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偉大なるアメリカの競泳選手 ジェーソン・レザック

昨日は偶々某米国企業のセミナーに参加しておりまして、そこでサプライズゲストとして素晴らしい方のお話を生で聞かせて頂きました。その方の名前はジェーソン・レザック(敬称略)。アメリカが誇る競泳選手です。レザック曰く、目標は常に自分では不可能と思われる事を課すこと。自分一人の為と言うよりチームの為や他の人の為に頑張れば、その不可能が可能になる事を知ったと熱っぽく仰っていました。実際に彼の経歴を見ると、言っている事は本当だなと思わざるを得ません。

レザック選手が凄いのは先ず年齢。2008年の北京オリンピック時は32歳。世界最高峰のアメリカの水泳オリンピック選手に選ばれるだけでも不可能に近い年齢です。しかもダントツ最年長、マイケル・フェルプスは当時23歳でした。

彼の精神力が発揮され一番輝いたのは2008年の北京オリンピック男子100mx4  自由形リレーの決勝でアンカーを務めた時です。この北京オリンピックでは、マイケル・フェルプスが36年前にマーク・スピッツが成し遂げた1大会での金メダル7個獲得を、果たして破る事が出来るかどうかが大きな注目となっていました。個人競技の他にリレー2種目で金メダルを取らなければ、この偉業は達成出来ません。この偉大な記録達成の為にもレザックはリレーのアンカーとして勝たなければならないと思っていました。 しかしながら、100mx4自由形リレーの優勝候補はフランスチームで、アンカーは世界記録保持者のアラン・ベルナードと記録的にはアメリカが勝つのは粗無理と言われていました。決勝のレースで、順番がアンカーになった時は、下馬評通りフランスは体半分リードで1位、最初の50mでベルナードはリードを体一つ近くに広げ、そのまま圧勝かと思われた折り返しのターンでレザックは追い込みを掛けリードは縮まり、最後の10mはデッドヒートでタッチの差でレザックが1位を制しました。この時、レザックのタイムは100m 46.06秒、因みに当時の世界記録はベルナードが持っていた47.20秒です。結局アメリカチームの記録は世界新記録で、過去の記録を4秒も縮めると言う大偉業を果たしました。このレースは、あまりにも衝撃的な且つ劇的なもので、アメリカでは時々このレースのビデオが報じられます。レザックが言っていた様に、自分個人の為と言うよりチームメートの為、アメリカの為と思い泳いだ結果、過去最高、最速の泳ぎが出来たとの事で、正しく不可能を可能にしたのでした。

当時のビデオ(下に添付)を見ますと、マイケル・フェルプスの雄叫びが印象的です。個人競技で勝ってもこれ程興奮していなかった様に思えます。又、レザックは、決勝で泳いでいた時は殆どベルナードを見ていなかったし、横を向く事でタイムロスをしたくなかったと言っていました。泳いでいる時は、9歳の時に初めて地元の子供水泳大会で優勝し、両親や先生達に喜んで貰った事が思い出されたと言っていました。

因みに、この後の100x4メドレーリレーでもマイケル・フェルプスはバタフライで参加し、レザックは自由形でアンカーを務め、又も世界新記録を出して優勝し、これでマイケル・フェルプスの金メダルは8個となり新記録を達成しました。レザックの貢献無しでは成し得なかった偉業です。

2012年のロンドンオリンピックでもレザックは、100mx4自由形リレーのアンカーとして準決勝までは出場しましたが、決勝は当時絶好調のロクテがアンカーを務めました。皮肉な事に、2008年のリベンジさながらにフランスのアンカーがロクテを最後に抜き去り金メダルを獲得しました。アメリカ国内ではレザックが決勝でも出ていればとの声が出ていました。御年36歳。

私も雑念を払い、自我を抑制して、世の為人の為に頑張ればオリンピックに出られますでしょうか? 先程、久し振りに腕立て伏せをヒーヒー言いながらやりましたが、30回行きませんでした。どうやら次のリオのオリンピックは難しそうです。

 

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  1. 1/6/2013 | 2:29 PM Permalink

    安岡様、明けましておめでとうございます。今年も記事の投稿楽しみにしております。

    北京オリンピックでそんなドラマがあったのですね。知りませんでした。またSMCの記事で最初に動画を埋め込んでいただきありがとうございました。写真もいいけどこれからは動画も積極的に利用していきたいと思います。

    • 1/6/2013 | 3:21 PM Permalink

      甘田様、 明けましておめでとうございます。 未だお目に掛かっておりませんが、いつもSMCクラブにおんぶに抱っこ状態で大変お世話になっております。 今後ともご指導頂けましたら有難いです。 皆様のレベルの高さに合わせるのは不可能ですが、今日のコメントに書きました様に皆様のお陰で実力以上が出せる様になれたらと思っています。 取り敢えずは、腕立て30回をクリアします。

  2. 1/6/2013 | 2:45 PM Permalink

    動画のなかのカルミナ・ブラーナにノリノリになってしまいました

  3. 1/6/2013 | 3:28 PM Permalink

    福田様、 なるほど「カルミナ・ブラーノ」って言うのですね。 恥ずかしくて曲名を聞けなかったのですが、助かりました。 よく掛かる曲ですよね。 何だか急に自分が音楽の世界に入って行った気になりました。 ありがとうございます。 2013年は恥をかき捨ての年にしたいと思っております。 今後ともご迷惑をあまりお掛けしない範囲でご教示お願いします。

  4. 東 賢太郎

    1/6/2013 | 9:59 PM Permalink

    It’s done!! スポーツっていいね。箱根駅伝の日本体育大学に通じるアメリカ人の体育会魂を見せてもらいました。「自分一人の為と言うよりチームの為や他の人の為に頑張れば、その不可能が可能になる」いい言葉です。個人個人のささやかな目標でなくチームの大きな目標に向けてみんなで努力する、その方が個人個人も持てる以上の力が引き出されてしまう。まったくその通りだと思います。イチローが「ヤンキースはスター軍団なのにそういうチームでびっくりした。人生初めての経験だ。」と言ったそうです。強いわけです。ところで、フランスのリベンジも立派ですね。人間、負けたり失敗したりて「コノヤロー」と思っていることが凄いモチベーションになって、やっぱり持てる以上の力が出て大成功する、そういう人間ドラマもあります。安岡が動画を貼ってくれたのはイノーベションだ。とっても勉強になりました。