来年は野球がサッカーのあだ討ちだ
2022 DEC 31 0:00:05 am by 東 賢太郎

今年、いちばん感動したのがサッカーW杯だったのは意外でした。なにせサッカーはやったことないしルールだって危ない程度で、これまでもW杯はまあ期待せずに見ようかぐらいのイベントだったのです。とくに今年の日本国は何やらおかしかった。悪鬼が跋扈し、得もいえぬ邪気に覆われてました。そんな日本をほんとうに明るくしてくれ、国民がひとつになったことに感謝しかありません。
おかげで日本が負けてからもほとんど観戦してしまい、個人的にはクロアチアとモロッコを応援してました。クロアチアは日本の分まで頑張ってほしい。モロッコはランキングが日本と同じぐらいだということで。その2国が準決勝まで行って3位をかけて対決というのも熱くなりました。野球だけど僕も準決勝で負けて3位決定戦をやったことがあり、特に思い入れが盛り上がってしまいました。
どれか1ゲームというと準々決勝のオランダ・アルゼンチンですね。強烈でした。ラフプレー続出で煽り合い。まるで喧嘩でメッシがブチギレ、18枚もイエローカードを出した審判にまで制裁という凄まじさ。野球じゃそんなことはあり得ませんから、サッカーが見せてくれるスポーツのドロドロの真剣勝負の凄み、体当たりの醍醐味には圧倒されまくりましたね。
そんな野蛮な試合はいかんという声もあるようで、いかにも当世風、ポリコレ風です。僕はそんなものは糞くらえだ。スポーツはフェアであるべきだけどキレイごとで決着なんかつかない。国を代表して戦ってるんでね、ゴミ拾いだけ誉められても仕方ないんです。オランダもアルゼンチンも「国威」をかけて死力を尽くしました。男として見事です。
このゲーム、アルゼンチンがPK戦で4-3で勝ちましたが、凄いと思ったのはオランダのほうです。1点ビハインドの終了3分前、もうラストプレーかの瀬戸際の中で得たゴール正面のFK。直接行くと見せてゴロのパスで壁をぬいて世界を震撼させる同点ゴールを決めた。修羅場であれができる。日本にこのメンタルを持って欲しい。喧嘩はいかんですが、仮にそうなっても全員なぎ倒すぜぐらいのメンタルをです。
W杯が刺激になったんでしょうか、来年3月のWBCにダルビッシュ、大谷、セイヤが参加。メッシ、ネイマール、エムバぺがいる気分です。しかしアメリカも気運が高まってメジャーのトップクラスが来る。野球は7~8割がピッチャーで決まりますんで、いいのが出てきたらどんな打線でも打てません。逆に、絶対のエースを出しても人間だから投げてみないとわからない。
怖いのはダル、大谷、山本あたり、名前で出した先発がたった1球の失投をポカーンとホームランされ、アメリカは7,8,9回の投手が強力だから打線に焦りが出て、先発に打てそうで打てないのが来て凡打の山となり、1対0で負ける。これですね。今日はダメと見たらダルビッシュでも1回で替えないといけませんね。このメンバーでその采配は大変だけど、栗山監督ならやってくれるでしょう。楽しみです。
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