元宝塚の真丘奈央さんのコンサート
2016 SEP 11 23:23:39 pm by 東 賢太郎
先週は駆け足で海外に行ったり気疲れが多く、安らがない日々が続いている。スケジュールもくるくる変わったりで、今年からSMCの新メンバーにお迎えしたミクロネシアはポンペイ島ご在住のトム市原さんが来日されるものの、お会いできるかも危うい状況になった。
それが金曜の夜ならなんとかというのに落ち着いて、それならこれをぜひ一緒にというので行ったのが、元宝塚の真丘奈央さんのコンサートだった。
なにしろ「保護犬・猫のためのチャリティーコンサート」というのがいい。僕は殺処分ゼロを断固支持する者である。人間の勝手で犬猫を飼っておいていらなくなったら捨てる、店で売れないから処分する、かように玩具や商品在庫のように動物の命を扱うのは人として悲しい。
僕は犬を飼ったことがないが、覚えていることがある。和泉多摩川の団地住まいのころ、七五三だったのだろうから3才のことになる。両親に連れられて羽織袴で橋を渡って登戸の神社へ行った。するとそこにいた茶色の犬が僕になついてきて、何が気に入ったのか、帰り道、いたずらで橋桁の上を歩いたりしながら戻って来たのに家の前までずっとついてきてしまったのだ。「飼いたい」と泣いてせがんだが、親父が頑としてだめであった。翌日、ひょっとしてと周りをあちこち探した。どこにもいなくなっていて、ひどくせつなかった。
あの犬はどうしてしまったんだろう・・・。3才の記憶なんてそうあるものじゃないのにこれは信じられないぐらい、昨日のことのようにはっきりとプレイバックできてしまう。なぜかと言うと、僕はその犬と気が合っていた。あっ、こいつがいたら毎日が楽しいな、いい友達になれそうだとひらめいていた。人だって動物だって、そんなことってそうあるもんじゃない。あれを親父が飼ってくれたら今頃は犬派だったかもしれないなあ。主催のNPO法人の方のスピーチを聞きながらそんなことを思い出していた。
真丘さんが宝塚スターだったということも、そもそも宝塚が何なのかということも門外漢の僕は知らない。しかし、結論として事実として、僕は2時間わくわくして楽しんだのだ。前から2列目で表情が良く見えたのも幸いしてか、自分は女の人が歌を歌っているその笑顔を見るのが好きなのだということがわかった。
オペラやミュージカルというのはずいぶんたくさん見たが、登場人物がずっと笑顔なんてことはもちろんない。怒ったり泣いたりしているのは無条件にいやだし、癒されたいときは宝塚のほうがいいのかもしれないなどと思ってしまった。そういえばお袋がこんなの大好きだ。遺伝かな。
というわけで音楽も楽しかったがこちらも心からの笑顔になって帰していただいた。心の漢方薬だ。ロビーで大勢のファンに囲まれる真丘さんに御礼のひとことぐらいと思ったが、女性ばっかりの熱気に圧倒され失礼してしまった。
そこから市原さんらと三鷹の駅前で食事。ご友人は「算数オリンピック委員会」のかたで、日中両国で毎年3、4千人の小学生が競うそうだ。関心ありますということでお別れした。
Yahoo、Googleからお入りの皆様
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Rook
9/12/2016 | 4:12 PM Permalink
東さま、
ブログの充実ぶりから、海外出張にいっておられたなんて全く想像できませんでした。
ブログのタイトルであるSMCなるものを余り理解していませんが、ミクロネシアポンペイ島(初めて聞きました)となると、まさにグローバルな組織なのですね。
これだけクラシックにはまっていると、他の音楽を聴かない方が多いものですが、文理系マルチな東さんは、本当に守備範囲が広いです。
ご自分の肌感覚を大切にされているからでしょう。
ロッシーニへのコメントをしないうちに、どんどん先に進んでいって置き去りにされてしまいました。
美形のソプラノといえば、私は昨晩NHKで森麻季さんを楽しませて頂いておりました。しゃべりを聞いていて、有名な外見よりもしっかりしていて誠実な方とお見受けしました。
ちなみに、ジャズの世界では美形に有名ミュージシャンが群がる傾向があります。
犬猫保護、無論賛同します。ペットショップで可愛いペットを見ていていると、いつもこの子達が売れなかったら・・と考えてしまいます。チャリティへの参加という手段がありましたね。
私は小さい頃から犬を飼っていて犬派だったのですが、女房がある日突然無断で猫を買ってきてしまい、当初は俺は知らんぞ、だったのですが、3日後には女房よりもかわいがるバカ親になっていました。飼ってみるまで、猫の良さがわかりませんでした。
昨日、あまり体重が増えず、尻尾の脱毛があり動物病院へ連れて行きました。皮膚、血液検査をすることになりました。獣医さんの経営も大変でしょうが、利用者の負担も大変です。不必要な事はしない、商売のために診断しないと信じている獣医さんにいつもかかっています。それで貧しくさせたら申し訳ないのですが、互いに信頼を築くよう長く役立つ関係を保っていけたらいいと思います。仕事もそうだと思います。
猫は飼ってみないと良さがわかりませんね。ふふふ。
東 賢太郎
9/12/2016 | 7:11 PM Permalink
犬がだめで猫派の母が黒猫をもってきたんです。これで決まりでした。以後ずっと猫がいて、性格も猫になりました。子猫かわいい〜ではなくてドカンとでかい不精なオスですね、そういうのに共感を感じるに到っております。
文理系は意識なくて、おっしゃる通り肌感覚のみで生きてます。肌が合わないことはうまくいきません。感覚的にいいと直感しても、結局肌ではわからなかったというものが出てきますね。そういうののあきらめは速いほうです。
Rook
9/12/2016 | 9:03 PM Permalink
うちも黒猫の雄4代目になります。歴代の猫は私と同じくメタボで困っていましたが、4代目は中々餌を食べずに体重が増えません。こんな経験初めてで、私と代わってあげたいです。悪戯が好きで、怒られたときは反省しますが、すぐ忘れてしまいます。私も代わりたいです。猫も個体によって性格がまるで違いますね。言葉は話さなくても色々教えられることが多いです。
東 賢太郎
9/13/2016 | 1:22 AM Permalink
ええ、同じ猫はいませんね。なつくのもなつかないのも気が優しいのも荒いのも賢いのも抜けたのもいます。でも狩りに関して抜けた猫はいません。猫は目を合わせないでしょう、合わせちゃダメなんです。相手のまわりの空気を見て察してますからそれが礼儀みたいなもんです。一人ひとり家族は正確に認識してますし、犬は自分を人に合わせますが猫は合わせることを要求しますよね。それも何をすれば気を引けるか相手によって変えてます。意外に人間くさいです。たまにのってつきあってると友達になります。