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明日、8月7日から旧暦の「秋」が始まります。

新暦にすっかり慣らされてしまった私たちの感覚ですと、まだまだ暑い夏が真っ盛りという風情ですが、今年の旧暦の上では、本日8月6日を以て、夏が終わり、明日8月7日から「秋」となります。

今年の旧暦の秋は次の3ヶ月となります。

旧暦7月(文月) 西洋暦8月7日から9月4日まで

旧暦8月(葉月) 西洋暦9月5日から10月4日まで

旧暦9月(長月) 西洋暦10月5日から11月2日まで

各月の名称の由来を調べてみますと、例えば9月、「夜が長い月」なので、長月となった説など、諸説入り乱れており、確固たる定説が無さそうですので、ここでは触れないでおきます。

 

旧暦7月について(今年は西洋暦8月7日から9月4日まで)

この月のメインイベントは何と入っても「七夕」です。新暦である西洋暦の7月7日は、例年、梅雨の真っ最中で(今年の関東以西では例外的に梅雨が明けてしまいましたが)、乙姫様と彦星様の年に一度の逢瀬も不可能です。

旧暦で見ますと今年の7月7日は、西洋暦の8月13日がその日に当たり、普通でしたら、梅雨はとっくに明けていて、雨が降ることはまずありません。

また、最近こそ温暖化の影響で、この時期になっても夜の暑苦しさが残ってはいますが、ひと昔前でしたら、旧暦7月になれば、夜間は過ごしやすい気温となり、夜空の星を眺めるのにも適していたように思います。

 

旧暦8月について(今年は西洋暦9月5日から10月4日まで)

「暑さ、寒さも彼岸まで」と良く言われるように、秋分の日が必ず旧暦では、この8月に入ります。(秋を2つに分ける日とは、良いネーミングです。秋分の日までは残暑で暑く、秋分の日を過ぎると徐々に涼しく、そして寒くなっていく。)

この旧暦8月のメインイベントは「中秋の名月(十五夜お月様)」でしょう。秋の真ん中の十五夜(満月)を愛でる日で、別名「芋名月」とも言われています。

 

旧暦9月について(今年は西洋暦10月5日から11月2日まで)

最近では、あまり注目されていませんが、この月のメインイベントは9月9日の「重陽(ちょうよう)の節句」です。つまり陽数(奇数のこと)の中で最も大きな数である「9」(陽が極まった数で、陰陽の世界では最もお目出度いとされる)が二つ重なるたいへん良い日です。(モンゴルでは今でも、この9を好む人が大変多いそうで、オリンピックで金メダルを取ると、ご褒美に9999と9が重なる電話番号がプレゼントされるとも聞いております。)

旧暦を使用していた頃の日本では、この「重陽の節句」の日には、酒に菊花を浮かべて粟飯を食し、不老長寿を盛大に祝ったそうです。

また、この旧暦9月13日(月齢13で満月の少し手前のお月様)は、「十三夜(栗名月)」と呼ばれ、旧暦8月の芋名月「十五夜(中秋の名月)」と共に、以前は、お祝いしていたそうです。

そして「霜降」という、そろそろ霜が降りる頃ですので、特に農家の皆様は注意しましょう、という日(西洋暦の10月23日頃)が、必ず、この旧暦9月に入ります。

残暑に始まり(旧暦7月)、涼しくなってすがすがしい日を堪能し(旧暦8月)、そして秋の夜長が続く内に徐々に冬の気配が感じられるようになって(旧暦9月)、旧暦の秋が終わる、という訳です。

花崎 洋

 

 

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  1. 中島 龍之

    8/6/2013 | 3:14 PM Permalink

    花崎さんの旧暦のお話で季節を感じます。今月は七夕ですね。仙台は賑わっていることでしょう。そして、来月はお月見で、団子でも食べましょうか。

  2. 中島さん、コメントを有り難うございます。七夕は、秋の気配が少ししてくる、今頃がピッタリですね。仙台の七夕は、今から約20年ほど前に、立ち寄ったことがあり、規模の大きさに驚きました。来月の15夜、そして再来月の13夜、と昔の日本人は「お月見」を2回楽しんだようでして、当然、ご馳走も2度楽しんだのでしょうね。花崎洋

  3. 8/7/2013 | 9:55 AM Permalink

    初めてコメントしてます。新参会員の西室と申します。旧暦は現行カレンダーにも名前を留めている各節句を追ってみると実に良くできているそれなりの文化だと思います。
    ところで、江戸から明治に変って各制度が変わるまで、給金月払いのシステムは存在せず、初めて月給を払わなければならなくなった年まで太陰暦を使用していたそうです。それが制度改革の年が運悪く閏(うるう)だったそうで、太陰暦の閏は13ヶ月ですから、一月余計に支払いが発生することに気がついた政府があわてて天変地異として太陽暦に変えた、と言う説があるのですが、本当でしょうか。ご存知の方教えてくれますか。

  4. 西室さん、初めまして。花崎洋です。コメントいただきまして、有り難うございました。旧暦では、19年に7回、「うるう月」が入ることは知っておりましたが、西室さんがおっしゃる給金支払い制度の改革のお話は初めて聴きました。情報をご提供いただき、有り難うございます。

  5. 東 賢太郎

    8/8/2013 | 10:49 PM Permalink

    花﨑さんの旧暦のご説明はいつも勉強させていただいてます。霜降はそういう意味だったんですね。昔の人の月への関心にくらべて現代人はそれが薄くなっているように思います。先日ミクロネシアで、電燈がない暗闇のなかを歩きました。寄ってきた犬にぶつかるぐらい真っ暗でした。そこで月の存在感の大きさに気づきました。

  6. 東さん、お忙しい中、コメントをいただき有り難うございます。おっしゃる通り、特に江戸時代の人たちは、月の満ち欠けを身近に感じながら、生活をしていたのだろうと想像しております。ソウルへのご出張、お疲れさまでした。

  7. 東 賢太郎

    8/9/2013 | 4:08 PM Permalink

    それから赤道直下だと月が真上に出ます。あれはやや情緒に欠けますね。お月見は首が疲れてしまいます。やはりほどよい中空にあったほうが。

  8. ミクロネシアでは、月は真上なのですね。おっしゃる通り、首は疲れるし、情緒にも欠けてしまいますね。日本は四季が明確な上に、お月様の高さも絶妙な位置にある。その自然美の有り難さに、他国との比較で改めて気付くという訳ですね。情報をいただき、有り難うございました。