蛙鳴蝉噪(ダイエット)
2013 SEP 29 19:19:08 pm by mtsuzaka
居酒屋話題のトップ3は、健康、年金、介護だ。 飲む時の話題として相応しいとは思えないが、それなりに酒はすすむ。 大抵は「血圧が高い」、「コレステロールの血中濃度が高い」、「太りすぎ」などの「不健康自慢」となり、最後は「飲み過ぎに気をつけよう」となる。 その頃はすでに、飲み過ぎでカロリー過多なんだが…。 もっとも、アルコールそのものが太る直接原因になるわけではないらしく、一緒に食べるものによるそうだ。 帰りにラーメンなどもっての他だ。
太りすぎの目安は、BMI(Body Mass Index )で表される。 25以上になると「肥満」だ。厚労省のデータでは、日本人の男性の29.5%が、「肥満」だ。20代は21%程度だが、30代は33%、40代で35%とピークをつける。
それでも、「高所得国」の中では日本は超優等生だ。WHOのデータによると、イギリスでは、67%の男性、57%の女性が「肥満」だ。米国では、「肥満」が男性で72%、女性では61%にまで達している。こうなると、BMI指数そのものの判定に疑いをもってしまうが、WHOも米国疾病予防センターも厚労省も、そのように公表しているのだから、無理に逆らうこともない。 なるほど彼の国で色々なダイエット食品やエクササイズが流行るのもうなずける。
一方、BMIが、18,5未満は「やせ」に分類される。日本の女性は、10,4%が「やせ」だ。イギリスの5.9%,アメリカの3.3%を大きく上回る。
厚労省のデータによると、20代の女性は、21.9%が「やせ」に分類されている。女性の「肥満」は、40歳を過ぎてから徐々に増加していく。それでも24~5%程度だ。
日本の女性には「やせ」が多い。 にも関わらず巷では、アメリカ同様、ダイエット関連用品がひんぱんに紹介される。
民間の調査会社によると、ダイエットを含む健康食品市場は1兆7,000億円。この市場は、「失われた20年」の間でも成長を続けてきた。
日本マクドナルドの全店年間店舗売り上げ高が5、500億円程度なので、いかに健康食品の市場規模が大きいか分かる。
ダイエットに最も関心が高い層は、「やせ」が20%もいる20代の女性達だ。 女性誌の見出しは「○○ダイエット」、「Xキログラム減量成功」。 CMもエクササイズのDVD,、美味しく食べてやせる食品、飲料系、トマトやトウガラシ、ミドリムシまでも大活躍だ。
最近は、「お腹回りダイエット」が流行りらしい。モデルの方々のウエストは大体58cm近辺。私の帽子のサイズだ。
でも、「国民健康・栄養調査平成23年度版」の「腹囲の分布」を見ると、調査対象の20代女性の腹囲は半分以上が65~75㎝に区分されている。
やせているより、多少腹囲があってメタボ気味のほうが、病気になりづらいとの研究発表もある。もっとも、ビリーズブートキャンプを不名誉除隊した私が、言っても説得力はないが。
Categories:未分類