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アメリカの民主主義がこれでいいのか?

2020 NOV 7 16:16:41 pm by 東 賢太郎

最後の最後に大統領はハワイ州の勝敗で決まるとしよう。ハワイは民主党だがトランプが急遽ホノルルへ飛んで見事なフラダンスを披露して逆転してしまう。

大統領はダンスで決まることになる。

問い

いかにも全国民で決めたように見えるが、最後の1票で決まる可能性は常にあり、それがサンダース支持の社会主義者であってもQアノンのならず者のお兄ちゃんであっても、それがアメリカの良識であり正義であることになる。これ、おかしくないか。

答え

いや、「である」とは言わんが「だったことにしとこうよ」というものではある。民主主義は不完全だが他のどれよりベターなのだ。

問い

じゃあ「フラダンスがアメリカの良識であり正義だったことにしとこうよ」でもいいんだな。

答え

きみ、最後の票を問題にするのは論点すり替えだぞ、その1秒前の票でも最初の1票でも重さは同じだろう。だからこその多数決なのだよ。

問い

ほー、いつの時点の多数だ。人間は明日になれば気が変わるかもしれないし死んでいる人もいるよ。

答え

だから投票期日がある。その時点での数だ、これは問答無用の決めごとだ。

問い

最後の1票が社会主義かならず者かフラダンスかは問わない代わりに、「何時何分何秒でおしまい」は民主主義のための絶対の決めごとなのだね。

答え

そうだ。それなくして数える意味があるかね?

問い

なるほど、延長戦も後出しじゃんけんもなしなんだね?

答え

ない。「何時何分何秒でおしまい」でなくてもいいが、野球は9回で終わりが決めごとだ、27アウトの時点で点が多い方が勝ちだ。

問い

でも、仮にだが、9回裏にえらい時間がかかって逆転満塁サヨナラホームランがあちこちの球場で同時多発して、負けたほうの監督が「9回から飛ぶボールが使われた」と騒いだらどうするんだ。

答え

きみ、そんなことは千年に一度もないだろう?良識あるワタクシがなんでそんなくだらない質問に答えなきゃいかんのかね。まあいい。それはあり得ないのだ。ボールは審判が厳正に管理しているからだよ。

問い

でも「それを俺は信じないぞ。審判もグルかもしれないじゃないか。だからボールを見せろ、この試合は盗まれているぞ」と監督が夜を徹して食い下がったらどうするんだ。

答え

きみはよっぽどヒマ人とみえるな。それは1万年に一度もない話だ。まあ答えよう。ボールはホームチームが用意するから球場次第だ。プロ野球規則にそう書いてあるのだよ、何が問題なんだ。

問い

でも、どうもおかしいんだ、10万年に一度のことがおきてるんだ。いいかい、ワールドシリーズの最終戦だよ。国民がこれをどう説明するんだと騒ぎだしたらどうするんだ。

答え

おかしいのはきみだろう。おい、CNNを呼んでくれ、「往生際の悪い無法者が騒いでる」と全国に放映させるんだ。

 

まあ日本シリーズじゃあないしどっちでも結構だが事実を知りたい虫は騒ぐ。

 

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Categories:政治に思うこと

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