変なことは予言するモンじゃない
2016 AUG 11 9:09:39 am by 西 牟呂雄
与党が2/3を衆参両院で確保し、改憲の可能性が出てきた。
私の立ち位置は自主憲法策定なので、第九条二項の訂正はやりたい(一項は残しますよ)。
しかし以前も書いたが、勢いでやるもんじゃない。反対意見も根強くあるし、熱くなった所で国民投票なんぞやったら後で後悔しても遅い。じっくりがいい。
国論を二分するのだからある程度の妥協は右も左も止むを得ないはずだが、互いに一歩も譲らずではロクな結果を生まないだろう。
しかも国際関係は今後も微妙に変化する。その変化に少なくとも50年は耐えられる内容を、それこそプロの議論のレヴェルで戦わさなければ。現在の妥協線は何処にありや・・・。
等と思料していたら突然天皇陛下の生前退位の報道がどこからともなく伝わった。これは只事ではない。
佐々淳之氏の著作に、皇室は100年に一度の国難に当たって究極の国民の拠り所である、旨の一文があった。我々の世代は敗戦を知らないが、大災害のたびに被災地を見舞われる姿に等しく励まされる人々は見ている。
東日本大地震の時に、時の総理大臣は罵倒され、大会社社長は土下座させられたが、陛下のお言葉には誰もが心を打たれた。
そして平時は淡々と『権威』となって『権力』を持たない。そういうように擦り込まれているのだ。
周辺国家の挑発やゴリ押しもエスカレートするばかり。常識的には国際協調で押さえ込まなければならないが、米国・英国と内向きの世論に大きく傾いた。
誰がリークしたか(恐らく千代田筋?)知らないが、陛下のお気持ちも忖度していることは間違いないだろう。問題はなぜこの時期か。
ここは皇統に伝わるDNAが何かを国民に伝えていると思えてならない。
そう言えば僕は3年前に オリンピックへの道 という大バカなブログを書いたが、こんなことになったらアブないアブない。
だが現にトルコが変になったばかりだ(関係ないがあの大統領の目がコワい、処分が尋常じゃない、ヤラセ疑惑もむべなるかな)。
皇室の絶妙なバランス感から見て、これから今上陛下の御在位中に議論していって、というスパンで考えるのがいいという警告ではないだろうか。
筆者は昭和の最期を良く記憶している。昭和天皇が崩御され一斉に自粛となった。とても飲み歩く雰囲気ではなかったので夜を待って車を飛ばした。すると新宿が本当に真っ暗だった。
ところが、だ。車では滅多に入らない歌舞伎町を徘徊すると様相は一変する。暗い通りにパチンコ店内の明かりが漏れ、音量こそ落としてはあったがガンガン・ジャラジャラは聞こえてきた。よくよく見ればその暗がりの中にも酔っ払いや客引きはうごめいていたのだ。
渋谷も同じ。センター街に突っ込んだら当時流行のワン・レン娘がウジャウジャしていた。下々は自分なりに従来のペースを崩さなかった。
そしてついにビデオ・メッセージが発せられた。象徴の地位と、国事行為・慰霊・お見舞い、といった国民に寄り添う活動は一体であるという合理的なお話だった。
筆者は忖度することも無礼に当たる、という右ッパネなので
誠に厳かなる問いかけと受け止めた。
冷静に議論を進めよう。
ところで周辺国家はそっとしておいてくれ。余計なことすると一瀉千里だよ。
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Categories:2015年