仕事中の遊びは大事
2017 APR 21 0:00:38 am by 東 賢太郎
昔から仕事中に遊びがはいることがあって、遊びといっても体よく言えばブレークなんですが、単なる休憩ではだめで広い場所に出たくなります。とにかく狭いところが苦手なんで息が詰まってくる。大阪にいたころは外交行ってきまーすと明るく言って中之島公園やうつぼ公園に直行してました。猛暑でもお構いなしに1時間。先輩方はだいたいサテンかパチンコ屋でしたが、僕には広々というのが必要でした。そうして帰社すると集中力がぐっと増すのです。
ロンドンではなんといってもセントポール寺院。これが実に広大な空間で落ち着けるんですね。物音はほとんどなし。たまに誰かの足音がこぉーんとはるか中空にこだましていくと、ああ広いところにいるぞと安心できるんです。そういうことはマイペースのいち営業マンだからできたんで経営者になったら無理でした。だから無用のストレスをためこんでいたと思います。
昨日たまたま仕事を終えて通りかかった旧芝離宮恩賜庭園。江戸初期1678年の老中・大久保忠朝の屋敷の庭園ですが、ふらっと寄ってみると昔のサボってる気分に戻りました。
浜松町の駅前にこんな空間があるというのはいいですね。
ソメイヨシノは先週散りましたが、里桜(ふげんぞう)は見ごろでした。
1時間ぼーっとしてましたが、この景色に包まれていると五感に訴えてくるものがあります。竹芝桟橋のほうからかすかに潮のかおりがあって海を感じ、音はなく大気の厚みを感じ時間が止まったかのようになる。頭は空っぽですが身体は感覚が冴えてきます。
ふと足元に目をやると、これはイヌフグリというのでしょうか、僕の好きな可憐な花が咲いていました。桜よりこれを見ると春を感じるのです。
思えば僕は五感を研ぎ澄まして仕事をしてきたので、このサボりの時間は貴重だったことにいま気づきました。オフィスに意味もなくだらだらいて仕事したふりしてたらイヌフグリは気づきませんね。
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