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語学コンプレックス

2017 DEC 9 14:14:31 pm by 東 賢太郎

僕は語学コンプレックスがあって英語はMBAとしては劣ると思う。ドイツ語圏に5年、香港に2年半働いたがどっちの言葉もだめだ。外国語をしゃべるというのは物まねに近いのであって、日本語が上手い外人は身振り手振りも日本人風になるように、米語は米国人みたいにならないとうまくしゃべれない。日本男児がそんなのはみっともなくてできない。外国人になりたいと思わないからだめだと慰めている。

ところが先日、「英語はできますが中国語の方が得意です。アラビア語もインドネシア語もフィリピン語も韓国語もできます」という女性がいて驚いた。それも外語大などの出でなく専門職であるご本業は関係なく、たんに余技だ。韓国など僕は何十回行ったことか、でもひとことも覚えないのは見事なものだ。女性の方が語学は強い気もするし小池百合子のアラビア語もそうだが、自分に完全欠落した能力だからシンプルに尊敬の念をもってしまう。

要は語学は関心がない。もし1か国語だけやらんと殺すとなればラテン語であろう。欧州語の文法原理としてなんとか原理主義的関心ぐらいはもてそうだし、しゃべる人はいないから物まねは不要だ。仕方なく英語はしゃべるが、世界のどこでも通じるからコミュニケーションの符合、記号と考えている。良い発音でなど考えたこともなく、通じればいいモールス信号みたいなものだ。信号を2種類覚えようというのはナンセンスに思える。

その信号を歌うオペラというのは困ったものだ。しかし日本語を歌ったって良く聞き取れないし、音楽がつまらないのに筋だけでも楽しもうなんてことはあり得ない。「筋はどーでもいいんです。人の作ったもんは興味ない。音は人が作っても周波数だから数字でしょ。神様の作ったもんは数字になるの。僕はそれしか興味ないんです」と言って変な人だと思われたろうが、現に好きなオペラさえピアノ譜は読んでもリブレットをちゃんと読んだことは一度もない。

いい文学や映画というものも、それが言葉で表されてはいるものの、なにか見えない神の数字の調和、バランスがバックにあって感情を動かすのではないかと思っている。作曲と同じく作家や監督が天からすくいとったもの。それができるかどうかが感性でありセンスだと思う。猫がキャットかシャかというのが語学の話であるが、同じものに名前がいくつもあるなんて神様はそんな美的センスのないことはしない。

 

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