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日: 2017年5月12日

ネコ三昧のいちにち(愛媛県・青島探訪記)

2017 MAY 12 19:19:24 pm by 東 賢太郎

GWの5月4~6日に愛媛県は松山へ行ってきました。


松山といってもそこは足場で、目的は「猫の島」である青島(地図のマークの位置)に渡航して、僕のオンラインTV会社「ネクサス」のための動画撮影です。機材はゴープロを持ち込みました。舟の出るあたりに宿がないのでやむなく松山泊となったのです。

 

 

青島は島民16人にネコ100匹という猫好きの聖地であり、世界のマニア垂涎の島なのであります。ところが大問題があって、名が轟いているわりに宿泊施設がなく日帰りしなくてはならない。便は一日2往復の34人乗り定期船しかなく、もともと島民の日々の足としての船だから帰りの便の空席数しか乗せてくれません。それが何人かというのは、出港する伊予長浜の船着き場にその朝に行ってみないとまったくわからないのです。出港は朝8時です。苦労して早朝から並んでもごめんなさいというのがあり、かなり勇気と情熱がないといけません。


到着日は松山城天守閣に登り、夕食後に道後温泉本館へ。僕は坊ちゃんが好きでここは一度来ていますが、GWとあって入場は延々長蛇の列で風呂は芋を洗うが如し。とても湯船で落ち着けたもんじゃないが、やっぱりこの風情(右)は捨てがたいものがありますね。

道後プリンスホテルはサービスも風呂も良かった。ただ「明朝に青島へ行きたいが」と尋ねると想定外の客であったのかフロントが絶句し、そこの人は誰も行ったこともなく、しばしお待ちをとさんざん事情を調べてくれてタクシーを5時に呼んでもらうことにあいなったのです。朝8時のに乗れないとアウトですが、6時に着けば大丈夫だろうという読みでそうなったのでした。

朝焼けの港に浮かぶ定期船

午前4時に起床。ホテルが気を利かして用意してくれた兵糧(おにぎり、水、菓子)を積み込んで出発。船着き場に予定通り5:55に着いたのです。ところが楽勝と思ったらとんでもない。もう15,6人が並んでいるではないか。先頭の人は4時ごろ来たらしい。これは参った。結局我々のあとに2,30人が並び、我々の後ろ6人目で非情のカットとなりました。

 

やれやれだ。30分ぐらいで青島に。TVで見た猫の大群のお出迎えはなし。最初にいたのはこんなやつ。ぞろぞろ上陸する客人を見渡すとカップルやカメラ片手の若者ばかり、僕はぶっちぎりの最年長である。なんやけったいなおっちゃんおるなという目線であったが、みんな猫好き。性格もネコであり干渉はしない。自分の世界に入ります。

 

ここから始まった8時間のネコ三昧はまさに至福の時でありました。

 


 

どんどん寄ってくる。まずは客も猫も「エサやり場」に集合するのです。そこはこういうことになる。TVでおなじみの光景だ。人間のエサはない。宿屋、食堂、コンビニ、自販機、いっさいなし。こっちも腹がへった。

 

 

 


 

おう、おっちゃん、おっちゃん、ここはヒト禁止やで、それ早いとこワシによこさんかい。

 

 

 

 

 

生活にまるで家具みたいにネコがとけこむ。一匹一匹の表情もいいが、それがまた猫好きにはたまらない魅力であります。

 

 

 

 

 

 

 

村を探検して回り、ひと遊びすると、ほどなく日が高くなる。ちょっと暑い。ネコも暑い。

 

 

 

さすがに早起きがこたえ、奥の民家が喫茶室になっていたので畳にごろりと寝かせてもらう。あっという間に寝入ってしまい、気がついたら2時間いびきをかいて熟睡していたようだ。いい時間が流れてる。


 

ネコがいなくたって美しい島であります。


 

 

 

 

午後の部。猫を従えてふたたび出陣する。

 

 

 

 


武器はこれ、トンボである。これ1本あればすべてのネコを自在に操ることができる。これの弱点は、へましてつかまると食いちぎられてオシャカになること。だからサドンデスの緊迫した戦いとなるのがいいのである。ちなみに階段を下りてついてくるのはドキンちゃんとみんなが呼んでいた島の人気者だ。もちろんトンボを狙っている。

 

 

ドキンちゃん

 

 

若いから敏捷なうえ好奇心に富み、丘のてっぺんまで一匹だけついてきた。あっぱれだ。

 

 

 


 

 

ふりかえればこうなっている。ネコはエサをくれる人と遊んでくれる人を見ぬくのである。

 

 

 

 


草むらで5匹を相手に戦う。一瞬のすきも許されない、すごい、獲物を襲撃するメスライオンの群れだ。ぎりぎりまでじらして飛びつかせるがつかまらない。ネコはそれがたまらない。こっちもたまらない。

 

猫おじさんの技に驚いたカップルが・・すごいですね・・・うん、まあベテランだからね・・・それでぞろぞろついてくるんですね、いいなあ・・・そう、エサがおわっちまえばね、あとは遊ぶ人の独り占めになるんだよ。

トンボ1本あげてもよかったが、持ってきたのは3本でこれが最後だごめんね。さっきも、ちょっとぽっちゃりの白猫が鈴つけててさ、飼い猫だってなめてたら電光石火のパンチでばしっといかれちまったの。ここの猫は速い、油断ならないね。

 

 

 

運動神経と好奇心においてドキンちゃんと双璧をなす俊英がこれ。名前は知らない。

 

 

 

 


 

ほのぼのして好きなのはこれだ。

 

 

 

 

 

 

 

どこへ行っても、ネコには大人気になってしまう。テレパシーで通じてるとしか思えない。

 

 

 

 

 

お別れに撮った一枚。ありがとう、すばらしい一日でした。

 

 

 

さてどんな作品に仕上がるか。この日は電車で松山に午後7時ごろ着いて、6日は道後公園湯築城跡などを取材して夕方の便で東京に帰りました。コンサートの前日でしたが猫たちのおかげで存分に英気が養えました。

 

 

西表島(いりおもてじま)紀行

屋久島探訪記(序)

どうして猫が好きなの?

 

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