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蛙鳴蝉噪 65歳

2013 JUN 22 22:22:56 pm by mtsuzaka

鎌倉アジサイ  某財務大臣ほど詳しくないが、私も漫画は好きだ。さすがに、コミケに行ったり、マンガ週刊誌を買うことはないが、西岸良平氏の「鎌倉ものがたり」はお気に入りだ。その影響で二十年ぶりに、鎌倉にあじさいを見に行った。平日の月曜日とは思えないほど混雑していた。特にあじさい寺と呼ばれる明月院では、紫陽花と同じ数ほどの人の頭があった。長谷寺では、散策路への入場に45分待ち。小町通りは(年齢層を考えなければ)まるで竹下通りだ。鎌倉、紫陽花、古刹は、私より歳が上の年代の人達に人気のようだ。特に女性のグループが目立つが、ご夫婦で歩いておられる人も多い。失礼な言い方だが、皆さん元気がよい。格好もおしゃれだ。ノースフェイスのデイバッグに、ミラーレスと思われる一眼レフ。誰かに画像を送るのだろうか、最新のスマホで写真を撮る。

  世界保健機構(WHO)の2012年「World Health Statistics」によると、日本の総人口に占める60歳以上の割合は30%と世界で一番だ。10人に3人が60歳以上だ。月曜日なのに先輩達が多いのもうなずける。
  2011年度の家計調査年報を見ると、二人以上の世帯では60歳以上の世帯が全体の50%を占め、全体の貯蓄の65%を保有する。独身のお金持ちも多いだろうが、その人達を除いても、高齢者世帯には貯蓄が多く、実は負債も少ない。人数も多く、貯金もある。だから、60歳以上の世代は政治家にとっても、経済にとっても一大勢力だ。大手信託四社によると、祖父母から孫への「教育資金贈与信託」の残高は、早くも1000億円を突破したそうだ。

  1960年代、当時の男性の平均寿命は65.3歳、定年は55歳が主流だった。2009年は、平均寿命が79.59歳、定年は60歳だ。50年で、日本人の平均寿命は15歳も伸びた。そのせいか、今年の4月から「高年齢者が少なくとも年金受給開始年齢までは意欲と能力に応じて働き続けられる環境の整備を目的として」、改正高齢者雇用安定法が施行された。この改正は「定年の65歳引き上げを義務付けるものではありません」だが、既に多くの企業では希望者を65歳まで雇用する制度が出来上がりつつある。一方で、今年から年金支給開始年齢は段階的に引き上げられ、2025年度からは需給開始年齢が65歳になる。
  イギリスに住む私の友人は、かつて、「早く引退して南フランスに移住するのが夢」といっていた。先日届いたe-mailで、彼は見事にその夢を実現し、奥さま、二人の娘さんとフランスのプロバンスで悠々自適の生活を送っていることを知った。少なくとも、彼には、日本の多くの人のように65歳まで会社に勤める気は全く、ないだろう。

梅花はんぺん
  10年後の私といえば、60歳は過ぎているが、フランスへの移住もなければ、グアムのきれいな海もない。たまに行く鎌倉で買う「梅花はんぺん」でビールが関の山だ。
なぜか、すっきりしない。

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