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アマチュアの領分

2017 OCT 21 20:20:26 pm by 西村 淳

ラミー・カルテットの創立45周年記念演奏会が九段教会で行われた。

メンバー: ヴァイオリン 田中信介 田中敬子
ヴィオラ 柳生峰人 チェロ 壁瀬宥雅

プログラム:
ブルックナー ロンド
ヤナーチェク 弦楽四重奏曲第2番 「内緒の手紙」
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調 Op.59-1 「ラズモフスキー第1番」
アンコール 作曲者不詳 連作メヌエット

という弦楽四重奏の王道プログラムで技術的難易度も高いものばかり。堂々と弾き切った充実したものだった。この演奏会はライヴ・イマジン38でお世話になった、そして一昨年からこのカルテットのヴィオリストとして参加している柳生さんからの熱いお誘いだった。噂に聞いていた田中さんのヴァイオリンを一度は聴いておきたいということも重なった。
アマチュアという枠をはめるなら、間違いなくピンに位置する演奏だった。
滅多にこのレベルの弦楽四重奏は聴けるものではない。しっかりとベートーヴェンのメッセージを受け取ることが出来た。

無料の演奏会に批評は無駄だし、その中にあるいいところを拾うならとてもたくさんの収穫があった。表現しようという意欲、そして技術的な安定度も高く、音程、ダイナミクス、バランスなどここまで作り込んできたたゆまぬ練習に頭が下がる。仕事をしながら、(もちろんその仕事だっておろそかにせず)人との付き合いも制限し、疲れた体に鞭打って作り上げたもの。それを知る人間の一人として。
もしこれが有料公演であれば、今度は批評の対象になるし(プロの枠をはめるなら)音楽が少し流れすぎるようにも感じたし、チューニングをもっと厳格にやればより透明感の高い和声が聴けたかもしれない。

音楽をやるにはやはり小さい頃からの厳しいトレーニングが前提となる。メンバーは才能教育研究会京都支部なるところの出身である。私のようにチェロを始めたのが25歳になってからという人間には大きなハンデがある、と考えて間違いないが音楽をやり続けることの情熱は共有していると思っている。

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