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ぶっ飛んでるぜシリコンバレー

2018 JAN 29 1:01:08 am by 東 賢太郎

シリコンバレーに現地3泊で行ってきた。実は一昨年に米国に26年住むSMCメンバーの安岡からUCサンタバーバラ校・中村修二教授が紫色の発光ダイオードを発明して起業しているときいた時は嘘だろうと思った。なぜなら彼は青色で2014年にノーベル物理学賞を受賞したのだ、自分の業績を自分で否定するようなことはしないだろうと思ったからだ。

彼は米国で講演すると300万円というバフェットなみの人だが、しかし、名声に胡坐をかくような人ではなかったということが徐々にわかってきた。ノーベル賞はどこ吹く風で常に前進前進の知的バイタリティーあふれる人だ。青色発光ダイオードは白色LEDをつくるための大発明ではあったが、実は欠陥がある。青色で出す白色光にはバイオレット(紫色)が欠落しているのだ。その欠陥を青を強く出すことで補正しているのだが青色は目の健康に悪い。もう生産してるのだから投資回収したいし訴訟を避けたい業界は口を閉ざすしかないだろうが、実に悪い。データがある。メラトニン分泌を抑制して夜眠れなくなるし、子供の目の発育を阻害して近視の子が増える。

ブルーカットの眼鏡が売れており、あのアップルがiPhone(iOS9.3以降)「Night Shift」(夜間モード)を装備したのがその確たる証拠である。青色は癌発症リスクがあるという学説もあり、デンマークでついに癌患者が勝訴という注目すべき判例が出た。しかし、中村氏の新発明である紫色LEDを使えばブルーが「悪さ」しない自然光が作れてしまう。太陽光にはもちろん紫が入っているからそれがお天道様のスペクトルなのであり、当然ながら目の健康に良く、発癌リスクはなく、白色、赤色が自然のままきれいに出て睡眠障害もない。人類は猿の時代から何百万年もその光を浴びて生きてきたのだ。

しかも紫には殺菌力がある。大腸菌O157も腸炎ビブリオ菌もインフルエンザウイルスも、2mの距離で一定時間「紫色LED」の白色照明をつけておけば死んでしまう。だから病院の院内感染防止やスーパーの生鮮食品や家庭の台所の衛生管理が容易にできるのである。現在の青色による白色光を健康被害を我慢して使うか?中国では12歳の子供の近視率がこの10年で急増しており、お手軽・お安さだけで現状が続くか?かようなデータを見て論文も読んでみて、直感的に世界の青色LEDは紫に置き換わる、大革命が起きると確信したから今がある。

東芝の専務だった僕の親戚は理科大・清華大(中国)の教授だが中村教授と同じ応用物理学会のフェローでどちらも半導体技術者だ。知り合いだそうで、そういう見えないご縁もあったようだ。教授の会社の名前はSoraa(ソラー)で僕のほうはSonar(ソナー)であって米国人幹部とはなんとなくブラザーということになっている。ソナーは優良な投資案件を探す探知機のつもりだが安岡のおかげで最高の投資対象が見つかったし、それに加えて、中村教授も米国人幹部も僕らソナーに全幅の信頼をおいて下さり様々な金融アドバイスに関して敬意を持ってその通りに対応して下さっているのがわかる。大変に光栄なことと感謝している。

ソラーは現段階ではベンチャー企業だ。資金が必要である。そこは僕がサポートすれば数百億円は集まる。そうして最後は圧勝していただこうと考えている。紫を作れるのは世界に4社しかないが中村方式はコスト効率で圧倒的に優位であり、その特許・知財戦略はオバマ大統領に表彰されたことのある俊英がやっていて誰も模倣できない。だからファイナンスさえ途切れなければ負けるはずがない。従って早めに乗ってくれた投資家は報われると考えるのである。もちろんインベストメントバンクであるソナーも半端でなく投資する。ご一緒にリスクを取る。当然だ、こんなに心が沸き立つ案件に人生何度めぐり合えようか。

世界を変える最先端技術はサンフランシスコの南西、スタンフォード大学の近隣のシリコンバレーにある。アップル、インテル、ヒューレット・パッカード、Google、Facebook、Yahoo、シスコシステムズ、オラクル、eBay、テスラは全部ここで誕生してここに本社がある。それらはみな当初は海の物とも山の物ともつかぬ会社だったが世界を席巻している。その基本は「ぶっ飛んだ発想と技術」なのだ。ぶっ飛んだ人が保守本流にはなりにくい風土の日本では育ちにくい。

