Sonar Members Club No.36

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年若い友人からの返事

2014 FEB 20 13:13:36 pm by 西 牟呂雄

先日は、お忙しい中時間を割いて頂き有難うございました。いやはや懐かしい話に盛り上がり、忘れていた記憶も大いに修正され、楽しい時間を過ごすことができました。今更ではありますが、例の件に関して、私から申上げることはありませんし、アドバイス頂いた通り「昔こんなことがあった。」と人に語ることは生涯固く戒めます。考えて見れば、相手が、それが例え生涯の伴侶であっても今後巡り会う親友であっても、口に出すべきでは無い、あるいは出せないようなことは沢山有るように思います。先輩が諭してくれたように、これから先輩の年までは今までの人生と同じくらいの年月があります。その時間を無駄に過ごすわけにはさすがに行きません。現時点の私にとっては気が遠くなるような長さに感じられますが、時間は誰にも平等に流れるでしょう。

今のところはいたって気楽にに過ごしていますのはお話した通りです。元々楽天的な人間ですので、毎日楽しくやってはいます。それは、失ったものの大きさがまだ分っていないのか、とも思えます。しかし私もいつまでも引きずっては居られない事情もこれあり、とにかく先に進まないと。

考えて見れば、私も傲岸不遜・自信過剰と思われても仕方がない振る舞いをしてきたフシが思い当たります。我儘一杯でやってきましたので、今後反省・努力に努めるとしてもそう簡単では無いでしょう。元々真面目にコツコツはやらないですし、カンだけを頼りにしてきました。こうなったら行くところまで行ってみようという心境です。ご容赦ください。

しかしながら、ここからが肝腎と思うのですが、今に限っては、まだ立ち止まっておくべきだと思い至りました。先輩はそういう言い方はなさらなかったのですが、この1年近く金も使わず人にも会わず、本ばかり読んで暮らしてみて、やっぱりあのまま行っていたら私も持ちそうになかったことは確かです。そして1年経って何がわかったかと言うと、これが分からない。こういうときに軽々しく「一からやり直す。」とか「隠遁する。」とか「農業を始める。」ということを口にするのもいかにも苦し紛れの格好付けのようです。私には継ぐべき家業もありませんし、これから勉強し直すのも気が進みません。何か仕事を見つけてやっていくつもりです。ヒョッとしたら引っ越すかもしれません。じつはこれが一番現実味がある話で、この辺をウロウロしていると誰かにバッタリ、というのも今は面倒なのです。もしかしたら外国に行くかも知れません。それがどこになるのか、何ができるのか、一月以内に結論を出すつもりです。わざわざご報告も大げさなので、落ち着いたらこちらから連絡いたしますので、そのときはよろしくお願いします。

それでは、又どこかで。

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年若い友人への手紙

Categories:遠い光景

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