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潮目が変わった  ー日本人人質Ⅱー

2015 JAN 29 12:12:03 pm by 西 牟呂雄

 どうしろと言うのか、こういう時は。
 初めの画像投稿から1週間。(恐らく)一人は惨殺され、そして次の24時間もとっくに過ぎてしまい、死刑囚の開放とヨルダン軍のパイロットの交換を人質に読み上げさせた。
 色々あるが、気の毒な湯川さんのお父さんは搾り出すような声で『みなさまにはご心配、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。政府や関係者の方々のご尽力に深く感謝します。』と仰った。なかなか言えるもんじゃなかろう、中には『やりやがったな。このやろう。』となる人も多いだろうに。
 マスコミはもう解放して差し上げたらどうか。これから葬式だって出さなければ。恐らく彼の『民間軍事会社』のスポンサーかと思われるあの顧問にも取材しないほうがいい。カメラの前で喋る方も喋る方だよ。
 そりゃ『民間軍事会社』の荒唐無稽さや、いくらなんでも誰が(反シリア政府?シーア派?クルド人?)オファーするかも分からずに実績作りにフラフラ迷い込んだりすれば・・・。

 あの残酷な画面からは凶悪な犯罪のにおいが立ち上がってくるが、イデオロギーは感じられない。
 映像をインターネットで見たが、あんなものを手に持たされてお仕着せの原稿を読まされた後藤さんの心境はいかばかりか。
 もう一つ。今更だが表現の自由はその通りだが、偶像崇拝を硬く禁じているイスラム教のオチョクリ漫画ってあまり趣味のいいことではない。自粛なんてしなくていいんですよ。それはそうだが、傷ついている人もいたろう。
 だからといってテロをしていいわけがなく、そうはならないようにマナーを積み上げてきたはずだが、あの凶暴さの前には無力だった。
 
 後藤さんのお母さん。この人への取材も控えてはどうか。あの方の前歴は知らないが、やや拡散型のアガリ症のような。息子が大変な目に会っている渦中にいきなり外人記者クラブは荷が重かったのか、パニック・シンドロームになっていないか。『地球』とか『原発』とかねえ。もっとも自分で売り込んだとしたら背後関係含めて何かの意思があったのか、という話。
 そっとしておくべきだ。

 元外交官の宮家さんが解説に出ずっぱりで目の下にクマが出ていた。こういう問題に対応する冷静な解説・評論をするのは難しく、下手にシロウトを出しては国際問題にもなりかねない。外交評論家の岡本行夫氏・手塚龍一氏・佐藤優氏あたりが妥当なところかな。朝まで生テレビなんかで好き勝手雑音を入れるのは絶対にやめた方がいい。そろそろマスコミも焦れてきて報道が荒っぽくならないか心配ではある。こういう事件はマスコミがヒステリー状態になると突発的におかしなことを言い出す奴が必ず出る。
 日本は戦争当事者ではない。善意の第三国であり、日本人がテロリストとの人質交換に応ずる謂われは無い。ISISの振る舞いを『卑怯な振る舞い』と認識する人が多いだろうが、相手は日常的にしょっちゅうやっている。
 一方本件で政府を批判するのは更に当たらない。テロに屈しないのは政府だけの仕事じゃなく、我々一人一人に突きつけられているかもしれないのだ。これを下手に政権攻撃に使おうとすると、某政党の議員のツイッターの様に炎上するのがオチ。しかもこの手の交渉は絶対に水面下で秘密裏にしなければ失敗する。イスラム国がしばしばネットで流すのは、その時点での交渉妥結点が気に入らないから潰す意味合いがあるのかと睨んでいる。

 厳しく難しいほうに事態が進んでしまったので再びゲーム理論のモデルを立ててみた。だが結果は芳しくなく、あまり文章にしたくない。それでここからはバーチャル・ブログだが、いっそのことイラクにも行ったアントニオ猪木とピースボート出身の辻元先生にイランまで行って『理解』を表明したハトもつけて特使として送り込んではどうか、いや冗談です。
 あっこれ戦争しろ、という意味じゃないですからね。念のため。
 後藤さんの無事と速やかな開放を祈っている。

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Categories:潮目が変わった

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