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蛙鳴蝉噪(雑感)

以前にも書いたが、日本の領土は世界68位と決して広くはない。しかし領海と排他的経済水域を加えると日本は世界第9位だ。排他的経済水域とは、いわば、経済的な権益は日本のものだが、通行したければ自由にどうぞというエリアだ。9月の中国のストライキの原因とされた尖閣諸島は日本の領土で、東シナ海の魚釣島を始めとする無人の小島群である。海洋白書の記述に従って書くと、「1895年の本邦領土編入以来、日本が実効的支配を行ってきたが、1969年に国連アジア極東委員会(ECAFE)が、東シナ海大陸棚に莫大な石油埋蔵量が期待されると報告した翌年、中国により領有が主張された。同諸島は台湾によっても領有が主張されている」らしい。私の理解も概ね同じだ。しかし、中国から見るとやや風景が異なるようだ。

先日、富山県のある会社にお邪魔したときに見せていただいた下の地図では、日本列島が日本海を内海として、韓国、北朝鮮、ロシアをブロックしている。ちなみに中国は日本海に港がない。その為、中国は北朝鮮から日本海に面した不凍港(冬でも海面が氷結しない港のことです)を、2005年から50年に亘り租借している(櫻井よし子氏「異形の大国中国」)らしい。

彼の国がどのような戦略かは分からない。だが、この地図を見るといかにも日本は中国にとって(地理的に)邪魔くさい。右上の線の間は台湾だ。尖閣諸島の魚釣島は、その台湾のわずかに左(東)だ。石垣島からもほぼ同距離にある。

台湾の右(西側)にいくと南シナ海。最近の中国は、ここでもやんちゃしているらしい。1974年には南ベトナムからパラセル諸島を支配したし95年にはフィリピンからミスチーフ礁を占拠するなど、南シナ海に着々と進出している。南シナ海は、マラッカ海峡にいたる重要なシーレーンだ。従来、フィリピン、マレーシア、ベトナムなどが微妙なバランスを保ってきていたが、中国が進出することによってバランスが崩れてきているらしい。日本海側は北朝鮮やロシア、韓国と対峙している。工作員が上陸しているかもしれないと警鐘をならす漁業関係者の方もいるらしい。この辺は第九管区、尖閣諸島は第11管区海上保安庁の管轄。特例公債法案が成立しなければ11月末前後には財源が枯渇する見込みらしい。国家公務員、とりわけ例外扱いされてきた自衛隊や海上保安庁の方々の給与の支払いが遅れるようなことにはならないでもらいたい。

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  1. 10/26/2012 | 2:44 PM Permalink

    古い人間の私は記事を読んで江戸時代の林子平を思い出しました。海防の必要性を説いた「海国兵談」。「およそ日本橋よりして欧羅巴に至るその間一水路のみ」という有名な言葉。島国にとって海防は国の最重大事のひとつですよね。

  2. 東 賢太郎

    10/26/2012 | 3:53 PM Permalink

    逆さ地図で見ると日本海は大きな湖にみえませんか?フビライ・ハーンが攻めたくなった気持ちがわかる気がします。いつも日本ばかりが侵略国家扱いされてますが、中国も立派に侵略行為をしています。2回とも失敗したというだけで。