蛙鳴蝉噪(Stand by me)
2013 NOV 16 21:21:08 pm by mtsuzaka
山手線の車内の広告が目に飛び込んできた。
「地域おこし協力隊 隊員募集 初山別村」。
北海道出身の方でも、あまり聞かない地名だろう。
国鉄の急行列車で札幌から4時間、日本海に面した道北の漁村だ。私はここで、「stand by me」時代を過ごした。
海辺のたき火で焼いたウニ、地元であがるタコやフグ、砂浜に寝ころんで夜通し釣りもした。田植えや稲刈りを手伝い、冬の地吹雪の中、学校に通った。
一枚のポスターが、無限の記憶を呼びおこす。なんでもないことが、宝物のように思える時代だ。
国鉄は、とっくの昔に廃線となり、人口は私がいた頃の半分だ。
マックもミスドもない(はずだ)。
だけど、美しい星空と空に続くドライブコースがある。オロロンラインと名付けられた日本海沿いの道路は北海道でもトップクラスのドライブコースだ。
「stand by me」時代の友人は、地域おこしに取り組んでいた。
その頃の面影を残す村長に最高のエールを贈りたい。
ちなみに、ポスターに書かれた「いたましい」は、もったいないの意味だ。
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江崎 淳一
4/29/2014 | 7:26 AM Permalink
いたましですよね。
観光客がいかない道北道東など特に大好きです。北海道は、観光地でないアクセスの悪いところほど、美しいと感じます。本州にない景色、ここは日本なの?自分は、中標津の郊外をウィスコンシンと斜里はアイダホと思い、ドライブします。