日本の異常な特質だが、柔軟であるべき機関投資家運用者の頭の固さは恐るべしだ。個人投資家の方がずっとましだ。国債を買うのが仕事みたいな状態で20年も来てるのだから脳が壊死してる。米国金利が反転したら全員失業だろう。トランプの法人減税のインパクトは誰もわかってないし、僕もメキシコの壁以上にほら話と思ってたがやっちまったあのおっさん、CNNはいまだにビジネスマンだ不動産屋だとやってたが、そういう馬鹿な奴には永遠にわからない。きれいごとで投資業界に入ったのもおんなじ、まあ日本の場合エリートは来ないけども。

中村教授は本が出るほど米国で著名人である

 

ぶっ飛んだとは、常識など屁とも思わないということである。自分が正しいと思うことだけを信じて、そして何より大事なのは、御託だけ並べるんじゃなくて「やる」ということだ。中村教授はまさにそうしてノーベル物理学賞を取っている生きた見本だ。僕もおとなしく日本の大企業でちんまりと働いてればよかったんだろうし親父はそれを望んだが、自分が信じることはやればやるほど日本の常識と違うのだから仕方ない。そんな会社の奴隷みたいな人生はまっぴらごめん。米国に留学したからだと思っていたがもともと変わった日本人だったんだろうとここへ来てつとに感じるようになった。

中村教授は日本人離れした発想と行動力と速度の人だ。話しっぷりも食いっぷりもぶっ飛んでる。最高だ、学年同期だし話していて楽しくて仕方ない。裁判があって米国の教授ポストに三顧の礼で招かれたのは実は天啓、僥倖であって、そういうことでもなければ日本の閉鎖環境でもがいていたろうしソラーの起業などとうてい無理だったろう。その後は水を得た魚である。会社幹部は中村研究室選りすぐりの秀才ぞろいで200人近い社員の半分以上が物理やエンジニアリングのPhD(博士)だが、どうしてどうして酔っぱらうとみんないいやつである。ブルーは終わりだ、バイオレットの時代だ。「ブルーライト横浜」じゃねえぞ「セクシャルバイオレットNo1」だ!で平気で盛り上がってしまう。

シリコンバレーのベンチャーキャピタルの「神様」「ドン」、泣く子も黙るヴィノッド・コスラー氏もソラーの大株主でわざわざ我々のディナーに来てくれた。それがいかに物凄い事かは業界の人でないとわからないだろうが、あのサン・マイクロシステムズの創業者なのに会社の株はオラクルに売って投資家になってしまって、5000億円ぐらい持っていて成功率は抜群に高いというイチローみたいな人だ。インド系で静かにしゃべっていても強烈なオーラがあり僕はどことなく心で通じあうものがある。彼が投資しているだけでも中村教授、ソラー社のポテンシャルがお分かりいただけるだろう。

今回は投資家をお連れして25,26日と日中にみっちり会議をしたが大変実りの大きい訪米になった。25日の朝のことだ、教授の会社のあるフリーモントまでミニバスで向かう途中に、以前日本で見てブログにも「後光」と書いた写真みたいな光景が前方に現れた。これは唸った。僕は楽天家だ、吉兆と解釈するしかない。

 

帰国する土曜日はツインピークから市内を一望し、咸臨丸の碑を見てから絶景のゴールデンゲートブリッジを渡ってサウサリート ( Sausalito ) へ。どこかコート・ダ・ジュールを思わせる。みなボート、ヨットを持っていてシリコンバレーで大金持ちになってこっちへ住むんだろう。1か月ぐらいはいてみたい優雅な所だ。

 

著名なレストランのザ・スピンネーカー(上)は誠に素晴らしい。僕はアメリカで一番うまい食い物はハンバーガーだと思ってるので、無粋ではあるが皆様にはこれをお楽しみいただいた。200gあろうかという肉は最高だ。

今回は本当に面白かった。帰宅したばかりだが興奮冷めやらぬ。オペラハウスもサンフランシスコ交響楽団もあるし、僕はここで死にかけたこともあるしそれもご縁だ、なんかぶっ飛んだ人に囲まれてシリコンバレーに棲みつきたくなってきた。ソナーはここから情報だけでなく感性の刺激をいただいて、格段にパワーアップした重量級の会社になるだろう。

ソナー・メンバーズ・クラブのHPは http://sonarmc.com/wordpress/ をクリックして下さい。

 

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