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スポーツを科学の目で見る (ソチ・オリンピックのコンディション)

2014 FEB 12 11:11:41 am by 西 牟呂雄

日本選手が奮わない。上村選手のメダル逃しは気の毒な感じさえしたし、スケートも女子ジャンプも残念の一言。現時点ではスノー・ボード・ハーフ・パイプの平野、平岡選手が気を吐いて銀・銅に輝いた。今後の競技に期待するところなのだが、日本勢以外にも大本命の選手が大コケしてしまうのが目につく。勿論、個別のメダリストの栄光を傷つけるものではないし、運・不運は勝負にはつきものなのだ。

しかしながら、直前までトップ・クラスの実績のあった高橋選手のジャンプなどは、多少気に掛かる。ズバリ、スロープ・コンディションが言うところのスタンダードではないのじゃ無かろうか。今年は特別なのかも知れないが、回りに雪の無いジャンプ台など見たことがない。ああいう一瞬で勝負が決まる競技は恐らく微妙な雪面の滑りやスピードが、アレッとなると決まるものも決まらないのでは。同じ事がスケートのリンク・コンディションにも言えるような気がしてならない。まぁそれでも優勝する人は出るので、一概にそのせいにする訳にはいかないのは百も承知であるが、設備の遅れが大会前から指摘されていたのも事実だ。ハーフ・パイプでオリンピックにしてはやけに転倒する選手が多かったり、大本命の神ショーン・ホワイトの失敗もそうしたことが関係無かったか。もっともこれに関しては日本選手のメダルに繋がった。

筆者は日本のメダルは2個くらいと見立てていたが、フィギア・スケート次第で予想を上回る可能性が高い。我が不明を恥じるばかり、失礼な予想をして申し訳ありませんでした。カーリング、アイスホッケーの女子チームもメダルとは関係なくがんばって欲しい。はじめから負けるつもりで試合を投げるアスリートなどあり得るはずも無いのだから、ガンバレ!

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