蛙鳴蝉噪(北海道)
2013 JAN 15 23:23:47 pm by mtsuzaka
やっぱり北海道(といっても札幌のことだが)は寒い。「寒いですね」と、あいさつすると、「今日は氷点下6度だから、まだましなほう」と返された。積雪も多い。札幌から40km程度北の小さな町は、雪に埋もれていた。前の日は一晩で雪が1メートル程度積もったそうだ。JR駅のプラットフォームは乗客の歩く部分だけを除雪していた。 「雪がすごいですね」に対して、タクシーの運転手さんは、「今年も(積雪)記録更新かな~」とあきらめ顔。 白銀の世界ならぬ、朝から夕方まで灰色の世界だ。
この時期の道産子は傘など持ち歩かない。老若男女、皆雪の中を黙って下を向いて目的地に急ぐ。まつ毛のエクステに積もる雪だって、瞬きで解消だ。雪でぬれることなどない。風が強ければ、吹き飛ばしてくれるし、家に入る時に、手で払えばコートについた猫の毛程度は一緒にとってくれる。
除雪車が通る前、朝5時頃から自宅前の雪をよける(雪かきというが)。ご近所の方々も一緒に除雪する。夜は仕事から戻られてからも、雪をよけるそうだ。それなりのお年の方も多い。私もあともう少しで仲間に入れていただけそうだ。家内からは、あまり張り切って除雪するなと釘を刺されたが、そんなことも言っていられない。
この時期、「雪がしんしんと降る」という表現がぴったりだ。英語のsilentlyでは、しっくりこない。
「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降り積む 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降り積む」
除雪の合間に、日が差してきた。灰色の世界が一転して青と白銀の世界に変わる。学生時代の冬は日本海側ですごした。毎日が雪か曇りで海も鉛色だった。 雪国の生活を離れて久しいが、日が差し込む瞬間は、それまでの灰色の世界を一転させる。私の原風景だ。しかし、友人は、その感覚を「年のせいだ」と、言う。ロマンのわからない奴だ。
Categories:未分類
甘田 豊隆
1/16/2013 | 11:32 AM Permalink
北海道には夏には何度も行ったけど冬の北海道はまだ経験がありません。本当の北海道を知るためにやはり一度冬に行ってみたいと思います。網走の流氷も見に行きたいです。昨夏泊った斜里町ウトロの民宿は夏より真冬の客の方が多いと言ってました。なんでも流氷の下にもぐってクリオネを観るツアーがあるそうなんです。寒そう。
東 賢太郎
1/16/2013 | 7:08 PM Permalink
新婚旅行が2月初旬の北海道でした。タクシー観光でした。北の湖関のご実家がなぜかコースに入っていて横綱のお父様にみかんをもらって喜んでいました(若かったんです)。スキーの雪道運転はよくしたのですが、北海道のタクシーの高速運転スキルには驚きました。