Sonar Members Club No.36

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カラオケも楽し (今月のテーマ 空)

2017 FEB 4 13:13:47 pm by 西 牟呂雄

 皆さんはカラオケをやりますか。実は私も時々楽しんでいます。レパートリーは還暦相応に忌野清志朗とかをやるのですが、まぁその時の仲間によりますね。気の置けない連中と行くととっておきの『ブルー・ハーツ』をやることもあります。
 特に名を秘す秘密結社の会合では軍歌の大合唱にもなります。そこで人気を二分するのは『月月火水木金金』と『歩兵の唄』。二派に分かれているのですが、それぞれ愛好者が立ち上がり肩を組んで絶唱しています(バカです)。

 その昔、宝塚のOGがやっている店が銀座にあって、そこではソノ手のバカオヤジが大昔の寮歌や軍歌を歌っていました。当時はカラオケがまだ普及してなかったので、袴姿の音大の女学生が大勢アルバイトで並んでいます。そして太鼓のリズムだけで正確なコーラスをつけてくれ、音痴のオヤジがマイクの前でドラ声で歌える仕組みでした。そこで歌われていたのは驚くべきマニアックな「北支派遣ナントカ聯隊の歌」とか「〇〇陸軍経理学校校歌」のような聞いたこともない歌です。それを初見で歌うために音大生がいたのでした。
 その店は9時頃になるとママがスポット・ライトを浴びて『おぉ青春 輝ける宝塚』とか銘打ったショー形式のステージが行われ、それはそれは恐ろしいものでありました。
 大体が旧制高校と陸軍の歌が多く、それに対して海軍系は今でも残っている新橋の海軍バーに屯していたようです(ここはまだあります)。

 カラオケのない頃は「先生」と呼ばれるギター弾きのアンチャンがファルセットで拍子を取る店が多く、リズム・マシーンとギターコードだけで歌っていたのですね。あんなの僕でもやれるな、といつも思っていました。
 赤坂にソノ手の店があって、何とそのオーナーは大阪で昔売れていたトリオ・コイサンズとかいう、かしまし娘みたいなお笑い姉妹の末の妹でした。そこはピアノの伴奏で、例によって夜中までドンチャン騒ぎをした挙句、明け方酔っ払って五輪真弓の歌を弾き語りしたら受けたんですな、これが。そして帰り際にママから『あんたオモロいねぇ、夜の12時過ぎてからでいいからウチでやってくれへん』と言われたのです。さすがにやりませんでしたけど。

 しかし一般にステージ受けするタイプの曲はカラオケでは盛り上がらないとされていて、即ちエーチャンとかユーミンがそうです。
 ところが先日ある会合ではユーミンを絶叫していました。
 航空会社のパイロット・整備技術者・地上勤務のオヤジ達で、何故かお目当てのスッチーはいなかった(グランド・パーサーなるおばさんはいました)不思議な宴会でした。パイロットのヨット屋が誘ってくれたのでノコノコついていったのです(決してスッチー目当てではない)。するとオヤジ(僕を入れて五人)とオバサン(一人)でカラオケルームに行き、まず初めは普通に始まったのですが。暫くすると突如カラオケ・タブーのユーミンを入れました。かの『ひこうき雲』でビックリ。そしてあのサビ「そらにーあこがれてー」の所は全員の大合唱です。中には感極まって立ち上がって力を入れる人も。彼らの職業を知らない人が見たら気が狂ったオッサン・オバハンに思われてドン引きされることは間違いないでしょう。空とそこに飛ぶ事が好きなんでしょうねぇ。

 ところで僕の必殺のレパートリーをこっそり教えます。それはあの「明日のジョー」の劇中アニソン『力石徹のテーマ』。これをやると燃えますね。
 ちなみにカラオケには歌手名の「ヒデ夕樹」で出ますが、演奏していたのはソウルフル・ブラッズというR&B系のホーンセクション・バンドです。今でいう東京スカパラ・オーケストラみたいなゴキゲンなバンドで、一部に熱狂的なファンが付いてました(僕も)。

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Categories:オールド・ロック

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