ルロイ・アンダーソン Plink, Plank, Plunk!
2024 DEC 31 2:02:28 am by 東 賢太郎
外国に行ってみたい。日本の中もろくに行ってない幼時からそう思っていたのは祖父が商社マンだったからで、当たり前の空気が家にありました。願っていると本当にそうなるものです。ただ証券会社は国際金融市場がある都市しか行かないのでロシア、インド、アフリカ、アラブは未踏、特に関心ある中央アジア、トルコ、ギリシャの奥地は行けてません。最後の方で香港に赴任して中国、東南アジア諸国でローカルな文化と食事にどっぷりはまり東洋の血を実感しました。もう行けるかどうかわからないのでこれからは音楽で楽しみたいと思います。
今年のルロイ・アンダーソンはPlink, Plank, Plunk! です。この曲も聞き覚えある方は多いでしょう。PlinkとPlunkは弦をポロンと鳴らすという意味で、真ん中のPlank(板)は不明ですが私見では中間部で奏者たちが楽器のボディをシュッと擦りますが弦楽器は木製なんで、弦-板-弦という語呂合わせじゃないでしょうか。全曲ピッチカートというとJ・シュトラウスのピッチカート・ポルカ、チャイコフスキー交響曲第4番の第3楽章(主部)が有名ですが、この曲はCbのバルトーク・ピッチカート(弦を引っ張って指板にパチンとぶつける)が出るかと思えばアドリブでホイッスルや拍手や靴音をいれたりと遊び心いっぱい。聴衆の手拍子もありでラデツキー行進曲のノリです。
はじめはスリランカのグスタフ・マーラー管弦楽団です。昔はセイロンと習いましたね。インド系のオーケストラはあんまりイメージがありません。
お次はギリシャのトラキア管弦楽団。ギリシャ神話のオルフェウス、ローマで反乱を起こしたスパルタクスはトラキア人です。
ウクライナのハルコウ第9子供音楽学院。2016年のビデオ。この子たちの無事を祈る。
セルビアのベオグラード弦楽合奏団。ここは8千年前からあるヨーロッパ最古の都市の一つ。速い。
最後は南米はボリビアのカメラータ・デル・オリエンテ。ノリが良いです。
これだけ人種も歴史も文化も違う国々をみんな笑顔にしてしまう。良い音楽を嗜んでいれば戦争なんておきないと思うのですが。
余談ですが、海外で親が送ってくれたビデオは貴重で、子供たちは毎日のようにこれで踊ってました。でも僕にはPlink, Plank, Plunk!に聞こえてたんです。明るい歌ですね、これも世界の子供を笑顔にするでしょうね。
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