喜寿庵のバーベキュー
2015 JUL 20 21:21:57 pm by 西 牟呂雄
学生さんが大勢訪ねて来てくれて、庭でバーベキューをやりました。普通は炭を起こして火を煽いだりしなければならないのですが、ここではめんどくさいのでガスでガーッと焼いてしまいます。後片付けも楽ですし。
北富士総合大学(仮称)は学生数3000人の大学。初等教育がスタートで『市民と共に』発展したローカルな大学でしたが、昨今の国際化対応で中国・湖南師範大学(毛沢東の母校か?)と協定を締結したりカリフォルニア大学とも交換留学したりしています。
学生は概して真面目。地方都市で選抜試験が受けられるユニークな方法を取るため全国から学生が来ており、男女半々くらいの比率のようです。。
地域交流サークルを作っている子が中心になって、楽しそうに肉を焼いたり野菜を切ったりしていました。オジサンは無論ビール・ビール。
話している内に面白いアイデアが出ていました。
富士山が世界遺産に認定されてから富士山に最も近づける電車として山麓鉄道(仮名)は人気があり、喜寿庵の前でカメラを構える『撮り鉄』も多いのです。最近は乗客に外国人観光客が増加しているとか。富裕層は新宿あたりからツアーバスに乗って富士五湖・五合目まで行ってしまうが、そうでもないクラスの人達はこの電車でトコトコ観光に来るのですね。昔で言うバック・パッカーのようないでたちらしい。
そこで北富士総合大学の学生のサークル活動として、海外交流をしたいメンバーが、大月駅から富士山周辺のボランティア・ガイドを請け負って、場合によっては一晩泊めてやるようなことはできないか、と言う話になりました。
そうしょっちゅうやられても困るが、四年後の東京オリンピックがあるではないですか。ズッとオリンピックを観戦する富裕層は関係ない。好きな競技だけを応援した後、観光で世界遺産を見るような学生だけをターゲットにし、インターネットにでも載せておけばそれなりの数が集まるのではないでしょうか。オリンピックは終わればインバウンド効果も薄れる。即ちビジネスとして雇用することは出来ないわけですから、期間限定の学生ボランティアが望ましい、学生の海外交流にも効果がある、中国人留学生の協力も得られる、その場合二人位ならタダで喜寿庵を使ってもいい、とまで盛り上がったのは良かったのですが。
一人の学生がポツリと言った。
「オリンピックは8月ですよね。僕達夏休みでみんなウチに帰ってるんですよ。学生がいないんじゃないですか?」
ところで、喜寿庵付属ネイチャー・ファームのジャガイモがついに収穫の時を迎えて、無論バーベキューのポテト・フライにしました。
収穫に当たっては、一株づつ手で掘り出す!芋づる式という言葉がありますが、どうもあれは薩摩芋の方らしく、我がジャガイモは引き抜いた後軍手でゴソゴソ掘り当てないとちゃんと取れない宝探しのような作業です。しかも本当の無農薬の上、直近の長雨があまりよろしくなく一株当たり3~4個の低歩留り。到底損益分岐点を越えられるレベルではない、オッソロシク生産性の低い労働ではありました。
しかし向こう1年ジャガイモを買う必要がない位は採れたのです。
で、その味はというと、ウーン・・炒めたバターの味がしただけだったかな。
来年は倍の生産性と収穫量を目指すぞ!
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