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NYのある就職状況

最近友人の一人から聞いた話には良い意味でかなり驚きました。それは、新卒の就職状況に関してですが、跛行色はあるもののかなり改善していると言うよりかなり強くなって来ている様に思える話です。

その友人は日本人の女性でNY近郊の州立大学の法科大学院を卒業したばかりで、その後直ぐにNY州の司法試験を受けました。本人曰く、今回はすべったかも知れないと言っていましたが、その後の話を聞いて仰天しました。実はその司法試験を受けたその日に1社(某資産運用会社)から仕事のオファーが来て当日中に受諾の返答が欲しいと言うメールが一通、他にウォール街でトップとされるインベストメントバンクから早々にアポイントメントを取って面接に来て欲しいと言う要請のメールが1通、そして米国弁護士業界では最大とも言われている弁護士事務所からも面接要請のメールが1通と都合3件もオファーが来たとの事です。本人は、何だか誰かに騙されているのではないかと言う位に驚いたそうです。 それもその筈です、彼女は日本生まれの日本人で英語はネイティブではありません。大学は、ハーバードやエールと言った様な全米トップの学校では無く、そこそこの州立大学です。確かに成績は良かった様で、法科大学院発行のLaw Reviewの編集員としては日本人初だったと言う事はあります。又、夏休み期間中は、SECやFINRAに研修生として働いていたと言う実績があります。しかし、今回声を掛けて来た3社は何れもトップ中のトップの企業ばかりで、通常ならハーバードやエールの法科大学院のトップの人間達が競って入るところです。因みに、上記の法律事務所のシカゴ・オフィスでは嘗てハーバードの法科大学院生だったオバマ大統領やミッシェル・オバマが研修生として働いていた所らしいです。

結局、この友人は最初にオファーがあった資産運用会社からのオファーを受諾したものの、第一志望であった法律事務所との面接がトントン拍子で進み、ついに採用枠二つの内の一人として採用された為に、資産運用会社には礼を尽くしてお断りを入れたそうです。 当然、怒られると思ったそうですが「いつでも良いから気が変わったら声を掛けて欲しい」と言われたそうです。

本人もさる事ながら、私も最初は耳を疑いました。 私も長年ウォール街で働いておりましたが、この様な話は聞いた事がありません。現在のウォール街の人員採用はまだまだ低調だと思っておりました。しかしながら、一部の声ではかなり人員を切り過ぎたと言う行き過ぎ感を訴える人がいるのも確かです。

しかし、今回のケースは、本人が日本人でネイティブスピーカーでは無い、その上米国で働くにはビザのサポートをしなければならず、採用企業にとっては追加の負担になります。又、本人は超一流学校では無い、特にコネがある訳では無い(アメリカでは日本以上にコネが重視されます。大学に入るにもコネが非常に大事です)等々を考えますと、これは奇跡の様です。

裏を返せば、採用側は優秀な人材には飢えており貪欲に探している。必ずしもブランド校だけに拘らず本当に底力がありそうなタフな人間を欲している様な気が致しました。又、底辺にあるのはアメリカの景気が確実に良くなってきており、量的にも拡大しつつあり人手不足になってきているのは多分間違い無いであろうと思われます。先日ご紹介したアメリカの経済の復活の一端がタイミング良く私の友人の就職の時期に合致した事も要因の一つではないかとも思われます。

何れにしても嬉しい話で、このまま経済が復活し更に雇用が増えて欲しいものです。その好影響は必ず日本にも波及すると思い、期待したいところです。

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  1. 東 賢太郎

    9/24/2013 | 7:37 PM Permalink

    アメリカ経済が良くなることはアベノミクスの第3の矢に大きくプラスですね。期待したいところです。