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静岡の狐につままれた一日

2019 SEP 5 2:02:10 am by 東 賢太郎

静岡駅から海岸線を三保の松原へ向けて走ってもらう。「登呂の遺跡ってここにあったのか!」とは日本人としてかなり恥ずかしい。日本初のサウナもあるらしい。あべかわ餅が安倍川だと初めて知った。久能街道を清水に向かうとイチゴ農園がずらっと並び、家康の墓のある久能山東照宮が左手に見えてくる。彼は鯛の天ぷらにあたって亡くなったという説もあるが、遺言によって翌日にここに葬られた。駿河湾は沖に出ると水深2,500メートルもあって日本一深く、二番目は富山湾だ。だから波に持っていかれると命が危険で、こんなに平坦な海岸線が長いのに遊泳スポットが数か所しかない。深海魚まで取れるし清水港にあがるマグロとカツオはいける。以上、タクシー運転手さんの受け売りだ。

富士山世界文化遺産に入った三保の松原を一度ぐらいは観ておこうと思った。お客様を訪問した帰り、つかの間の寄り道だ。

運転手さんに「昨日ご案内したかたはそのために泊ったのに富士山みえなくて、お客さんついてますね」と持ち上げられたが、こっちから夕陽があたると赤富士になるとは合点がいったが、なんとなく雪をかぶってないと浮世絵っぽくなくてしっくりこない。

羽衣伝説のロマンに浸っていると、いつの間にか周囲はバスでやってきた一群のけたたましい中国語に取り囲まれている。京都と銀座だけじゃないんだ、そういえば富士山はかの国で一番人気だったっけ。清水港にクルーズ船が立ち寄るルートができて外国人はさらに多くなっているそうだ。

それなのに日本人の僕は三保の松原も静岡駅に降り立ったのもこれが人生初めてというありさまだ。これも無知なことにひかり号で東京から1時間ちょいであり、ここから通勤する人もいる。生涯賃金はたいても小さな家しか住めない東京を考えると、ここに家を建てるのはおおいにありだ。

帰りの新幹線を予約してもらってたが、静岡駅に戻ってその事実に気がついた。道草が過ぎてあきらめていたというわけですらなかったが、なんとなんと予約があったひかりの出発が数分遅れていて、あたかも乗るぞと全力で駆けつけたかの如く飛び込みセーフでたまたま乗れてしまった。狐につままれた気分の一日であった。

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