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若者のための政治用語辞典

2017 SEP 30 0:00:40 am by 東 賢太郎

「すのまた城」

豊臣秀吉が一夜にして完成した希望の城。すぐ使われなくなった。

 

「名を捨てて実をとる」

捨てる名がまだあるという印象操作。何も捨てずにウソをつくの意味である

 

「アウフヘーベン」

持参金を差し出して対等合併を偽装するという意味のドイツ語

 

「リベラル派は排除する」

バリバリの保守宣言をされた蓮舫さんいらっしゃいの意味

 

「先に離党していった人の股をくぐる気はまったくない」

後に離党した人の股なら喜んでくぐろうじゃないかという意思表示

 

「総理経験者はだめよ」

私が総理だからですわの意味。都政は投げ出すわの意味でもある。

 

「当選ファーストの党」

「日本野合の会」とも。もう北朝鮮のミサイルに頼れない官邸の攻撃用語。

 

「保守二大政党」

リベラル=反日って国際的に見て変だからやめようね、踏み絵で落ちた人はわかりやすく「大日本反日党」を作ってねという意味。「新党サウスポー」でもいい。先祖返りの「社会党」、はたまた懐かしい「民主党」もありだ。全部おんなじだが。

 

「パンドラの箱」

男ばかりだった世界でパンドラは女性第一号である。神に「開けてはだめ」と持たされた箱をこらえきれずに開けてしまうと、ありとあらゆる厄災が出て世の中が滅茶苦茶になる。希望も入っていたが、結局最後まで箱の底に残って出てこなかった。

 

「シビリアンコントロール」

軍に政治への干渉をさせず政治家(文民)を通して国民が統制する仕組み。文民統治ともいう。「政治が目的であって戦争は手段である」とするクラウゼヴィッツの「戦争論」が原型。「新聞の売り上げ部数が目的であって野球は手段である」などと援用される。ハーバード大学のサミュエル・P・ハンティントン教授は「文民の軍隊への影響力が強すぎると軍隊の専門的な能力を低下させる」と指摘しているがこの指摘は文民がハイヒールを履いて指揮したり、新聞を売るために勝てと試合前に檄を飛ばしたり新聞社の人事異動で野球の監督を任命したりすることで具現化される。前者による軍隊の能力低下は危惧の段階だが、後者はすでに顕著に具現化している。

読売巨人軍のシビリアンコントロール

 

「三都物語」

チャールズ・ディケンズの二都物語は「ロンドンとパリ」だから確かに二都だが東京・名古屋・大阪は一都じゃないか、おかしいだろ?と大阪都構想を画策するスパイ映画(主演男優・松井一郎)。『プリンセス・トヨトミ』に出るわと主演女優の小池百合子が中途でキャンセルし不発に終わる。

 

「実質経済成長率」

名目経済成長率からデフレーターを引いた数字。デフレーターがマイナスだとデフレであり「名目<実質」となる。こうなると物価が下がって賃金も下がり失業も増えるので世界の中央銀行が恐れる。恐れないのは「安倍政権の成長率<民主党政権の成長率」だったというトリックに使えて国民を騙せると思っている旧民主党出身者だけである。

 

「一都物語」

小池百合子が大村秀章を食って三都物語が二都物語になる計画が発覚し、身の危険を察知した大村は逃げる。松井一郎はおれはなんだったんだと怒り、結局『プリンセス・トヨトミ』出演はポーズだった小池百合子だけ残る「一都物語」でしたという大ドンデン返しのミステリー巨編。哀愁のエンディングで小池がつぶやく「そうよ、東京は都だもの」が有名。

 

「モリ・カケ問題」

客の注文がモリそば、カケそばに偏る傾向があると蕎麦屋が危機感をつのらせる問題。62%に達したというデータも出てきた。モリ・カケだけでは儲からないため「天ぷらそばの海老を大きくします」「鍋焼きうどんは正統派メニューだ」など水を向けるが「モリ・カケ隠し」と批判される。

 

「好景気の実感はない」

株高になってアベノミクスに追い風が吹くのを食い止めようという野合の衆の合言葉。野合の衆=烏合の衆とされる。「株高の実感はある」と言っているわけだが好景気と株高の関係は実は誰もわかっていない。「株高⇒追い風⇒安倍が儲かる」=「風が吹けば桶屋が儲かる」=「やばい」が彼らのロジックである。

 

「ピンチはチャンス」

「チャンスはピンチ」ともいう。ピンチをチャンスと言わざるを得ない自分はピンチであるというトートロジー。浮気がばれた女性国会議員の自虐的表現によく使われる。

 

「踏み絵」

お調子者、なりすまし者を選別する効果的なシステム。日和見で主君を裏切る者がこれを用いて同類を集めるために多用される。

 

「リセット」

初めの状態にセットしなおすこと。初期設定化ともいう。初期設定がどうだったかわからない場合はそれをデフォルトとは呼ばずカオスという用語を用いるのが一般的である。「リセットします」は算盤(そろばん)では「ご破算で願いましては」というが、カオスになる場合は破産を伴うリスクもありトップとのツーショット撮影料3万円を徴収するなどの工夫も必要である。

 

 

 

逐次追加します。

 

 

(付録・こちらへどうぞ)

新党「おれの生活が第一」

新党「ねこの生活が第一」

日本の財政事情と若者の未来について

努力は成功の母ではない

 

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Categories:政治に思うこと

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