Sonar Members Club No.31

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アマチュアの練習方法

本来「その曲」を演奏するなら音を出してみる前に自分のパートのみならず、すべての楽譜を読み、知らなければならない。まずイメージを持ち、出すべき音を作ってから、音符を音にする。言われてみるとその通り、そうあるべきだよな、とは思っても、これを実践している人が一体どれ程いるのだろうか?大好きなピアニスト、ギーゼキングは音にする前に暗譜してしまい、あとは指が動くだけ、なんて言っているけれどそんな天才と同じことができるわけがない。
私の場合はパート譜を見て、書いてある音符を音にできるか、というハードルがまず第一にある。その音を適当な速さで音にできるか、がその次。その上でどれほどの強さで(この段階では大きくも小さくも自分の楽器の限界を知っていなければならない)、どんな色合いで、どんな表情で、隣り合った音との関係は・・と考え、出すべき音を選択していく。そしてすべての音についてこの作業が付きまとう。ああ、なんとも厄介で気の遠くなるようなことよ!
ここまで出来てもそれはまだ音楽とは何のかかわりのないものにすぎない。冒頭に書いたことを抜きにしてやっているからだ。これでは何をしたいのかを人に伝えるなんてことからは程遠い。
実際にはアマチュア奏者の場合多かれ少なかれ、最初のハードルで躓いてしまう。それは時間が仕事という、止めると生死にかかわるようなプライオリティの高いものに支配されており、折り合いをつけて練習の時間を確保しなければならない大きな制約があるからだ。周りから飲みに誘われても「断る」勇気がどうしても必要となるし、出張に楽器を帯同してホテルで練習する場合もあれば(海外まで楽器を持って行っている人も!!)私のように不器用で人と同じことができるようになるまで3倍も5倍も練習をしなければならない者にとっては尚更のことである。
されどモーツァルトへの渇望は癒しがたく、日々細々と続ける(大切なこと!)努力はちょっとはマシになってきたと実感できることで救われる。これが唯一のご褒美だ。

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