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五輪の意義は勝つことでなく開催することにある

2021 JUN 22 12:12:45 pm by 東 賢太郎

のっけから開催ありき。すべてはそこからの逆算。政界にニュースソースは持っていないが、種々の報道の断片を組み立てるとこのあたりが真相に近いのではないかと思う。そうであるなら菅さんお見事、恐るべしだ。

開催すれば大会期間中は検察が動けず、最大の疑獄事件になり得る1億5千万円の広島の件、および明日に分岐点を迎えるモリカケの深層の着火をとりあえずは封印できる。首相は安倍氏を守るバーターでAAAから総裁選の支持を取り付け最大派閥と幹事長をバックに続投できる。つまり延命のために死守すべきは五輪開催に尽きる。打った手は以下である。

①開催か中止かの二択議論になると負ける。そこで、メディアを使って「開催なら有観客か無観客か」の問いを加えた三択議論にすり替える。票は自然に分散する。その数字を「中止派は減った」と報道させ、開催ありきが前提になったかのような世論に誘導した。

②外圧の利用である。開催したいのはIOCだという世論を作り、批判の矛先をすり替えた。G7で開催支持と言われたかのように報道させ(メディアは放送枠のため忖度)、医学界を黙らせるためWHOにもお墨付きをもらうようIOCと手を回している。ワクチン接種の数字作りはIOC、G7、WHO向けである。

③国民にはワクチンの効能をアピールし副作用は細かく伝えない。大会の安心安全は化けの皮が剥がれてきたので国民の安心安全にすり替え、「緊急事態宣言なら無観客も十分あり得る」と発言した。譲歩に見えるがそうではない。「中止はないよ」のダメ押しであり、緊急事態宣言はマンボウで済ますので実は出ない。

④観客数は国内スポンサー問題。NBCの放映料だけが目当てのIOCには「おもてなし」程度の話だが、政府は外圧に使いたいので「期待している」と言ってもらっている。大風呂敷を広げて開催ゲットしたのでIOCには安心安全は当然と太鼓判を押している。それなのに人数問題は「5者協議」(橋本、丸川、小池、バッハ、パーソンズ)に振るのは変だなとIOCも気づいている。

⑤「5者協議」はコロナ感染爆発の最悪シナリオでのヘッジで、バッハ、パーソンズは責任取るはずがなく、橋本、丸川は大臣解任で終わり。全責任は主催者である小池に負わせる。小池は都議選の都民ファ見殺しで立場が悪くこれは効く。党首会談での「私は主催者ではない」発言はその布石。「感染爆発と五輪開催は因果関係が確認されない」と厚労省に発表させて逃げ、自身・AAAの政敵・小池を完全に潰せる。感染のシナリオが是でも非でも負けない絶妙なポジションをとっている。

五輪を舞台とした権力闘争競技はどの種目より楽しみだ。ブックメーカーでオッズが出るかもしれない。

菅総理の堅牢な要塞の盲点は「丸投げ」だ。五輪の意義は「オリンピック休戦」と橋本大臣はいうが、世界は休戦して開催国だけ “戦時” というジョーク状態。これほど国民が祝福しない大会では現場のモチベーションも上がらない。マニュアルにない難事を丸投げされそこかしこで責任逃れの「5者協議」状態になり「ポテンヒット → ランニングホームラン」が多発する(ウガンダ選手団の濃厚接触者判定すりぬけ事件がそれ)。丸投げの監視体制はザルでバブルは内部で崩壊、選手が罹患、競技停止、バブル外で監視なしの五輪貴族、報道官関係者が週刊誌の餌食になる。こうなってしまうとその先は闇となろう。

僕はスポーツ愛好家だ。選手に迷惑をかけたくはない。しかし、日本国が法治国家であり、罪刑法定主義が遵守、貫徹される重大さに勝るものはない。

(おまけ)

2018年3月の拙稿を再録しておく。

森友決裁文書改ざん問題の真相

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Categories:政治に思うこと, 新型コロナ・ウィルス, 若者に教えたいこと

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