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ライヴ・イマジン祝祭管弦楽団演奏会

2017 MAY 8 18:18:46 pm by 東 賢太郎

みなさま、昨日は連休最終日にもかかわらずライヴ・イマジン祝祭管弦楽団演奏会に多数ご来場いただきましてありがとうございます。また指揮の田崎先生をはじめソリストの吉田さん、コンマスの前田さん、そしてオーケストラ楽員の方々におかれましては立派なハイドン、モーツァルトを聴かせていただいたこと、心より感謝申し上げます。演奏機会が多くはないハイドン98番、モーツァルトPC25番ですが、魅力をひとりでも多くの方に知っていただけたなら幸いです。

僕はあんまり演奏会をほめたことはなくて、別に辛口なわけではなくお世辞やお追従がないだけですが、オケに関するところ、昨日のは後半に向けてどんどん熱がはいってジュピターの終楽章で沸点に達する観がありました。どれも難曲であるうえに繰り返しも全部されて奏者のみなさん体力の限界に近づいており、そこであの終楽章というのだから正直のところ気がかりでしたが、火事場の**というのでしょうか、それがかえって一期一会の名演を生んだように思います。

打ち上げの席で、お世辞なくあれは良かったと申し上げた所、楽員の方々からどこが良かったのかと次々質問されました。どこがどうということではなく、指揮者の磁力とメンバーの気が高まってちょっと質の違うものになった。ああいうことはどこから来るともない相乗効果であって、人間の集団ではおきるもんで、でもしょっちゅうあるものではないというご説明しかできませんでしたが。それを引き出した田崎先生の音楽性、そして人間性あふれる包容力と奏者サイドを知り尽くした眼力にはさすがプロという言葉しかありません。

アマチュアの演奏を真剣に聞こうと思ったことがない僕のようなリスナーには、西村さんとのご縁で今回の演奏会の設営に関わらせていただいたことはすべてが勉強でした。僕が楽器をしないのは自分の耳が耐えられないからで、うまい人に弾いてもらうしかないのです。ならばよりうまい方が良いという理屈になって、それには相応のお値段があってといういわば資本主義原理で演奏というものをとらえていましたが、それは大きな間違いであったのです。アマであっても、もちろん一定の技術水準をクリアできればですが、ルーティーンでつまらない時のベルリン・フィルやシカゴ響なんかよりよっぽどインパクトのある演奏ができるということを学びました。聴く者の感動というものは、不思議な形をしているのです。

 

 

 

 

 

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