番狂わせだったヤクルトとオリックス
2021 OCT 4 17:17:34 pm by 東 賢太郎

ことし3月27日の僕のセ・パ順位予想である(中島さんの記事にコメント)
①阪神②巨人③広島④中日⑤ヤクルト⑥DeNA
①ソフトバンク②楽天③ロッテ④西武⑤オリックス⑥日本ハム
現実はこうだ(10月4日現在)
①ヤクルト②阪神③巨人④中日⑤広島⑥DeNA
①オリックス②ロッテ③楽天④ソフトバンク⑤西武⑥日ハム
どっちも5位予想だったチームが首位、大・番狂わせだ。個人的にはロッテに勝って欲しいのだが、先日のオリックスとの直接対決の3連敗が痛い。特に2つ負けて落とせない3戦目、2点勝ち越してほっとした9回二死から守護神・益田直也が打たれたT-岡田の逆転3ランには降参だ。オリックスの強さは伊達じゃないのである。ソフトバンクの低迷も想定外だし楽天も戦力の割にぱっとしない。パリーグはあんまりわからないが中島さん、西室兄に聞きたい。
セ・リーグは昨年最下位ヤクルトの大躍進につきる。まずオスナ、サンタナだ。コロナで4月末に合流したが、オスナはもう初戦から嫌なのが出てきたなと思った。次いで塩見である。だいぶ前から僕は恐れていて、なんで巨人は廣岡をとったのか不思議だったが、やっぱり開花してしまった。センターで打率3割で本塁打12本で長打率4割で20盗塁してOPSは8割台、こんなのが1番にいて2番青木、3番山田、4番村上、5番オスナ。この打線の「圧」は半端じゃない。
先発投手は小川(8勝)、スアレス(5勝)、石川・高梨・サイスニード(各4勝)、原樹理(2勝)はいいとして、高卒4年目の高橋奎二(3勝)が出てきて7枚目。巨人のローテ投手・田口は中継ぎに降格である。ところがこれで終わりでない。今年初勝利をあげた高卒2年目の奥川が8勝していきなりエース格になり先発は8枚、さらに驚くのは19年に楽天をクビになった今野が中継ぎで何と7勝もしており、しかも、8回の男には昨年の最優秀中継ぎ投手・清水がいる。後半でいかに勝ち切ってきたかを物語ってる。
クローザーにマクガフ、石川と奪三振率10が2人、中継ぎも清水、今野、梅野が9~10と、投げるボールが大変強力で打てそうに見えない。三振を取ればいいというわけでないのは先発の話で、前に飛ばさせないということだから1点を争う後半の投手は取れるに越したことはない。奪三振率9とは1試合完投して平均して9奪三振という意味だが、9以上がこんなにいるのはヤクルトとソフトバンクしかない。名クローザーで飯を食った高津監督の手腕であること疑いないだろう。
カープは阪神に3連勝していい感じで戻った広島でヤクルトに3連敗。阪神ファンにお詫びしないといけない。問題は7,8回の中継ぎ投手だった。ケムナ、島内、コルニエル、いずれも150キロ出る才能は認めるが、そろって制球がだめである。極めて甘い。しかも、毎度毎度、高めに抜けた変化球を痛打されてるのにぜんぜん学習しない。矢崎もそうだ。どうしてカープはこういう1軍半ばかりになってしまったんだろう。本人もそうだが捕手もコーチも学習しないのか考え方の問題なのか。まあ、こっちも番狂わせだったカープのことは別稿にしよう。
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西牟呂 憲
10/4/2021 | 10:42 PM Permalink
何と言ってもホークスの不振が大きい。千賀・モイネロを欠いていた前半で勝負あったが、中島オーナーのコメントを待ちたい。
オリックスの投手陣が一斉に花を咲かせて大番狂わせを招いたのだろう。
楽天・マー君も大して勝てなかった。我がファイターズはマー君に限ってはいい勝負ができたのが不思議でならない。
太目だらけの西武部屋は四股が足りない。
そして何といってもパ・リーグをつまらなくしたA級戦犯は栗山監督である。今年の差配は初めから勝ちを狙っていない。唯一の朗報は中田をおっぽり出しただけ。来季の秘策はあるにはあるが、ここでは明かせないので別項に譲る。
中島龍之
10/6/2021 | 5:10 PM Permalink
東さん、オリックス、ヤクルトの現時点での首位は予想外でしたね。最後はどうなるかわかりませんが。パ・リーグについては、我がホークスの低迷がパ・リーグ混迷の一番の原因でしょう。ホークスは、千賀がスタート不在、出て来た第1戦で負傷し復活は後半戦だったのが痛かったです。他の東浜、和田、武田も故障、不調で、開幕投手の石川も調子が出ず、先発陣総崩れのなかマルティネスだけが頑張っているというところです。最近は抑えの森、岩嵜が打たれて負け、千賀でも勝てずという戦いです。目下の敵の楽天と引き分けたのはラッキーでした。今後は楽天を狙いにするだけです。楽天は期待の田中マー君が負け越し、涌井も不調が大きかったです。新人の早川が頑張って今の位置にいるのでしょう。ロッテは小島、岩下が美馬、石川以上に頑張ってますね。予想外のオリックスは山本の活躍と若手宮城が勝数、防御率で山本を追いかけているのが原動力で、打者も杉本、紅林が吉田正を助けてますね。やはり、投手は2本柱、打線はキーマンと若手の躍進があるかというところでしょうか。ホークスで言うなら、投手に柱なし、打線、柳田はまずまずだが若手の躍進なし。というところです。
東 賢太郎
10/6/2021 | 11:36 PM Permalink
なるほど、両氏の見解の一致するところ、やはりホークスの低迷が原因なのですね。去年まではホークスと西武の2強という感じでしたが、その両方が不振になった間隙をぬってオリックスが一気に力をつけた感じでしょうか。
東 賢太郎
11/11/2021 | 4:59 PM Permalink
奥川君、CSファイナルの初戦で巨人を完封。素材も素晴らしいがここまで強いハートでのびのび投げさせたヤクルトの投手育成も見事だ。佐々岡も負けずに若手を伸ばしてほしい。
山本君、かんべんしてよ。ストレートは150で低めが伸びて制球も良し。加えてフォークとカーブで2段ギアチェンジ。こんなの誰も打てないよ。
中島龍之
11/12/2021 | 1:51 PM Permalink
ヤクルトの奥川投手が完封とは凄いですね。ここまで力をつけてくるとは思いませんでした。若手が育つチームは強いです。オリックスも宮城投手が躍進しましたが、世代交代の順調さが今年の結果を生みましたね。オリックス、ヤクルトの日本シリーズが楽しみです。