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奇跡のレッスンーサーシャ・バインを見た

2020 FEB 28 21:21:44 pm by 西村 淳

コロナ・ウィルス関連ニュースを耳にすると絶望的に腹が立ってくるのでテレビニュースは見ないようにしている。何しろ伝染病の「専門家」が手の洗い方を指導し(小学生に教えるように!?)物知り顔の芸能人の放言を一体誰が喜んで見ているのか!
たまたま裏番組でやっていたBS1の「奇跡のレッスン」を見た。途中からだったがあのサーシャ・バインが登場していたからで、言うまでもなく大坂なおみ選手をランキング世界1位に導いた人だ。魔法のようなアドバイスがネガティヴになりかけていた大坂を救ったことがとても印象的だった。今回は大阪にある高校の女子テニス部での指導。うろ覚えだが得心した言葉を忘れてしまわないうちに。
(NHKドキュメンタリー‐奇跡のレッスンより)
○ 世界のトッププレイヤーの練習も同じことをやっているよ。1秒1秒をどう生きる、どう使うかってことが人生でも重要なんだ。
⇒チェロの練習も全く同じだ。こんなに練習しているのにどうしてうまく弾けないんだろう?考えもせずに意味のない練習ばかりしているだろうな、きっと。
○ 相手のことを考えず、自分のプレーに集中する。
⇒ 試合でゲーム・ポイントを何度も握りながら勝ちを意識して体が動かない。相手の姿がちらついて、勝てそうなゲームに負けた!雑念を捨ててやるべきことに集中する。
○ 試合に負けはない、勝つか学ぶかだ。 
⇒ 「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けはなし」。野村監督の有名なフレーズと同じことを説く。失敗から学んで次には奇跡も!ライヴ・イマジン44、「牧神の午後への前奏曲」の最後のコントラバスとチェロのピチカート・・失敗続きが成功を導いた。負けて泣いていた生徒がこの言葉に顔を上げた。
○ どんな練習をしてほしい?と尋ねられた生徒が、えっ?と。今までそんなことを考えたこともなかったって。苦し紛れに全部、と言った生徒の答えに一つだけだよ、と諭す。
⇒ 自分で考え、自分で判断し、発信する。どんなものもこれなしには説得力を欠く。大臣の国会答弁を見るがよい。昨今私たちの周りでは自分自身で考え、物事を判断している人はもどかしいほどお目にかかれない。わからない、考える、調べる、納得する。もはや「考える葦」であった人間は化石か。これからAIが出した結論に従い考えることはますます後退して人は奴隷化してしまうのか・・。そういえば将棋の棋士でさえAIでカンニングしていたことがあったっけ。
サーシャの1週間のレッスンが引き起こした技術と心の変化、生徒たちはまさに目から鱗が落ちるような経験をしたに違いない。でもその鱗は今の日本の淀んだ空気の中ではまたすぐに元に戻りくっついてしまう。

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