『気』の存在について
2014 JAN 15 13:13:22 pm by 神山 道元
最近SMCのメンバー数名と会食した時に、私の専門である『気』についての質問がありました。とにかく効くのは分る、しかし電気の流なり電磁派が測定されるなりすればもっと納得がいくが、という内容です。
拙著ー『気』の医学で全ての病気を治す 屠 文毅(講談社)ーに詳しく書きましたが、私も物理学科の出身ですので、何かのエネルギーが観測されればと思い、山梨大学等での実験にチャレンジもしましたが結果は思わしくありませんでした。
中国本土において、近代西洋医学の導入が遅れた理由の一つに、東洋医学で十分効くことが挙げられます。実際、骨折といった外科的疾患には新しければ新しいほど技術も器具も向上していますが、例えば歯痛・腹痛・頭痛といった体調の変化によってもたらされる内科的疾患については、民間で伝えられた療法で十分直すことができるため、必要とされなかったのです。
かつて、司馬遼太郎氏が台湾華僑の陳舜臣氏と中国を旅した際に麻酔無しの歯科治療を見てその効用に驚いています。
『気』については、昔の人は磁場のようなものを考えたようです。片方の極は夜空で動かない北極星を一つの極と考え、一方人間の頭のてっぺんのツボをもう一つの極としたエネルギーの流れを想像しました。これはなかなかいい線だと思います。ニュートリノの観測は続いていますし、今後の新しい発見が期待されています。別に北極星でなくてもいいですが宇宙からのエネルギーは想像するだけでもワクワクしませんか。