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蛙鳴蝉噪(幸福度)

2013 JUL 1 18:18:52 pm by mtsuzaka

   OECDは毎年5月、36ヶ国のBetter Life Indexを公表している。今年で3年目だ。評価する項目は、住居、収入、雇用、コミュニティーなど11の大分類で、それぞれ2~4つの小項目で構成されている。主な大分類毎の上位と下位の国別ランキングだ。OECD1
http://www.oecdbetterlifeindex.org/
収入額や住居費などの基礎数値は、OECD統計、国連統計などを使用している。統計データにない数値は、ギャラップ社の世論調査データを使用している。
「Life Satisfaction(生活満足度)」は、現状の生活の満足度を表す指標として重要だ。幸福度を示す満足度「Life Satisfaction 」第一位は、スイスだ。物価は高いが、私も好きな国の一つだ。第二位のノルウェーでは甘エビがうまかった。日本に輸出しているそうだ。「住居環境」と「収入」でトップだった米国のLife Satisfactionは、14位だ。日本は36カ国中27位。「安全」では日本がダントツだ。しかし、「ワークライフバランス」は日本が下から3番目。日本人は31%の人が非常に長い時間働いていると答えている(週50時間以上)。この割合は、トルコの46%に次いで多い。「健康に関する自己申告」(Self-reported Health)は最下位だ。日本人は自分の健康状態が「非常に良い」、「良い」人はわずかに30%だ。これらのことからは、日本人は総じて所得は高く、教育も行き届いているが、非常に長い時間「働かせられ」ており、健康状態も良くないという見方がでてくる。一方メキシコは、データを見る限り、ランキング対象の36カ国の中では、相対的に恵まれていない。しかし、「Life Satisfaction(幸福度)」は、10位だ。日本は「良い国」なのに、36カ国の中では下位にランクされている。

    日本人の幸福度に関しては、平成20年度の「国民生活白書」が興味深い分析をしている。白書によると、先進国の幸福度(生活満足度)は若年層と高齢層で高い。しかし、日本はどうも特殊なようだ。幸福度を縦軸にして年齢を横軸にするとU字型のグラフとなるが、日本の場合はL字型になる。アメリカでは高齢期に入ると残りの人生を充実させようとして満足度が高まるのに対し、日本では高齢期の満足度が高くならない。
08sh0103050
http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/h20/01_honpen/html/08sh010301.html#131200
白書によると「熟年層に入るころには、自分の人生がある程度定まってくるので、人々は若い頃持っていた野心を実現することをあきらめざるを得ないから幸福度が下がる」。しかし、その後は、「後半の人生を楽しく充実させようと努力するから幸福度が高まるのではないか」としている。アメリカのグラフを見ると、35歳前後を底にして幸福度が増してゆく。日本では67歳から後の幸福度は、ほとんど増えていない。
日本にいる「青い鳥」は、若者がお好きなようだ。

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