バロン 「Night & The City」(1996)

 

 

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Categories:Jazz

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