クラシック音楽の絶大なヒーリング効果
2016 AUG 28 21:21:33 pm by 東 賢太郎
昨日ここに書いたが、森嶌先生はヒーラーでもあり大変ユニークな医療を目指されている。
ソナー・ファイル No43(心臓血管外科医、森嶌先生のご依頼)
僕は54で水疱瘡になったとき、高熱がウィルスを殺すのだと実感した。だから風邪をひいて解熱剤を飲むのはおかしいと思い至った。人生初めて胃が痛くなったらピロリ菌がいた。それを駆除したら歯ぐきから血が出なくなった。なるほど口腔の雑菌が体内に侵入して悪さするのかと実感した。
どこか痛い、悪いとなって、そこを切ったり焼いたりするのが西洋医学だ。胃癌を取ってしまえばそこは治るかもしれないが、胃癌になったということは癌になりやすい「何か」が体内にあるから別なところがまた癌になる。それは先生曰く口内細菌が血中に入ったことが誘因でできるそうだ。
要は、病巣というのテロリスト拠点をミサイル攻撃しても相手はゲリラだからまた出てくる。だから警官の数を増やしたほうがいいのだ。警官は「免疫細胞」だ。そうするのが統合医療であり、東洋医学、精神作用(ヒーリングなど)をトータルに用いて病気になりにくい体にする。
僕はクラシック音楽はヒーリング効果絶大と思う。なにせ長年自分で体験してるから実感がある。これはサミュエル・バーバーの「弦楽のためのアダージョ」だ。皆さんこれを聴いて、どう感じられるだろうか?
何か心の深いところで落ちつく、気持ちが静まる感じはないだろうか。もしそうならそれは精神安定剤と似た効果であり、おそらく脳波や血流やホルモン分泌などに変化を与えるだろう。
これはヘンデルのオペラ・セリア「シピオーネ」からアリア「荒れ狂う海の中にあっても」だ。これは僕には非常な覚醒効果がある。朝に聴くと一気に目が覚め、さあやるぞという気分になる一品だ。アドレナリンが出てるに違いない。
次に、悲しくなった時はこれ。グリーグの二つの悲しい旋律より「過ぎし春」には心の傷の鎮静効果を感じる。
こんな感じで、こういうときはこれというのがTPOに応じていくつもあるし、即効型、じんわり型、劇薬型、ほんのり型・・・いくらもある。これのコンサルでもやろうか。皆さんも引き出しにたくさんお持ちになれば医者いらず?になるかもしれない。
Yahoo、Googleからお入りの皆様
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Categories:______音楽と自分
Rook
8/31/2016 | 8:03 AM Permalink
初めてコメントします。
いつも歯に衣着せぬ大胆且つ思慮に富んだ批評を楽しませて頂いています。世の中の公式な批評がかすんで見えます。職業で文章を書いてない強さがそれを支えているのでしょう。
音楽のヒーリング効果は私も全くその通りだと思いますし、私自身も間違いなく免疫をもらっています。
クラシックとジャズを長年聴いております。これからも胸のすくブログ宜しくお願い致します。
東 賢太郎
8/31/2016 | 11:02 PM Permalink
Rookさま、コメントありがとうございます。拝見してとても力をいただきました。「職業で文章を書いてない」、そういうご覧になり方があるのかと目から鱗の思いです。
そういえば本業はお金ばかりからむことなので(笑)、生活にそうでない世界を持ちたい気持ちが昔から強くありました。それがここでできるようになって、まさにヒーリングになっているかもしれません。
「胸のすくブログ」と評していただけたのは本当にうれしいです。
Rook
9/1/2016 | 7:23 AM Permalink
東さま、ご返信ありがとうございました。私も思ったことを直截に言うタイプですので(誤解も多く厄介ですが・・)、東さんの言いっぷりに共鳴している次第です。本業がお金にからむお陰で、ヒーリングを求め本ブログが成立しているとなると、足るを知らない金融界にも感謝しないといけないかもしれません!? まあ外野を余り意識せずにお続けください。
以前に言っておられたと思いますが、買う音楽が”当たり”の割合は精々1割ですね。私も同様な想いです。最近、パトリツィヤ・ピェクトフスカ(Patrycja Piekutowska)、アンナ・ミェルニク(Anna Miernik)という名も無いポーランドのデュオが弾いたフランクのヴァイオリンソナタが出色のできで、こういう巡り会いがあるのでレコードあさりが止められずにいます。ml.naxos.jp/work/3848290 東さんが推薦されていた正体不明の演奏団体によるブランデンブルク協奏曲盤とのアナロジーを感じました。
ちなみに、私が世界で一番好きな曲/演奏はグールドの弾くフランス風序曲です。何千回も聴いてきました。
尚、「Rook」は我が家の愛猫の名前です。
今後もどうぞ宜しくお願いします。
東 賢太郎
9/2/2016 | 12:53 AM Permalink
Rookさま、ここまで言ってしまう僕など誤解だらけの人生ですよ。でも誤解されない生き方のほうが実は僕とかけ離れた大きな誤解なんで、誤解のないようにしっかり書くとこういう言いっぷりになってしまうというトートロジーなんです。
そうですか、うちのはNeuです。かわいいですよ、ベジタリアンですが。あのブランデンブルク協奏曲、シンセの合成を疑ったぐらいうまいですが謎ですね。その脈絡というとレコードあさりマニアとしてはフランクのコンビは聴いてみたいですね。名前からポーランド人でしょう。東欧、バルカンは商業化されてないクラシック音楽のタイムカプセルみたいなもので、ワルシャワ国立オペラのモーツァルトなど楽しくて感涙モノでした。ブランド信仰でそういうホンモノをappreciateできる人が少ないんで日本ではチケットが安いんですね。ありがたいけど来日がなくなるのも困るのでもっと知られてほしいと思っています。
グールドの超早口を聞いてると頭の回転もプレストであのバッハみたいですね。
Rook
9/2/2016 | 8:05 PM Permalink
東さま、誤解だらけで誤解されない生き方が本来の自分とかけはなれた誤解とは、・・なるほど、そう考えると楽ですね。私もその考え方を拝借してそうさせて頂きます。
東独の演奏家は実直で信用できる人が多いと思います。商業主義に走らないのが最強の商業化だと思います。へたに仕掛けて私やってますでは、集中力の欠如と言われ、音楽が置き去りになってしまいます。
Neu(ノイちゃんと読むのでしょうか?)うちのルークも、よく寝ていますが、かわいいです。(親ばかです)猫は距離感がいいですよね。猫の好きな人は犬も好きだけど、犬が好きな人は猫は嫌いだとか・・。最大の癒しで、クラシックと同等のヒーリング効果をもたらしています。血圧を下げているのは間違いありません。
今後共、とうぞ宜しくお願いします。
東 賢太郎
9/3/2016 | 4:16 PM Permalink
新顔だったのでノイです。でもいまや堂々たる家族です。今週は「犬猫の保護キャーンペーン」チャリテーコンサートに行くことにしました。殺処分はやめてほしいです。