聖夜に「新橋芸者」?
2013 DEC 30 6:06:56 am by 阿曾 靖子
今月のまさに「13日の金曜日」。某イベントの特別企画の為
人生で2度目の芸者の正装をする事になってしまいました。
メイクも着付けも、これは京風「ではなくまさに新橋「東をどり」の出で立ちです。
裾を曳くと動きにくいので、わざと帯に挟み込んでいただいた独特の着付けは今回が初めてでしたが、赤い蹴出しや帯の下に巻く2mの長さの帯揚げ、懐紙を挟む織物等、赤い帯枕も独特ですし・・身につけて見て判るこれも一つの「文化体験」です。
所属している劇団の演目によっては、鬘や白塗りは日常的ですが
洋物や現代劇が多かったので実際の舞台では未経験でした。
演劇科時代に日舞、三味線を2年だけですが(仕舞、謡、狂言は4年)
茶道は母の師に習うべく中学時代に大阪から西陣まで通っていたので
こんな時多少は役に立った気がします。
ただやはり・・・当然というか、この衣装を身に着けると何か血がざわざわして「舞ったり、唸ったり、演じたくなりました。(笑)
芸妓の出で立ちの中にも、東西文化の感性の違いがくっきりと
通常の和装もそうですが、色彩、文様、帯の結び方、頭の結い上げ方、化粧、舞、三味線の演目等等、
やはり「京の雅」に「江戸の粋」ですね。